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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

N宗根一樹くん,大学編入
kazuki.jpg
 セルフ塾卒業生のN宗根一樹くんが,大学編入することになっとと報告に来ました。

 一樹くんは,沖縄工業高等専門学校の1期生。卒研も終わって,もうすぐ卒業だそうです。そして,もうすでに,長岡技術科学大学材料開発工学課程3年への編入が決まっているとのことです。成績優秀で,授業料免除で,奨学金ももらえるとのこと。

 2時間ほど,ゆっくりとおしゃべりをしました。
 高専に進んだことに後悔はないが,進路がせばまることは確かだ。
 大学院まで進むことになるだろう。
 雪の多いところで,楽しみと不安。
 三角関数など,実際に使う中で理解が深まった。
 沖縄を飛び出して,一度は本土で生活するのはいいことだ。

 などなど。その他同期生の近況なども。
(メモしたわけではないので,内容はてきとうに)

 卒業生ががんばっているのでうれしいです。

S袋和美さんのこと・・・主婦,高校卒業,大学進学
 S袋和美さんのことを書きます。

 ぼくと同じ年齢だそうです。主婦で子どもは2人。2人ともセルフ塾の卒業生で,もう立派な大人になっています。長男は以前学習援助者をやってもらいましたし,長女は現在学習援助者をやってもらっています。

 和美さんは,家庭の事情で,高校を中退しました。そして,結婚し,子どもができ,子育てに励みました。自分が高校中退ということもあってか,教育熱心でした。

 その和美さんが今年県立泊高校を無事卒業しました。卒業式では,みんなの前で答辞を読んだそうです。自分の言葉で自分の気持ちを素直に書きつづったそうで,それがよかったということで,校長先生も涙していて彼女にお礼を言っていたということです。

 妻のKyokoとは友達関係です。子どもたちに勉強を教えていたことがきっかけです。

 先日,和美さんが菓子を持って,無事卒業できた報告に自宅にやってきました。泊高校に行ってよかった。そこに行くようになったのは,セルフ塾のおかげだと感謝されたとのことです。

 和美さんが泊高校に入学したのは3年前です。その1年近く前に高校に進学したい旨をKyokoにもうち明け,相談に乗ったのです。そして,話すなかでセルフ塾で中学の勉強をやってみようということになりました。

 高校を中退してもう30数年もたっているので,勉強に自信をなくしていたのですね。しかし,高校は卒業したいという気持ちは強く,子育ても終わって子どもたちも自立し始めたので,行きたいという気持ちが出てきたようです。

 それで,彼女のセルフ塾通いが始まりました。午前中です。午前の10時すぎに来て,英語と数学をやりました。午前のチェック係もいます。チェック係も主婦なので気楽に楽しそうにやっていました。

 ぼくは,コンピュータで教材を作りながら質問を受ける態勢にいました。しかし,ぼくには質問に来ずに,チェック係りに教えてもらうのがほとんど。ぼくは怖かったのでしょう。

 とにかくそのようにしながら勉強を進めていきました。
 そして,泊高校に無事合格,高校生としての生活が始まったのです。

 入学後はいろいろ楽しみながら学園生活を送ったようです。泊高校はいろんな人を受け入れる学校で,主婦もかなりいたそうです。ときどき妻がその状況を聞いてきては話してくれました。

 勉強からずいぶん離れていた和美さんが高校に進むことに不安を覚えていたが,セルフ塾に通って勉強を進めるうちに,少しずつでも自信を持てるようになったのはうそではないと思います。
 自分の子どもたちも通った友人の塾に通うということで通いやすかったでしょう。また,中学生にまじってというとやりにくかったかもしれませんが,午前のうちの学習も気が楽だったと思います。

 セルフラーニングなので,特に一人のために授業を行うわけではありません。テキストを与えて自分で学習を進めていくだけです。

 ぼくはコンピュータに向かっていただけです。チェック係りは一人分多くチェックをしただけです。といってもつまずいたところは教えてくれていました。

 それでも,そのようなことで手伝うことができてうれしく思っています。ぼくにとっては大変なことをしてあげたつもりはないのですが,彼女にとっては大きかったのだろうと思います。

 その和美さん。この4月からは沖縄国際大学の学生になります。大学への進学が決まっているのです。大学でもがんばってくれることを期待しています。

 *  *  *  *  *  *  *  *  * 

 以上のことをKyokoを遣いに出して,和美さんに読んでもらいました。ブログとセルフニュースに載せたいので了解を得るためです。載せることを快諾してくれました。

 そして,次のように話してくれました。

 高校に行こうと考えたのはセルフ塾で漢字検定を受けたのがきっかけです。
 私は,書道をしています。長い間やっているので,段も上がりました。難しい漢字も書くようになりました。しかし,自分が書いている字の読めないのです。手本をまねてきれいには書けるのですが,意味も分からない。
 それで漢字の勉強をしたいと思いました。

