セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

バッテリーⅢ


 バッテリーⅢ もおもしろかった。野球小説としておもしろい。

 そして,また次の部分も。まず,抜粋します。


 (紅白試合のあと校長先生が語ります)

「(前略)そう、学生のやるスポーツというのはそうでなくちゃいかんのだ。みんなで力を合わせてやりぬく。ひとりじゃできないことでも集団ならできる。集団を生かすためには、自分の欲や思いを殺さないといけないこともある。それがチームワーク、チームプレイというものだろう。きみたちはそれを学ぼうとしている。そうですよね、戸村先生」
 (中略)
「技術的なことを言ってるんじゃないんです。精神ですよ。懸命に何かに打ち込むことで得られる協調と助け合いの精神、それが学生スポーツの神髄でしょう。その精神が、野球部には、芽生え始めていると感じたわけです。友情や努力も・・・・」

(その後,ちょっとしたトラブルそして,3年の展西が原田に言う。)

「なあ、原田・・・おまえ、ほんまに大会で優勝したいとか、チーム全本が強くなったいいとか、そんなこと思ったことあるんかよ。みんなで力を合わせて、仲間と信頼深めてがんばって・・・それでみんなで喜んだり悲しんだりして、そういうこと思って、野球してるんか」
展西の問い方は穏やかだった。答えを聞きたいのだという穏やかな響きがあった。
「思ってません」
答える。隣で、豪の身体がぴくりと動いた。
「けど、ひとりじゃ野球はできないってことぐらい、わかってます」
(中略)
「ただ、試合の勝利とかチームの成長とかのためより、自分の最高の球を投げるためにやっているというか・・・」
(中略)
「これは、また、ずいぶんと自己中心的な考え方だねえ」
校長は首を横に振り、眼鏡を押し上げた。
(中略)

校長の声が荒くなる。
「スポーツ活動は、教育のー環です。健全な精神と肉体を養うためにあるのでしょう」
「おっしゃるとおりです」
「あなたは、長年、野球部の活動を指導してきて、子どもたちに学校スポーツの基本も教えられなかった。責任問題です。野球部の活動再開も考え直さないと・・・」
「なんで、そんなこと、あんたが決めるんだよ」
巧は叫んでいた。
「おれたちのやることを、なんで、勝手に決めるんだよ」
(中略)
(キャプテンの海音寺が言う)
「先生、原田の言うとおりです。許可するだのしないだの、勝手に決めないでください。いろいろ、ごちゃごちゃあっても、部員はみんな野球が好きで、都活ができるようになって喜んでるんです。おれたちの部なんですから、やらせてください」
校長は海音寺の顔を見つめ、かすかに目を細めた。
「海音寺くん、ちがうんだよ」
「は?」
「学校内にある部というのは、文化部、運動部を問わず、全て学校活動に組み入れられている。新田東中の野球部は、新田東中という中学校のものなんだよ。むろん、きみたちのものだ。けれど、きみたちだけのものじゃない。わかるね? きみらが他校と試合をする。そのとき、きみらは新田東中の名前を背負うわけだ。新田東の野球部は強い、新田東の野球部はりっぱだ、きちんとしている、礼儀を知っている・・・・そういう風にいつも、校名かついてまわるんだ。いいか、誤解してはいけないよ。

 ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  
 校長先生のきれいごと。それに対して,巧の素直な気持ち。

 ぼくは,きれいごとが好きではない。何かとってつけたようで,そういうのを言うのは恥ずかしくります。

 しかし,ここでも巧にこのような発言をさせるとは。著者あさのあつこさんって,どんな人なのか?

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読書スタイル
 最近の読書スタイルです。

 めがねはサングラスではありません。

 ピンホール眼鏡です。100円ショップで売っているもの。

 目が良くなる,とのうたい文句ですが,目が良くなるかどうかは分かりません。ただ,老眼が進むのを緩和しているように感じます。

 ぼくが老眼を感じたのは,40歳前のこと。もう15年も前です。安売りに老眼鏡を買っていました。

 しかし,このままでは老眼が進むな,と思って,できるだけ裸眼で本や新聞を読むようにしていました。

 そのうちにこのピンホール眼鏡に出合いました。よく見えます。本当にびっくりするくらい見える。まだ,試したことのない人は,105円で買えますから試してみてはどうでしょうか。

 ただ,点と点の間の境が面倒です。まわりの人にも勧めていますが,最初,見え方にびっくりするのですが,わずらわしいところもあって,続けている人はいません。

 とにかく,わずらわしい,そして恥ずかしいところはありますが,見えるので,使っています。これを使ってから老眼がほとんど進んでいません。

 さて,最近このように本を横にして読みます。

 もちろん,生徒は訊きます。「なぜ?」

 ちゃんと理由があるのです。

 このピンホール眼鏡,穴が横に並んでいるのです。だから,横書きの文字を読むときにはいいのですが,縦書きの文は読みにくい。

 これまでは無理して読んでいたのですが,本を横にしたらどうだろうかと思いやってみたら,いいのです。とてもいい。たてを横にしても,読みにくいところはない。

 だから,このようになったのですね。



読書スタイル

畑の中のセルフ塾
 セルフ塾の裏は畑になっています。芋畑,きび畑。

 サトウキビの出荷が終わったところなので,遠くからでもセルフ塾が見えるようになっています。しばらくするとキビが高くなり,セルフ塾も見えなくなります。

 このようなところを犬と散歩します。いい気持ちですよ。最近,ホタルも見られます。陸ぼたるだそうです。畑の中のセルフ塾

ランダムな強化
 もうひとつ部分強化のパターンを紹介します。

 まったくランダム(無作為)に強化子を与えるのです。

 これはすぐにみなさんが理解できる例があります。

 「釣り」です。

 ぼくは海に囲まれた沖縄に住んでいますが,釣りはほとんどしません。釣りの名所残波岬は近くなのですが。

 釣りでは,いつ魚が釣り針をつつくのか分かりませんね。釣り針を落とした直後かもしれない。1時間後かもしれない。15分後かも,40分後かも。またまたまったくその日は釣れないかも。

 しかし,釣り人はずっと今か今かと待っています。今かもしれないので手を抜くわけにはいきません。時間による強化ならその時間になるまでのんびりして時間になったらまじめに釣り糸をたらす。
 回数によるのなら,魚がかかるのを期待しないで,釣り糸を投げる動作をして,そしてその回数をこなしたら魚をかかるのを期待します。

 しかし,ランダムの場合は,毎回,今魚がかかるかもしれないと期待しながら,気を抜かずに釣りに専念します。

 
 もうひとつ
 パチンコです。パチンコもいつ玉が入るか分からない。
 ぼくは学生時代にちょっとパチンコをしただけなので,最新のとは違うかも知れませんが,ご容赦ください。そういえばぼくが学生のころに手ではじくものから自動でパチンコ玉が次々打ち出されていくのに変わりました。

