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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

教育・・・自分で自分の首を絞める存在
 「遺伝子の挑戦」に教育に関しておもしろいのがあったので,抜粋します。




 教育が普及するとどうなるか?かつては、知識はー握りの聖職者や指導者たちだけのものだった。それが大衆のものとなったことによって、教会の説教や政治家の演説を聞かずとも、誰もが、自分で、自分自身の価値の体系を作りそれに基づいて意志決定できるようになってきたのである。

(中略)

 一億、総坊さん状態・・・このことは裏返せば、全員がそれなりの社会観をもっているということである。ある人は高速道路網をもっと発展させて延長させるべきだと考えているかもしれないし、別の人は環境問題や自然保護のために高速道路はこれ以上はいらないと考えているかもしれない。とにかく、ある問題についてコンセンサスが得られない社会が実現したのである。

 こうなったのもつまるところ、教育が普及したればこそである。教育が普及したことによって大衆の知識水準が上がり、したがって価値観は多様化し、統一的な社会規範が維持できなくなってきた。そのことが現代の教育を困難にしている。つまり教育とは、盛んになればなるほど、普及すればするほど、教育それ自体がやりにくくなるという、自分で自分の首を絞める存在なのだ。(p196~197)



 確かにそうだなあ,と思いますね。ぼくらの子どものころまで,学校の先生というのは尊敬する存在でした。先生の言うことに間違いはない,と思っていました。

 ところが現代は,先生の価値が急速に下がっています。教師を見下す親が少なくありません。
 「モンスターペアレンツ」という言葉(ぼくはその言葉は好きではないのですが)がいま世間をにぎわせているのはそのためでしょう。

 それはみんなの教育レベルが上がって,学校の教師よりいい「学歴」の人が多くなったためです。

 昔の支配者層は,人民が賢くなることをいやがっていました。今年ペルー旅行をしたときに,「おつりの計算ができないペルー先住民」がいたことをブログでも書きました。

おつりの計算ができないペルー先住民


 支配する方としては人民が賢くなると,自分らの地位があやうくなるのですね。
 「百姓が学問するといいことはない」こんなセリフをテレビの時代劇で聞いたように思います。支配者層はそう被支配者に思わせていたのです。

 教育がさかんになって,生徒に民主主義を教える。それまでは素直に従っていた生徒が「民主主義」をたてにして教師に反抗するようになるということもあるでしょうね。

 では我々教育者はどうすればいいのか?

 単純なようですが,「学び続ける」ということでしょうか。
 常に学んで,生徒や親の前を進む,そして,生徒や親の言い分を聞きながらも,それを上回る知識で導いていくということだと思います。
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