 セルフ塾で漢字検定を受けることができると聞き,7級から受験しました。そして3級まで進みました。何度も失敗をしました。しかし,やっと3級までやってきました。

 そして3級になって気づいたのです。私の引き出しの中にはこれ以上の知識はまったくないのだということを。だから引き出しようがないのです。

 もっと学びたいという気持ちがそのときに生まれました。

 そしてセルフ塾で学ぶことになったのです。

 Kunikoさんにはとてもお世話になりました。生協でいっしょなので仲良しです。私の方が年上なので教えにくかったかもしれません。でも,ていねいに分かりやすく教えてくれました。Kunikoさんにはとても感謝しています。(Kunikoさんは,セルフ塾の学習援助者です)

Yoji さんはよくみていますね。Yojiさんは怖くて習いに行けなかったです。

体験入塾,塾学習見学会(再録)

 だいぶ前に書いたのですが,直前になったのでまた載せます。
 メールでの受付も行います。左側にあるメールフォームから送ってください。



 体験入塾,塾学習見学会を行います。

3月13日(金)小学部は,5時30分~7時,
         中学部は,7時15分~9時45分。

 場所はもちろんセルフ塾の学習室。

 体験入塾を希望なさる方は予約が必要です。前日の夜10時までにお名前と学年を知らせてください。教材をコピーし,準備しておきます。
 そして,小学部の体験入塾は,5時30分に,中学部の体験入塾は7時15分に塾にいらしてください。あとはこちらの指示に従ってもらいます。
 見学だけの方はその日,直接いらしてかまいません。保護者だけの見学も歓迎いたします。また,在塾生の保護者もこの機会に見学なさってもかまいません。

 現在6年生で来年中学にあがる生徒も体験入塾した方がいいのかもしれませんが,兄姉がいてセルフ塾の様子が分かる方,継続するともうすでに決めている方は,できればご遠慮ください。あまり人数が多いと在塾生の学習に支障をきたすおそれがあるからです。

 以上のこと,まわりの方にもお知らせいただければ,うれしく思います。

もう『知らない』という状態には戻れないのたなぁ
入れたり出したり (角川文庫)

 前回は,酒井順子さんの「入れたり出したり」を紹介しました。
 次の部分については,教育的な立場からそこだけでまたひとつ書きたいです。


 が、ふと寂しくなることもあるものです。それは、
「ああ、もう『知らない』という状態には戻れないのたなぁ」
と思った時。

たとえば今の私は、カラスミの味を知っています。カラスミを初めて食べたのは、社会人になりたての頃、銀座の飲み屋さんに上司に連れていってもらった時のこと。大根に挟んであるオレンジ色のカラスミがあまりにもおいしくて、
「こんなにおいじいものがあるんですね~っー」
と、私は大感激した。

 今でもカラスミを食べる時は、”おいしいなぁ”と思うわけですが、それは初めて食べた時のあの感動には、明らかに劣る。既にお馴染みの味となったカラスミをかじりつつ、”カラスミの味を知らない時代には、もう戻ることかできないのだ”と思うと、寂しくなるのです。

 何かを「知らない」という状態から「知っている」という状態になるのは、その何かか身近な問題であるかぎりは、ある程度の努力をすれば可能です。が、「知っている」という状態から「知らない」という状態に戻すのは、痴呆にでもならない限り、ほぼ不可能。

 一度セックスをしてしまった人は、たとえ処女膜再生手術を受けても処女ではないし、昔野球をやっていた人は、たとえニ十年間のブランクがあっても、再びバットを握れば昔と同じようなフォームで素振りをしてしまう。

 私達は苦に憶えたことを忘れることもできるし、世の中には「白紙に戻す」という言い方もあるけれど、忘却によって得られる白紙は、鉛筆で書いた文字を消しゴムで消して白くした、という感じなのです。過去に読んだことがある本を、忘れてもう一度読んでいて、”ハテ、何かこの読み心地、以前にもー度味わっているようなないような・・・・”と思うように。

 そして私は、「知らない」という状態がいかに貴重なものであったかを、しみじみと思い知るのでした。知っているべきことはほとんど知らず、知らないでいいことばかり、たっくさん知ってしまったような気がする今。