 パチンコではチューリップが開くと,玉が入る確率が高くなるので,より集中してやります。しかし,基本的にはいつ入るか分からない。気が抜けないですね。


 別のトピで,子どもにプレゼントをするときは,親の気分による,とうい方がいらっしゃいました。そのようなプレゼントをするのは,ランダムな強化ですね。


 学問,研究においてもランダムな強化の例はことかきません。

 マリーキューリー(夫妻)は,ラジウムの抽出に懸命でした。あれをやり,これをやり。こつこつと作業を進めます。ある夜,忘れ物をしたマリーは実験室がほのかに明るいことに気づきます。実験室で,きれいな色のヒカリをはなつ物質があったのです。ラジウムですね。(記憶で書いています。間違いがあればご指摘ください)

 いつ報われるか知らない,しかし今日か,明日かと期待しながら,こつこつと実験を重ねていくのです。

 ぼくは,山元大輔さんの遺伝の本が好きでよく読みます。
 彼も実験のためにショウジョウバエをいくつも掛け合わせて,突然変異をさがします。ひたすら繰り返す。その中から出てくるのですね。

 エジソンの電灯の発明もそうです。


 このように偉大な発見は,いつ出合えるか分からない。しかし,それにいま出合えるかもしれないと期待しながら,地道な研究,実験を重ねていくのですね。


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 この記事はmixi,セルフラーニングのコミュ,心理学入門のトピにぼくが書き込んだものの転載です。
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時間による強化
 出来高払いとちがってある一定の時間がたったら強化が与えられることがあります。

 まったくの時間だけで強化されるのは,実生活ではとても少ないように思います。いい例はないかとさがしてもなかなかですね。

 そのような中でなんとかさがし出した例です。
 学生さんで,毎月10日に親からの送金が行われる。すると,毎日10日になってから銀行に行き,お金をおろす。この行動が強化されますね。

 しかし,10日まではこのような行動はまったく行わないでしょう。少しずつ下ろす場合などはのぞいて。

 このような時間による強化の特徴は,その時間になるまでは行動を起こさないということです。

 ハトの実験です。例えば10分ごとに強化することにする。前に餌が出てから,10分しないと,パネルをつついても餌は出ない。
 すると,ハトは9分くらいまではまったくつつく行動をしません。9分を過ぎると,つつく行動が徐々に出て,だんだん早くなる。

 人間は時計があるので,時間が分かればそのとき一回だけその行動をすれば終わりです。その前にはいっさい行動しません。

 さて,ふつうの授業です。1コマ50分とします。ただぼけーっとしていても時間はすぎていき,50分たったら休み時間。そして帰ることができます。

 だから,授業ということだけでは勉強をするという行動は強化されません。

 いま授業中に勉強に取り組むというのは,その他の強化があるからです。

 毎日2時間勉強する,という目標をたてます。これは評価しにくいですね。とにかく2時間机の前に座っていれば終わるのですから。セルフコントロールがきちんとできるのでなければ難しい。

 時間によって強化するのは難しい。もし時間制をくずすことができなければいろいろ他のことで勉強を強化する方法をみつけなければいけないですね。
 授業をおもしろくする,成績をあげる,などなどです。


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落合の「コーチング」


 正直にいうと,落合は優等生だなあという感想です。現役時代の落合には悪いが,力はあるが,わがままな選手というイメージでした。「俺流」というのが勝手に一人歩きしたところがあったのでしょう。

 mixiの意見交換の中で,落合の監督としてのすばらしさを語る人がいたので,読む気になりました。

 その通りでした。すばらしい方です。

 ただ,はっきりいって,この本から,コーチングとして学ぶところは少なかった。
 悪い意味ではありません。

 ぼくは,これまで人を育てる本をいくつも読んできました。それが仕事ですからね。

 その,これまで読んだ本に書かれていることが,この「コーチング」にも書かれているのです。要するに,落合の語っていることは,先人の語っていることであり,とても理にかなっているということです。だから,読む価値は十分にあります。ぼくも再確認としてよかたっと思います。

 それから,彼はとてもやさしい人だと思いました。この本にも先入観のことが書かれていますが,ぼくは彼は人を傷つけても平気な人だという先入観を持っていました。しかし,そうではない。とても人のことを気にする人です。
 この本には多くプロ野球選手が実名で出てきます。いろんなエピソードが出ます。悪いことも書きますが,それをフォローするためにまた多くのページをさいています。


 それでは,ぼくがおもしろいと思ったところ。

● 山内さんは,私にも様々たとえを使って丁寧に指導してくれた。ホースで水まきをする時の腕の使い方から,洗顔する際の水のすくい方まで・・・実に細やかな指導であったが,私はそのすべての話を聞いた上で「俺のことはほっておいてください」と言ってしまった。振り返れば無謀な言動だったが,それ以降,山内監督は私に対して何も言わなくなった。

(ここだけ取り出したら,さすが落合。わがままものですね。)

● キャンプからオープン戦と時間を経ていく中で,斎藤の気持ちが徐々に前向きになってきたとみるや,森監督は斎藤を呼んで「俺は,おまえと心中する」という殺し文句を口にした。斎藤も,「この言葉で吹っ切れた」と,後にインタビューで語っていた・・・・

● 若手を育てるために必要なことは何か。精神的なモチベーションを高めさせることである。そのためには,目の前にニンジンをぶら下げてやる。(中略)これだけ頑張って一軍に上がり,そこでこれだけの数字を残せば,こんなに多くの年俸が手にできる。そうすれば,こんな贅沢な暮らしができるのだ,ということを何度も言ってやる。

● 私はテレビで野球解説をしているが,実況しているアナウンサーに何か聞かれて,わからない時は「わかりません」と言う。嘘を言う必要はないし,間違ったことを話すのはあまりに無責任だ。いくら20年間取り組んだ仕事とはいえ,わからない部分は必ずある。ましてや,野球解説では「あの選手は今,どういう精神状態でしょうか」という質問がくることもある。「それはその人の考え方だから,私にはわからない」と答えるしかない。第三者が考えていることだから,わからなくて当然だろう。
 また,引退してもよく聞かれる質問に「どうしたらホームランやヒットを打てますか」というものがある。「その答えこそ私にください」と言いたい。

 (いいですね。こんな人が言うから重みがある)


● オーナーや球団社長に,必ずと言っていいほどかけられた言葉が「君は,思っていたよりも話のわかる人間じゃないか」というものだ。私は,一体だんな人間だと思われていたのだろう。

( ぼくもオーナー,球団社長と同じ感想です,)

● 自分の人生を見誤らないためには、親友というか、本当に親身になって自分のことを考えてくれる良きアドバイザーを見つけることが大切だ。3人必要である。(中略)あmず、一人目を見つけるのに、もっとも手っ取り早いのが結婚だ。

成功体験を積ませる
 

 先ほど,漢字能力検定の方からお電話をいただきました。毎回,検定前にはていねいな案内の電話をもらいます。

 その中で「前回の検定では,合格率が高かったのですが,何か特別に?」とたずねられた。合格率70%を超えていたようです。

 それに対して次のように答えました。

 「特に小学生は漢字を重視し,毎回30~40分は漢字の練習にさいています(何をどうさせているかは後日,書きたいと思います)。

 それよりも,生徒が合格できるような級から始めるようにしています。例えば小学5年生なら,小学4年レベルの7級を受験するように勧めます。力が足りないという子はさらに下の級から始めることもあります。
(前回は,小学6年生に10級を,そして,中学3年生に9級を受けさせました。
http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-262.html
 
