仲松様御中
初めまして。N本と申します。
現在、英語プログラム学習(中1、中2、中3)と
わかる解けるできる中学数学(中1、中2、中3)の計6冊を
購入して子供家庭学習に使用しています。
他の教材と比べても抜群に説明が分かりやすく、子供も理解
しやすいようで好評です。親の自分が読んでも勉強になります。
長女曰く、「妹たちにも絶対おすすめ!絶対やった方が良い!」
とのこと。本当に良いテキストをありがとうございます。
ところで、テキストにはところどころ誤植などがありますが、
正誤表がありましたら頂けないでしょうか?
お忙しいところ誠に申し訳ございませんが、よろしくお願いします。
(Yojiからの返信)
N本さま
メールありがとうございます。
うれしくもあり,また申し訳なくもあります。
娘さんの「、「妹たちにも絶対おすすめ!絶対やった方が良い!」,とてもうれしいです。
生徒が分かるように何度も改訂して,分かりやすくなるように工夫してきました。それが娘さんにも伝わったのだと思います。
間違いが多いのはとても申し訳なく思います。ご迷惑をおかけしています。私の校正の甘さのせいです。
数学の正誤表,すぐにお送り致します。ご住所をお教え下さい。
例えば
「変化率 が 3 ,そして,( 2, 3 ) を通る直線の式を求めよ」
という問題。
直線の式だから, y=ax+b , 変化率3 だから,a=3
y=3x+b それに,x=2, y=3 を代入してbを求めますね。
3 = 3(2)+b
ここから間違える生徒がかなり多いのです。
なぜか。bが右辺にあるからです。
bを左辺に移項して,そして左辺の3を右辺に移項して・・・
簡単そうなので,ぱっぱとやってしまう。中には暗算をする子もいます。そして,以降のときに符号を変えるのを忘れるってことが極端に多いのです。
だから,ぼくは
3 = 3(2)+b を書いたら,左辺の3をさらに右側に書かせます。
3 = 3(2)+b = 3 とするのです。そして,左辺の3=を消させて
3(2)+b = 3 として,解かせます。
なんてことないことです。しかし,それだけで間違いがほとんどなくなります。
できる子は,bを右辺のままにして,定数項を左辺に移項します。それでもかまいません。しかし,できない子にそれをさせると戸惑います。
y=3x+b を3x+b=y にしてから代入させてもいいかもしれません。
アインシュタインは「あなたの研究室はどこですか?」という問いに対して,自分の万年筆を持ち上げて見せたという。(p7)
ぼくは生徒によく「鉛筆で考えろ」と言います。計算をするときも図形の問題を考えるときでも鉛筆を動かしながら考えるようにいうのです。鉛筆を動かさないで考え込んでしまっている子が多いです。
ぼくの言葉というより「アインシュタインは・・・」と言ったら説得力があるでしょうね。これから使えます。
私は「ストップウォッチ主義」を宣言して,つねにストップウォッチを持っている。授業で学生に課題を与えるときには,つねに何分か刻みで答えを出すように求める。(p72)
ぼくは,タイマーを使うことがあります。キッチンタイマーです。そんなに頻繁ではありませんが。課題がほとんど進まない生徒に対して,5分か10分ごとにどこまで進んだかチェックするのです。効果あります。
まず、「他の人が考えるようには絶対に考えない」が基本だ。他の人にとっては違和感のあるような感じを大事にする。
「一般的には」とか「ふつうの人はそう考える」というような考え方があるとする。それを知らなければ困るが、それを前提にしながらも、それとは違う角度で考えていくことが大事だ。必ずアプローチを変えることだ。
(p117)
どこかで読んだ受け売りですが,ぼくは生徒に作文(高校入試の過去問など)を書かせるときに,最初に浮かんだことは書くな,と言っています。
「沖縄のいいところを書きなさい」のような課題だと,ほとんどの生徒が「空や海」について書き始めます。だれでもが思いつくようなことを書いてもつまらない,他の人が思いつかないようなことはないか考えてみなさい,と言っています。