 まだ,しばらく続きますが引用はここまで。そうだよなあ,と思います。

 著者のいいたいことからはずれるかもしれませんが,
 教育をするものにとってはこのことは理解していた方がいいと思うのです。

 ぼくら教育者は知っていることを,それを知らない人に教えるのですね。

 ぼくらは知っている。しかし彼らは知らない。
 知らない人の身になることができないのです。どんなに努力しても。

 「隠し絵」というのがありますね。例えば,ごちゃごちゃした絵に何か動物が隠れている。何が隠れているのかをさがす。

 最初は見えないのですが,そのうちに見える瞬間があります。そして,その後は見えなくならないのです。見えない状態にならない。後戻りはできません。

 だから,別の人がさがしてあっちこっち見ているのがおかしくてしようがない。
 なぜ,見えないのだろうと思う。ついさっきまでは自分も同じだったのに。

 数学でもそうです。図形の問題がある。慣れていると,何を見たらいいのか着眼点がすぐに目に入ってきます。向こうの方から飛び込んできます。

 しかし,できない人はとんどもないところを見ている。

 そこで,ぼくらは「なぜ,分からないんだ」と怒鳴ってしまうのですね。

 知らない,分からない,ということが理解できない。

 でも,それでは教育はできないのです。できない人の立場に立つことができなければ。
 知っているけど,できるだけ知らない人の気持ちも理解しながら,教えるというところまで自分をもってこなければいけないのですね。なかなか難しいです。 

酒井順子著「入れたり,出したり」


 酒井順子さんの本は好きです。酒井さんは頭がいいんですね。見方がユニーク。
 清水義範さんが大好きで,ほぼ全作品(文庫だけ)読んでいます。何か共通点があるように思います。

 酒井さんの場合,特に喩えがおもしろい。

 p19
考えてみれば、生まれてきた赤子とその母親という存在自体が、「入れたり、出したり」の象徴のようなものなのでした。母胎に仕込まれた種が大きく育ち、やがて月が満ちて、赤子は体外へ出ていく。その結実から刈り取りまでを経験した母親は、自らの肉体の畑としての機能を、体感するのではないか。

 赤子は、母親の身体から出てくると同時に、どこかの家族のー員となります。赤子は、家族の新しいメンバーとして「入って」きて、家族を賑やかにする。そして赤子の誕生を喜んだ親はやがて年老いて、かつて赤子だった子供に見守られながら、この世を「出て」いく。

 もっと大きく言うならば、人間の出し入れは、地球規模で行なわれているのでした。
「赤ちゃんが生まれた」
という報を聞けば、”ああ、またー人地球に入ってきた”と思い、街中で霊柩車が走るのを見れば、”一人出ていくのだなぁ”と思う。

 生まれる子供は少ないのに老人はたくさんいる、という少子高齢化の今の日本は、拒食症の人が便秘をしているようなものでしょう。拒食にも便秘にも、何らかの原因があるはず。それが、健康的な状態ではないことだけは、確かのようですが。


 少子高齢化を,「拒食症の人が便秘」ということに喩えるなんておもしろくておもしろくて。よく考えつくと思います。

 喩えがうまいと人によく伝わります。先日書きましたが,「個体はしっかり手をつないでいる状態」と喩えたら,生徒が分かった分かったという表情をしていました。教えるとき,何かに喩えるって大切だと思います。


  一位になることの恐ろしさは、ヒットチャートを見ると強く感じます。たとえば小室哲哉が作った歌を歌うコムロファミリーが世を席巻していた時、私は ”コムロ時代に果たして終りが来るのだろうか?”と思ったものです。が、やはり終りはやってきた。小室哲哉が作った歌を歌うだけで、歌手は「なんか、古いって感じ」という印象になり、小室哲哉とKEIKOさんの豪華結婚式は、さながらコムロファミリーの葬式の様相を呈していたものでしたっけ。


 この本は5年前に書かれたもの。小室哲哉が逮捕されたことは知らないのですね。著者は。


 旅と旅行は違うものだと、よく言います。

 旅は格好いい感じたけれど、旅行は格好よくない感じ。旅は自分頼りたけれど、旅行は他人任せ。旅は知的で、旅行は痴的。旅人は選ばれし者で、旅行者はー般人。…・・そんなイメージがあるわけです。

  旅人はしぽしぽ、
「駄目だなぁ、旅行なんかしてるようじゃ。旅をしなさい旅を」
と、旅行者を卑下します。スローフードはそりゃあ立派だけとペヤングもたまに食べるとすっごく美味しいゼ・・・と思うタイプの私は、旅に憧れはするものの旅行も悪くないゼ・・・と思うタイプなのであって、その手の旅人の言い草を聞くと
「他人のことは放っておいてー人で勝手に旅してろや」
と思うわけです。