 下の学年の級であったにしても,合格というのは生徒にとってとてもうれしいものです。」

(漢検さん)「そうですか。精神的なことも重視なさっているんですね。そして,合格の証書は子どもさんにとってうれしいでしょうね」

「そうです。証書はいいです。
 また,私どもは,合格した生徒の写真を撮して塾発行のニュースレターに掲載し,保護者のみなさんにもお届けしています」

「下の級であれ,合格体験,成功体験は子どもたちのやる気をさそいます。

 私どもは,年に2回漢検を実施していて,そのうちの1回は義務にしています。
 最初は受けるのをいやがっていた子でも,合格をすると次をトライする気になるようです。」

 その他,電話では話しませんでしたが,過去問題を使って2週間は対策を行います。これも後日詳しく書きたいと思います。

 ここでいいたいことは,合格という成功体験が子どもたちにとっては大きなモチベーションにつながっていくということです。まずは易しいところから始める,そして「できる」ということを子どもたちに植え付けていくということですね。」

出来高払い
  部分強化には,いくつかのパターンがあります。
 いちばん分かりやすいのは,何回かやったらプラスの強化子がもらえるというものです。

 内職の出来高払いがそうですね。
 ぼくがぱっとイメージするのは,テレビの時代劇のシーン。貧しい家でお父さんは病気で寝ている。お母さんがせっせと小物を作っている。その小物は50個作ってやってお○○文にになる。

 または,貧乏浪人が傘貼りをしている。いくつの傘に対していくらか支払われる。

 さて,ぼくの塾では,このようなことをしています。
 塾の時間割があります。ただ,通常の塾の時間割とちがうのは,
 月曜日:社会③,理科②,数学②・・・ のように②や③がついていることです。これはページ数を表します。

 つまり,月曜日は社会を3ページ,理科を2ページやるということになっています。ノルマですね。

 生徒はその決められたノルマをやれば帰ることができます。

 プラス強化子は,全部終わったという満足感,充実感,そして帰ってテレビを見ることができるといったものでしょうね。それはぼくらがわざわざ与えるものではありません。
 ただ,帰っていく姿を見たときは「終わったの?」「がんばったね」などと声をかけますが,

 課題を終わったときの充実感は特別だ,というようなことを作文に書く生徒は少なくありません。

 きょうはこれだけをすればいいのだという目標がはっきりすれば,行動はしやすくなります。

 私たち大人がセルフラーニングをするときも,自分できょうの課題の量(ノルマ)を決めて,それを目標に勉強するのは大切なことだと思います。そして,終わったら自分に自分で強化子を与える。終わったらあのDVDを見よう,ビールを一杯など。
 独学術の黒川氏は,若いころ,課題が終わったら,彼女に電話をするということにしていたとか。立派な強化子ですね。

 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
 この記事はmixi,セルフラーニングのコミュ,心理学入門のトピにぼくが書き込んだものの転載です。
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強化の種類と消去抵抗
  前に「消去」について書きました。それまで強化してきた行動が,+強化子を与えなくなると,そのうちのその行動をしなくなる,ということです。

 さて,消去にも,消去しやるい場合と消去しにくい場合があります。消去のしにくさを消去抵抗といいます。

 ふられたらあっさり諦める人と,しつこくスローカーする人がいますね。性格も大いに消去抵抗に関係あります。

 さて,前回は,連続強化と部分強化について書きました。この2つのタイプの強化と消去抵抗は密接な関係があります。

 部分強化は消去抵抗が大きくなるのです。

 テレビのスイッチを入れると,画面が映し出されます。スイッチを入れるという行動が,画面が出るというプラス強化子によって強化されています。

 たいていは連続強化です。スイッチを入れるたびに画面は出てくる。

 まず,連続強化の例です。
 ある日,スイッチを入れたのに画面が出てこない。さあ,どうしましょう。一回で諦める人はいません。スイッチを何度も何度も押します。しかし,やはり出てこない。何回くらいで諦めるかはその人の性格ですね。あっさり型は10回くらいで諦めるかもしれません。ねっとり型は100回もやるのかな。いま単なるイメージで書き込んでいるので,実際にぼくが何回であきらめるのか分かりません。

 でも,そのうちあきらめますね。そして電気屋さんに電話して修理をお願いするでしょう。

 次に,部分強化の例です。
 スイッチを入れたが画面が出てこない。しかし,10回もカチカチとやっているうちに,画面が出てきたとします。「おお,出てきた。出てきた」と喜んでテレビを観ます。
 翌日,またスイッチを入れたがやはり画面は出ない。またカチカチ。そして15回で出て来た。喜んで観る。
 そして,次。スイッチ,20回で画面。
 次,スイッチ,13回画面。

 部分強化がなされていることが分かりますね。

 そのうちに,50回やってやっと出てくることもある。


 接触不良でしょうね。だから,たまに画面が出てくる。
 そのうちに完全に壊れたとします。しかし,その人は知りません。

 さて,スイッチを何回押すでしょうね。連続強化で10回しか押さなかった人でも100回は押すでしょうか。連続強化100回のしつこい人は1000回,いや1万回も押してやっと受話器を握る気になるかもしれません。

 どうですか。部分強化だと消去抵抗が大きくなることが分かりますね。

 さて,ここまで来て,なぜ「セルフラーニング」のコミュでこのようなことを書くだろうと思いながら,ここまで読んでこられた方。もう少しです。これとセルフラーニング,セルフコントロールとは密接な関係があります。もう少しつきあってください。
 

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あさのあつこさんに脱帽
 「バッテリーⅡ」を読んで感じたことをもうひとつ書き残しておきたいです。

 それは,主人公巧の行動のすごさです。いや,巧の行動は著者が作り出すものですから,著者あさのあつこさんのすごさですね。
 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 最後の部分。野球部で不祥事が起こる。校長は,巧たちを校長室に呼び,話し合いをする。静かに語りかけます。決して威圧的ではない。民主的な感じです。
 その中で,知らないふりもできないので,野球部の活動をしばらく休み,次の大会には出場辞退とすることを告げます。

 校長は巧たちの気持ちも理解しながらも協力を求めます。

 しかし,巧は納得しない。

 (ここまではぼくも分かります。しかし,しかしです。)

 巧は校長室を出ると,3年生のキャプテンに言います。
 「やりましょうよ。部活」

 (これには,びっくりです。ええ,そこまでさせるのかよ? といった感じ)

 キャプテンは断ります。下手をすると野球部が廃部になる。そして,学校に逆らうと受験にも影響する。

 (当然ですね。これが普通の考えでしょう)

 しかし,キャプテンは鍵を巧に渡す。
 そして,巧たちは練習を始める。それにキャプテンも加わる。


 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 いやー,びっくりです。ぼくは自分でかなり反体制だと思っています。しかし,ここまで逆らって自分を押し通せるか。それを主人公にさせるあさのあつこさんに脱帽です。

 ぼくも感じていることですが,国語学者の石原千秋さんが「国語の入試問題に出てくる主人公はみなおりこうさんです」のようなことを書いています。

 ほんとうにそうです。頭がよくて勉強大好き,部活も懸命に取り組む。お年寄りにはやさしくて,ボランティア精神旺盛。親のいうこと,教師のいうことに素直,ときどき反抗的な子がでてきますが,ある経験をして心を入れ替え親と仲直り。
 みんないい子,いい子です。

 バッテリーは,一応,児童文学書でしょう。それをいい子でない子を主人公にする。そこまで自信を持って自分を生きる子を描こうとする。負けたなあ,という感じです。




連続強化と部分強化
 連続強化 と 部分強化

 強化の与え方には,連続強化と部分強化があります。

 ある行動をしたら,いつでも強化子を与えるのが連続強化です。

 「おはよう」という → 毎回「おはよう」と答える
 スイッチを押す → 明かりがつく
 「お菓子買って」 → 買ってあげる(毎回)
問題を解く → 問題ごとにチェック,すべて正解

 連続強化ですね。電化製品は故障さえなければたいては連続強化してくれます。

 
 それに対して,部分強化は毎回ではなく,時々与えるのです。

 バットをふる → ヒットになったり,アウトになったり
 問題を解く → あるときは正解,またあるときは不正解
 先生の質問に挙手する → 指名する or 他の人を指名
 ふだんはねだっても買ってもらえないがクリスマスや誕生日  → プレゼント
 給料日(毎日ではない) → 給料
 つり → 魚がつれる(いつ釣れるか分からない)

 部分強化もけっこう身の回りにあります。

 連続強化と部分強化は,性格がかなりちがいます。その性格を知った上で利用すると子どもたち,いや自分自身をコントロールすることができます。
 セルフラーニングでもそのことを知っておいたほうがいいです。
 それぞれの特徴について次回書くつもりです。

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マシュマロ実験
 さて,以前,「EQ」という本がベストセラーになりました。

 その中に,マシュマロ実験が紹介されていました。

 ある部屋に幼児を入れます。目の前の皿にマシュマロが1個置かれています。
 そこで実験者がこういいます。「私は,ちょっと用事があって出ていくので,しばらくここで待っていてください。このマシュマロは私が出てすぐに食べてもいいです。でも,私がもどるまで食べないでいたら,もう1個マシュマロをあげます」
 と伝えて,出ていきます。

 要するに,いま1個だけマシュマロを食べるか,しばらくがまんして2個のマシュマロを手に入れるか,子どもに判断してもらうのです。

「明日の百より今日の五十」や「のちの千金」というのは,明日、ほんとうに手にすることができるかどうか分からないようなものをあてにするよりも、不十分であっても今確実に手に入るものの方が大切だ、というたとえだそうです。web上で調べてみました。

 とすると,いま1個のマシュマロを食べてしまった方がいい,ということになりますね。

 強化においては,強化子を与えるタイミングはとても重要です。ハトやネズミの実験です,10分の1秒ずれるだけで,強化が難しくなるそうです。

 今,目の前にある強化子の方がずっと力があるのです。

 ここにセルフラーニングを難しくする鍵があります。

 1年後に入試がある。それにぜひ合格したい。これは大きな+強化子です。ただ,それを得るのがずっとずっと後のことになります。

 逆に勉強をするのは苦しいから,テレビを見る。ゲームをする。寝る。これはプラス強化子としては入試に比べると小さい。しかし,すぐ得ることのできるものなのです。

 強化子を得ることのできるタイミングがいつのことなのか,というのが行動に及ぼす影響がとても大きい。だから,いまがまんして勉強をして欲しいと親は教師は思うのですが,そうはしてくれない。

 セルフラーニングにおいてもそうです。自分では入試に合格するためにがんばりたいと思っている。しかし,目の前の誘惑につい負けてします。これは+強化子が与えられるのが遅いからです。

 こういうのはもういくらでも例を出せます。
 
 甘いものを食べてばかりいると虫歯になる。虫歯になるということはとても痛いことなので,強いマイナス強化子です。それをのがれることは強いプラス強化子です。つまり,甘いのをがまんするということが虫歯にないという+強化子として働く。
 しかし,目の前にあるのは甘いもの。虫歯になるのはずっと後のこと。
 目の前の甘いものという小さいプラス強化子によって,少しずつ虫歯に向かって進んでいくのです。
 
 ぼくもダイエットしなければならないので,書きにくいのですが,
 もう分かりますね。体重を減らしたい。それにうそはない。でも体重が減って大きなプラス強化子が得られるのはずっと先のことです。目の前にはおいしそうなものがある。その誘惑にはつい負けてしまうのです。

 愛林檎さんのコメントに
>>そして問題が解けた場合は、「即」答えが合っているかどうかが気になるらしいのです。
全体で40人程での学習なのに、いちいち「先生、これで合ってる?」と自分の元に呼び寄せたがります。
「後で答えあわせするから・・・」とこちらが応対すると「ケチ!!」と言い出す始末。
 これも,プラス強化子をすぐにほしがるヒト一般の性質が見えています。

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(動画)時間前に遊ぶ小学生
 あまりにも楽しそうな声がするので,動画におさめました。
 セルフ塾小学部の始まる前の時間です。学習が始まる前に来て遊ぶのが楽しみのようです。主に4年生です。

なぜ有性生殖,近親相姦禁止か
 おしゃべり防止策で失敗したことを書きました。それを書いてから思ったことがあります。

 失敗を多くすることが進歩に通じるんだということです。

 生殖には,無性生殖と有性生殖があります。もちろん,有性生殖の方が高度に進化しています。なぜか?

 無性生殖は,遺伝子がそのまま子に継がれます。ようするに親子の遺伝子はまったく同じです。

 有性生殖のばあい,雄と雌からそれぞれ半分ずつ遺伝子をもらいます。親子で共通なのは50%です。親と子は半分はちがう遺伝子をもっています。そしてまた有性生殖によって別の子ができます。それぞれ違う個体です。有性生殖だとどんどんちがうものがでてくる。

 近親相姦は禁止されています。近親相姦は遺伝子の上では無性生殖に近いのです。親と子は半分の遺伝子が共通です。
 親子で近親相姦を行うと,75%は同じ遺伝子になります。(これはぼくの計算です。少し自信がないです。ただ,ほとんど同じなのが分かりますね。

 違うのが出来る中で突然変異も起こりやすく,その中から優秀なものが出てくる。あるものは淘汰されるが,またあるものは進化の道を進む。

 話は変わります。アフリカなどで飢餓が多いですね。なぜか。ただ遅れているからではありません。欧米の植民地になって,お金になる作物を作るようになったからです。それもただ1種類だけ。例えば,コーヒーだけを作るというように。

 うまくいけばいいです。大量生産でもうける。

 しかし,天候不良でコーヒーに適しない気候になったらコーヒーは全滅です。ほかには何も作っていないので,収入はなくなる。だから飢餓になるのです。

 昔はどうだったか。細々とではあるが,いろいろな作物を作っていた。だから気候不順でもそのうちのいくつかはその気候に強いのがあって,全滅にはならない。だから貧しくはあっても飢えることはありません。

 だから一種類だけというのはだめなのです。いろいろな種類があった方がいい。

 もとに戻します。
 無性生殖の場合は,まわりのみんながまったく同じ遺伝子をもっています。だから,ある条件になると,全滅してしまいます。

 しかし,有性生殖の場合には,いろいろな型の遺伝子を持った個体がいます。それである病気がはやり,多くの個体が死んだとして,ちがった型の遺伝子を持った個体は生き残る可能性があります。

 近親相姦の場合も似たようなものです。遺伝子的には似ています。だから,ある病気で全滅してしまう可能性が高いのです。

 さて,いろいろと書いてみましたが,要するに,いろいろ失敗してでもいろんなことを試みた方がいいのではないか,ということを言いたかったのです。

タイムアウト
 消去する,つまり強化子を取り除こうと思っても,子どもたちからの強化子をのぞくのは難しいです。

 それで,強制的に消去する(プラス強化子をのぞく)方法があります。前に「毅然とする」のところでも書いた「タイムアウト」です。あそこで書いたのを少し手直しして書きます。

 子どもが,望ましくない行動をしたときには、一定の時間別の場所に隔離するのです。

 おしゃべりをする,隣の席の人のじゃまをする,授業のじゃまをする,先生をからかうなどの問題行動をしたときに,一時的にその場から出ていってもらいます。
 昔は,廊下に出してバケツを持たせるということが行われました。あれは罰的要素が強いですね。
 タイムアウトもまあ一種の罰ではあるでしょうが,それよりも「消去」です。プラス強化子を与えないということです。
 先の問題行動をすることによって,まわりの人から注目される,先生が困っている姿を見ることができるなど,プラス強化子が与えられるので,その子にとって「いい気分」になるわけです。その「プラス強化子」を与えないというのがこのタイムアウトの目的です。

 教室の一番後ろの隅にタイムアウトの席を作っておきます。後ろ向きに壁に向いて座らせる。時間は5分か10分くらいでかまいません。とにかく一時的にその「いい気分」から隔離するということです。

 ぼくはきびしくします。高校受験の前には一斉授業をよくします。一つの教室には黒板があり,そこで授業するのですが,おしゃべりがひどい生徒はその教室から追い出します。ぼくらの場合は,別の学習室には自分の席があるので,そこにもどってセルフラーニングで学習すればいいので,学習を奪ったことにはなりません。

「毅然とする」のトピでは,強化子,消去という用語が使えなかったのですが,ここではこれまで書いてきたので,使えるので便利です。

読書の意義
 読書の意義

 Kくんは中学3年生,男子。小学のときからバスケットボールをしている大柄な子です。まじめに学習にもよく取り組んでいます。

 しかし,読書がきらい。できれば避けたいという態度をしめします。以前,「なぜ,読書をするの?」とつぶやいていたことがあります。そのときどのように対応したか,覚えていません。ただ,じっくり時間をかけて説明してあげなかったことは確かです。

 セルフ塾では,読書指導を行っています。詳しくは次のページで

http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-158.html

 さて,Kくんが読書をいやがる態度があからさまになったので,読書の意義を語っていたほうがいいな,と感じました。

 そして,彼が読書の間違い直しに来たときに,静かに語りました。

「Kくん
 なぜ,読書なんかするんだろう,と思っているだろう?」

 彼はかすかにうなずきます。

「ぼくはね。セルフ塾でやっていることで,将来一番役に立つのは『読書』だと思っている。確かに今すぐ学校の成績には結びつかないと思う。でも,英語や数学よりも,読書の方が役に立つ。

 大人になってから,人間的に差がつくのは読書によってだよ。

 確かに,読書をしなくても生きてはいける。多くの大人が読書をしていない。読書をしているのは,ほんの一握りの人たちだろうね。」

 (たぶん,彼の父親も母親も読書をしないだろう。特に沖縄の人は読書をしないと感じている。でもそのことはもちろん言わない)

「ぼくは,読書をする方だと思っている。」

 ぼくは彼らの見ているところで読書をするように心がけている。読書をする後ろ姿を見て欲しいからだ。

「読書をする中で,人間的に成長してきたと思う。いばっているようだけどね」

 ラッキーなことに,いまぼくが読んでいるのは,落合博満著「コーチング」で,その本が目の前に置かれていた。ねらってやったことではない。

「ぼくはいまこの本を読んでいる。落合は知っているね」

(Kくんがうなずく。)

「ぼくはいま落合から直接いろいろ教えてもらっている。本を読めば一流の人が直接語ってくれるんだよ。
 それも彼がとても大切にしていることを練りに練ってこの本に詰め込んでいる。口で語るよりも内容的にしっかりしていると思う。」

「いまは,テレビやDVD,インターネットでもいろいろ知ることはできる。しかし,本には勝てない。内容的には本の方がずっと上だよ」

「あんたはバスケをしているから,それについての一流の人から直接学ぶことも,本を読めばできるんだよ」

 ぼくはしゃべること,説教することは下手です。だから,以上のことを静かに語りました。5分もかからなかったでしょう。

 彼は神妙な顔をして聞いてはいました。ただ,どれだけぼくの気持ちが伝わったのでしょうか。

ため息
N平さんからメールをいただきました。

セルフの帰り
『お母さん庸次さんしょうちゅうため息する。今日もやっていた』
母『あいや~疲れがたまっているんだね~』
M子『ため息ばかりしていると幸せが逃げるのに』
って庸次さんの心配をしているM子を見て思わず吹き出してしまいました。
 M子まだ幼いのかな

(Yojiからの返事)
 くせなんでしょうね,よくため息をつくと言われます。自分では意識していないので,どうすればいいのでしょう。
 生徒から「幸せが逃げていくよ」と言われます。M子さんにも言われたかもしれませんね。できるだけ直すように努めたいと思います。
 心配してくれてありがとうとお伝えください。 庸次

(N平さんから)
そうなんですか~ため息と言う庸次さんの癖は庸次さんの『個性』の一つなんで
すね。
 『個性』はあって当たり前なのでなおす必要ないと思います。生徒達は庸次さんと京子さんの事よく見ていますね~
 生徒達のお陰で庸次さん自分の癖分かって良かったですね。子供は正直なので素直に思った事言うけどその子供達に慕われる仕事っていいですね。
 いつもありがとうございます

(Yojiから)
はい,いい仕事だと思っています。子どもたちと楽しく学習して,そしてお金もいただいて。
 この幸せが,ため息で逃げないようにしたいですね。
 ありがとうございます。

生徒といっしょに作った教材
 先日気づいたのですが,アマゾンのそれぞれの本のページに「著者からのコメント」があるのですね。それで,数学と英語の1年生用に,次のようなコメントを依頼し,一昨日確認したら,ちゃんとのっていました。」

(著者からのコメント)
 この本は,大学のエライ先生方の作ったものよりもずっと分かりやすい学習書だと思っています。それは,生徒達といっしょに作ってきたからです。
 できるだけ分かりやすいものとして作り,生徒に与えました。しかし,ほとんどの生徒が間違え,つまずくところがどうしても出てきます。そこのところにヒントを加えたり,分かりやすい説明に変えたりして,作り変え,また生徒に与えます。それでもつまずく場合はさらに工夫して分かりやすいものに変えます。このように,テキストの悪いところを生徒に教えてもらいながら,何度も改訂を重ねて作り上げてきたのです。
 だからこそ,使う人,学ぶ子の身になって作ったものといえます。セルフラーニングの小さな塾だからこそ作ることのできた「自分で学べる学習書」のです。



 このコメントが功を奏したのか,「わかる解けるできる中学数学1年」は,カテゴリーランキングのなんと2位になっています。
 英語の方は116位。カテゴリーランキングがおかしいから直して欲しいともう半年ほどまえに依頼したのですが,まだ直っていません。

「わかる解けるできる中学数学1年」
Amazon.co.jp ランキング: 本で5,749位 (本のベストセラーを見る)
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アマゾンのランキング


「英語プログラム学習 中1レベル」
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英語プログラム学習 中1レベル


わかる解けるできる中学数学1年

質問に来ない子の指導
 (Ejさんから,質問をいただきました。)

度々質問してすいません。

分からない問題があった時にボクに声を掛けてきたり、「分からん」とつぶやいてくれる子はいいんですが、そうでない子に困っています。

寝たりする子や横の友達と話をし始めたりする子を注意しに行って勉強の進み具合を聞くと、ただ分からない問題で詰まって手が止まっているだけだったりします。

「分からない」「分からない」とつぶやく子の相手ばかりをしていると、ついつい他の話をしている子や寝ている子のことはほっといてしましますやる気の無い子よりやる気のある子を教えようといった思いからなんですが・・・実は話をしている子は「分からない」と主張できてないだけなんだと最近気付きました。

そのような子どもの特徴として、基礎学力が身に付いていないような気がします。
分からないことが多すぎて、その都度ボクに声を掛けるわけにはいかないとどこかで思ってるのかな・・・とボクが勝手に思ってるんですが。
そのような子に対してYojiさんはどのように対応されていますか?

あと、前からお聞きしたかったんですが、Yojiさんのセルフラーニングの場合、答え合わせもセルフなんですか?答え合わせは援助者がされてるんでしょうか


 (Yojiの回答)

1つ目の質問
 ぼくの塾でも同じような問題をかかえています。積極的に習いに来る子は指導はしやすいです。習いすぎる子は,「もっと自分で考えて来い,セルフ塾はセルフで学ぶところなんだ」などと言って。

 自分で悩んだままの子。そういう子は強制的に呼び出します。
 ぼくらの塾では,質問のある子は質問予約表に名前を書き,その順で質問を受け付けます。だから,質問をしない子は呼び出して「ここに名前を書きなさい」と書かせます。そして,名前を呼び,もし「パス」と言っても,「とにかく,数学と英語を持っておいで」と言ってもって来させます。そして,分からないところをいっしょに考えたりします。

2つ目の質問
 生徒がやった解答はチェック係が調べます。パートでお願いしています。
 最初は,自分で調べるということで始めましたが,安易に答えを写すのでやめました。本当は自分でチェックしたほうがセルフラーニングなんですが,まだ自分でコントロールすることは中学生にはないようです。

さすが「とぐち修」
 さすが修だなあ,と思うことが昨夜あったので書き残しておきます。

 昨夜,友人のMさんらと酒盛りをしました。Mさんは,さしみ好酒家をしています。ぼくも時々飲みにいきます。

 さて,県議選にぼくのいとこでクラスメートのとぐち修のことを話しました。

 すると,Mさん,「それでは,彼に魚市場の件を相談できないだろうか」と言います。

 それは以前からMさんから聞いていたことで,とても困っているとのこと。
 Mさんは さしみ好酒家をやる前は鮮魚店をしていました。開店当時(もう20数年前)から安謝の市場に朝早くでかけ,新鮮な魚を買っていました。ぼくも一度は朝早く連れて行ってもらったことがあります。

 しかし,急にせり権を持っていない人は閉め出すという話が出,そしてこの4月から実行され,せりを行っている場に立ち会えなくなっているのです。今は並んでいる魚を直接見ることができず,せり権を持っている人を介してなんとか購入しているとのこと。だから思ったような買い物ができないそうです。

 なぜ,これまでうまくやっていると思ったのに,急にこんなことになったのか。さしみ好酒家をやっているから何とかなるが,鮮魚店の人たちはもう大変だ。

 さて,ぼくは,今選挙直前だからどうだろうか,選挙後まで待ってみてはどうだろうか,と言いました。

 しかし,Mさんは,切羽づまっている。とにかく話だけでもしてくれ,とのこと。

 それで,ぼくは修に電話しました。

 修は「初めて聞いた。知り合いがいるので確かめたい」との返事。

 10分もしただろうか。修から電話が入った。「知り合いと連絡がとれた。きょう決起集会があったらしいね。話は聞いたが,いろいろ複雑なところもあるようだ。選挙後詳しく調べて対処したい」と言っていた。

 ぼくはさすがだと思いました。早くても翌日に返事があればいいだろうと思っていたからです。彼が選挙前で忙しいのは十分に知っていました。
 しかし,すぐに対処してくれた。これが彼の行動力なんだなあ。これまで,彼の著書や修が送ってくるニュース,集会での話で知ってはいたのだが,このようにすぐ動いてくれる修を身近で感じました。このような行動力が周りのみなさんの信頼を集めているのだと思います。
 
 いとこ,クラスメートだからではなく,人々のためにする行動力があるということで,ぜひ彼を県議に押し上げたいと思いました。

修のブログ
http://pub.ne.jp/toguchiosamu/

学習塾ブログランキング,ベスト5
 学習塾ブログランキングで,5位になっています。23日にベスト10入りなので,けっこう速くあがっています。



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また,CoRichブログランキングでは,2位を維持しています。
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 上位に位置するのは気分がいいですね。

 ただ,一喜一憂せず,自分の思いを書き続けようと思います。

識名園に行きました
 きのう,識名園に行きました。とてもよかった。緑が多く,整備も行き届いていました。

  その後,「てんtoてん」で,沖縄そば,ぶくぶく茶,おにぎり(西表の米)を食べました。沖縄そばは木灰そばでとてもこしがあっておいしかった。ぶくぶく茶は,お店の方の詳しい説明もありました。妻はとてもいい経験をしたと言っています。

成せば成るか?
 mixi のセルフラーニングのコミュに立ち上げたトピックです。

http://mixi.jp/list_bbs.pl?id=1037793&type=bbs

成せば成る 
成さねば成らぬ 何事も 
成さぬは人の 成さぬなりけり (上杉鷹山)

 まあ,いい言葉ですね。しかし,難しい言葉です。
 成せば,本当に成るか。
 成らないことがありますね。それをその人のせいにできないことが。
 特に能力の違いは,どうしようもない。

 いま1人の女の子を思い浮かべています。
 まじめな子でした。まあ,欠点もあったけど,基本的にまじめにこつこつと勉強に励んでいました。校内席次では4~50番くらいでしたか。全校で280人くらいだったと思います。まあいいほうです。
 中1に入塾してがんばっていた。

 さて,その子には弟がいます。彼は中1には塾に入りませんでした。部活に打ち込んで勉強は適当にしていたようです。しかし,成績は彼女より上。彼女は言っていました。「塾にも行かないのに,私より上をとるなんて」
 弟の方も中3にはセルフ塾に入塾。やはりできました。

 高校になり,彼女は鬱状態に。そして不登校。なんとか卒業し,地元の私立大学に進学しました。別に弟のせいではないでしょうが。
 弟の方は,高校でも部活をしながら,地元国立大学に。姉のいった大学より上だといわれている大学です。

 さて,「成せば成る」「がんばれ」という言葉。どこまで使えるか。
 ぼくは使わないわけではないが,慎重に使わないといけないな,と思っています。

 能力があるからです。しかし,中学生に「あなたの能力はここまでなんだから,それで満足しなさい」とも言えない。「がんばればできるよ」とつい言ってしまう。

 「こんなにがんばっているのに,なぜあんなに勉強をしない人に負けるの?」と言われたとき,みなさんはどう答えますか。

子どもていうのは、ほんまにわけがわからん


 「バッテリーⅡ」をもう一カ所,教育書として読んでみたい。

 まず,次の場面を読んでください。
 主人公の巧は中学1年,天才的なピッチャー。洋三は,巧の祖父。昔は野球の監督として活躍。



 洋三が首を振る。

「はったりじゃ。言うた本人は、はったりとは思うてないかもしれんが。けどな、おまえぐらいの年ではな、身体の有り様なんて、川の流れみたいなもんでな。今日と明日では、ちごうてくる。背がのびる、肉がつく、筋力もちごうてくる。一日、一日で、恐ろしいほど変わってくる。そういう時期なんじゃ。中学の子どものことが、そう簡単にわかると思うとるなら、そいつは、まちごうとる。若い男か?」

「よくわかんないけど、三十と四十の間ぐらいかな」

「指導者としては脂ののったときじゃな。うん、わしもそうじゃった。わしの相手は高校生じゃったけどな・・・,子どものことはなんでもわかったような気になるんじゃ。恐れがのうなるんじゃな」

「恐れ?」

  野球の指導の話にしては、ずいぶん場ちがいな言葉に思える。洋三は、もうー度、その言葉を繰り返した。

「恐れじゃよ。子どもに対する恐れじゃ。中学、高校・・・・、さあ、それ以上はわしにはわからんけどな、そのころの子どもていうのは、ほんまにわけがわからん。それまで全然めだたなんだやつが、好きな女の子が試合を見にきたいう理由だけで、ホームラン三本かっとばしたことがあった。ひと月に十センチ背がのびて、守備範囲が急にひろうなったショートがおった。練習をさぼってばかりおったのに、じつに均整のとれた身体をして、きれいなバッティングフォームをくずさなんたやつがおった。まったく、あきれる。こいつはこうだなんて決めつけてしもうたら,たいていあとでしっぺ返しがくる。おまえらの年代はな,そういうもんなんじゃ。怖いぞ,ほんまに」



 これを読んで思い出したことがあります。
 沖縄にある俳優養成学校(?)の校長をしている人が新聞紙上でこういっていました。その方の学校から,みなさんも知っている歌手が輩出しています。その自信からでしょう。
 「私は子どもの才能を見る目がある。」と。

 その方の主張は,子どもにはそれぞれ才能があるのだからそれを伸ばすために早めに区別して教育すべきだ,というものでした。

 つまり,勉強の得意な人は勉強を,スポーツの得意な人はスポーツ,その他,音楽,美術などなど。

 要するに,スポーツの得意な人はもう勉強はいいではないか,ということですね。極端にいうと。

 それに対して,ぼくは投稿しました。子どもの力なんて分からないものだ。だから,基本的な教育はすべての子どもに必要だと。

 この洋三さんの言葉はぼくが言いたかったことです。




無視する
 前に,関心を示すということは,とても強いプラス強化子だということを書きました。

 その関心というプラス強化子によって強化された行動を消去するには,関心を示さなければいいのでう。つまり「無視」するのですね。

 授業中に先生をからかうという生徒の行動に対して,怒る。怒ることは関心を示しているので,プラス強化子として働く。だから,怒らないで無視すればいいのです。

 さて,無視する,というと,何て冷たいことを言うんだという声が聞こえてきそうです。

 そうです。シカトするというのは,いじめの一種です。ぼくが無視しましょうというと,それではいじめではないですか,となりますかね。

 だから,注意が必要です。前にラポートの関係が何より大切だと書きました。要するにお互いに信頼関係があり心が通い合う関係です。それを築きながらでないと指導はできません。

 無視するのは,問題行動に対してです。無視するという方法を使うことに決めたら,これまで以上にラポートをとることを意識的にする必要があります。
 問題行動をしていないときに,これまで以上に声をかけて,本当はあなたのことが好きなんだよということを伝えるようにします。もちろん,そう言う必要はありません。人格そのものは尊重する,しかし,その問題行動は認めないというはっきり区別して対応するのです。

 ただし,その問題行動を無視したことにふれることはいけません。「さっきは無視したけど,本当は・・・・」と言う必要はありません。そうすると,その行動に関心を示したことになるからです。

 さて,先生をからかうという行動は,残念ながら先生が無視するだけでは直らないことが予想されます。なぜなら,その子のからかうという行動は先生の怒るという行動だけによって強化されているのではないからです。その場に居合わせたその他の生徒の反応,笑う,賞賛する態度,などもプラス強化子として働くからです。そのような生徒たちのプラス強化子まではなかなかコントロールできませんね。では,どうするか。次回に。

バッテリーⅡから学ぶ
 バッテリーⅡ,おもしろかったです。



 ぼくは教育に携わるものだからか,これを教育書として多くのみなさんにも読んでもらいたいと思います。もちろん,物語として楽しみながら。

 主人公の原田巧が野球部に入部。戸村監督(オトムライ)との会話です。


「ただし素質はみがかなければ、それだけのもんで終わる。努力と理にかなった練習、試合経験。これからーつひとつ、学んでいくんだ。これからだぞ、原田。わかっとるな」
「はい」
「けっこう。では、手はじめに」
オトムライの手が、巧の髪をつかんだ。
「髪が長すぎる。野球をする頭じゃない。ちゃんと散髪してこい」
巧が振りはらうように身体をよじった。肩が豪にぶつかる。
「髪を切ったら持続力がつくんですか」
ひと呼吸、息を整えて、巧が言った。
「なんだと」
「理にかなった練習って、監督言ったじゃないですか。髪の長さなんて、どうでもいいでしょう」
「おまえな、さっき素直じゃてほめてやったのに、どうしてそうなんだ。指示にしたがえ。そうしないと指導ができんだろう」
「練習方法についてはそうします」
オトムライの顔がゆっくりと赤くなる。


 ここを読んで思い出したことがあります。
 塾の生徒が大会前に坊主頭になります。ぼくはその子たちに言ったことがあります。
「丸坊主をしたら,野球がうまくなるのか? プロ野球の上原は髪が長いよ」

 また,ぼくが高校生のころ,ビートルズ,ヒッピーの影響か,長髪が流行った。男も肩まで髪を伸ばしていた。先生に注意されたので,クラスで先生と話し合いをしたことがあります。あのころは学生運動の影響だったのか,生徒も強かった。
 だから,この巧くんのように先生に反抗するのを読むと胸がすーっとしますね。ただ,このような生徒はできれば持ちたくないですが。

 さて,ここから学ぶことがあります。要するにぼくがいいたいのは,この監督を反面教師としてもらいたいということです。
 教師と生徒は上下の関係にあります。だから教師の指示には生徒は従う。しかし,それは理にかなっていなければいけない。

 教師は,権威というか権力というか,それを持っている。中にはそれがまったくなくて生徒に馬鹿にされるのもいるようですが。
 まあそれは別にして,権力を持っているから,理にかなっていなくても力ずくで従わせることができます。

 しかし,そこをぼくらが自分を見つめて,いま従わせようとしているのは理にかなっているかを自分自身に問いかけてみるのは必要なことだと思うのですね。

 トムライ監督のために書きますが,監督はあとではこの巧を認めます。さて,ぼくにこの監督のようなことができるか。少し心配。こんな反抗的な生徒でも認めるべきところは認める。これも広い心がないとできませんね。

塾前の道,舗装
 塾の前の道が舗装され,アスファルトの道になりました。

 アスファルトより土の道がいいな,と思ってはいたのですが,最近後ろに大きなアパート,向かいにも貸し住宅が出来,車が多くなりました。それですぐにでこぼこに。雨が降ると大きな水たまりができます。

 今回,役場から舗装したいとの話があったので,お願いしました。

 保護者のみなさんにとってもよかったのではないでしょうか。

 写真左の緑の多いところがセルフ塾です。

塾前道の舗装

自学のための決定版
うれしいコメントが寄せられたので,ひとつの記事としてここにも掲載いたしまう。terakoyaさんありがとうございます。


送信者URL:http://terakoyant.exblog.jp/
********************
 こんにちは。お久しぶりです。

 先日、アマゾンで買えるYujiさんのセルフラーニングの本6冊すべてを購入してみましたが、お世辞ではなく本当にいい本と出会ったと思っています。まさに自学のための決定版と思っています。生徒だけでなく私自身がやっても勉強になるなと思いました。

プログラム学習はとても理にかなっており、Yujiさんが仰るセルフラーニングの考え方もテキストを見ることで、なるほど~と合点するに至りました。また数日中に追加購入する予定です。


チョムスキーに関する記述、興味深く読ませていただいています。


英語プログラム学習 中1レベル

英語プログラム学習中2レベル

英語中3 プログラム学習

わかる解けるできる中学数学1年

わかる解けるできる中学数学2年

わかる解けるできる中学数学3年


ボランティア活動と内申
 サルのパズルに似たことで気になることを書きます。

 ボランティア活動を内申にのせるようなことを文部科学省が言っていますね。正確にはよく分からないのですが。
 要するに,ボランティア活動をすると点数が与えられるのでしょう。これは確かに強化です。ボランティア活動をする人は増えるでしょう。しかし,サルのパズルと同じで,そうすると点数目当ての活動になり,点数がなくなると活動をしなくなることが予想されます。
 なにもなければ,内発的に他人にやさしくしていた人が,点数目当てにない,点数がなければやさしくしなくなる。そういうことになりかねないです。

 もうすぐ英検が行われます。Yくんは今度3級を受けるとのこと。「4級はもっているの?」とたずねたら「0級だ」との返答。これまで英検は受けたことがない,なぜなら,3級以上でないと高校への内申に記載されないから,とのことなのです。
 生徒会活動,部活動も高校入試で有利になるからやっていると公言する生徒をみてきました。
 また,ちょっとしたお願いをすると「いくらくれる?」とお金を要求する子どももいます。

 お金,点数の威力は強い。しかし,注意深く使わなければ子どもの心をすさんだものにしてしまうなあ,と思いますね。

消去
 「消去」

 プラス強化子で強化してある行動がよく起こるようになったとします。ある時を境に強化子を与えないようにすると,行動は少なくなりなくなってしまいます。このようなことを「消去」といいます。

 「金の切れ目が縁の切れ目」といいますね。お金を与えている間はいい顔をするけど,お金がなくなったら顔も見せてくれない。お金で強化していたのが,お金がなくなったので強化できなくなり,いい顔をするという行動が消去されたのですね。

 問題行動があり,それを強化している強化子が特定できたら,それを取り除くことにより,問題行動を少なくする,消去することができます。

 授業中に先生をからかう。先生がはずかしがる。この「はずかしがる」という行動が強化子だとしたら「はずかしがる」ことをやめればいいのです。

 ただ,注意しなければならないのは,プラス強化子がでなくなった直後は,その行動が一時的に急激に増えるのです。

 自動販売機を考えてみましょう。お金を入れる,ボタンを押すという行動をして後,ジュース(プラス強化子)が出てくる。
 しかし,お金を入れボタンを押してもジュースが出てこないときにぼくらはどうするでしょうか。ボタンをカチカチ何度も押す。おつりのレバーを何度も回す。ジュースでもいいし,お金でもいいからなんとか出てこないかいろいろする。自動販売機を蹴飛ばす。これまで得られていたのが得られなくなったので,何とかしようとしますね。

 先生をからかっても先生がはずかしがらなければ,その子のからかうという行動は急激に多くなります。これでもか,これでもかと。そこでがまんできるかですね。それができれば消去の道に進みます。
 しかし,できなければもっと悪化します。なぜかはまた別のことを学習しなければならないのでそのときに。

 さて,行動分析への批判に次のようなのがあります。

 サルの実験です。サルにパズル(知恵の輪のようなもの)を与える。するとサルは一所懸命にパズルに挑戦するのです。サルにも知的好奇心(内発的動機付け)があるということです。
 さて,サルがパズルを解けたときに,ほうびとして餌を与えるのです。強化ですね。すると,サルのパズル解き行動が急激に多くなる。
 しかし,ある日パズルが解けても餌を与えないようにします。すると,パズル解き行動が少なくなります。そして,最初のころ,つまり餌で強化する以前よりもパズルをしなくなり,まったくしなくなるのです。だから,外発的動機付けで勉強をさせようとするのはいけない,というのです。

 確かにそうですね。それへの反論もあとでします。
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