 旅と旅行のちがいってたしかにありますね。その後のページもなるほどと思いながら読みました。ぼくも旅行をしているんだな。

 なお,ペヤングって何か知りませんでした。「ペヤングとは」で,検索して「ペヤングソース焼きそば」は、いわゆる即席カップ焼きそばと知りました。


さらにオーバーに言ってしまえば、私は自分の人生に対して、常に”これは嘘なのではないか・・・”という感触を持ち続けているのでした。生活しているふとした瞬間に、”この出来事って、劇とか映画のシーンじゃないのかなぁ。自分が実際に生きているーシーンだとは、まるで冗談のようだ!”としばしば思う。一区切りついた時、
「はい、お疲れ様でしたぁー」
と幕が降りて劇が終らないことが、とても不思議なのです。


 荘子の「胡蝶の夢」の世界ですね。ぼくもそう感じることができるのでよく分かります。清水義範の世界でもそのようなものがよく出てきます。

 まわりはすべて宇宙人だった,のように。


 肉体的な露出が好きという性質は、私の今の職業と通底しています。エッセイを書き、皆様に読んでいただく職業についたということはつまり、精神的な露出欲求をも私は持っていることを示すのです。
たまに、
「あんな風に自分のことを書いて、テレたりしないの・・・」
と聞かれることがあります。それは、
「恥ずかし気もなくよくあんなこと書くね」
と同じ意味なわけですが、その手のことを聞かれるとハタと私は考えてみる。が、やはり恥ずかしくはないのです。むしろ気持ちいいくらいの感覚。

さらけ出すのが肉体であっても精神であっても、露出という行為には快感が伴うのだと思うのです。本米なら隠しているべき日の当たらない部分を外気にさらした時の気持ち良さというのは、やはり排他行為の快感と通じるのでしょう。


 ブログを書くって,こういうことなんだろうな,と思います。ぼくもだから露出症なのでしょう。書いてみなさんに読んでもらいたいというのは同じ。酒井さんのように書いたのがお金になるのならまだしも,ぼくなどはお金にもならないのに,書いているのは,露出症だからでしかないですね。


頭はよくなる・・T親くんのこと
 きょうで県立高校入試は終わります。きのうは,塾での最終の学習。

 きょう受験の科目,数学と社会の学習を行いました。予想模擬問題をまずは自分で解くように指示し,その後解答と説明を行いました。

 数学の問題に少し難しい問題がありました。相似の問題です。ぼくもいろいろ考えながら解きました。

 その後,T親くんがやってきて「ぼくは別のやり方で解いたよ。」と言います。
 「どうやったの?」と問うと,
 こうこうした,とのこと。正しい解き方です。ぼくの解いた方法とはまったく違うのですが,いい解き方でした。よく分かりながら解いています。

 T親くんがセルフ塾に入塾したのは3年前。中学1年のときでした。兄のT希くんが体験学習にやってきたときに,いっしょに体験学習をしました。最初は,入塾のつもりではなかったそうです。しかし,学習法が気に入ったのか,T親くんも入りたいということで,入塾しました。

 とてもまじめな生徒です。こつこつと課題に向かっていました。しかし,はっきりいって切れがありません。分からないところを習いに来たときに教えていてもすーっと理解してはくれないのです。数学や国語の読みとりに苦労しました。読書でも赤線がうまく引けず,間違い直しにぼくのところによく来ました。

 ただ,先にもふれましたが,まじめです。毎日課題に集中してやっていました。兄のTT希くんもまじめで遅くまで課題をやっていました。兄が終わるまでの間,T親くんは翌日以降の課題をやっていました。セルフ塾はセルフラーニングなので,その日の課題が終わったらその後の課題をやっていてもかまわないのです。
 だから,T親くんには,ストックがたくさんありました。難しい問題に出合っても大丈夫。前日までにその日の課題は終わっているので,時間が来たらさっさとそれを出して帰ることができます。だから,来た日の課題のこなしはパーフェクトでした。

 とにかくこつこつとがんばっていました。

 そして,そのうちに理解力がよくなったように感じるようになりました。頭がよくなったのですね。説明をしてもすーっと理解してくれます。口数の少ない子なので,その場ではどうという反応はないのですが,問題を解けるようになってきたのです。

 セルフ塾作成の学習書を終わり,入試向けに問題集を始めました。セルフ塾の教材は一歩一歩上るような感じの本ですが,問題集はそうはいきません。何が出てくるか分からないのです。それでもT親くんはよく解いていました。分からなくて習いにやってきても,よくよく考えたなあと感心するほど書き込みがされていました。そして,それが的を射たものです。よく理解しながらやっていることが伝わってきました。

 生徒がぼくに「頭がよくなりたい」と言ってくることがあります。

「頭のよくなる方法を教えてあげようか」
「うん,教えて」
「それは頭をよく使うこと。勉強することだよ」
 生徒は,なあんだという反応。もっと簡単に頭がよくなる方法を教えてもらいたのでしょう。

 運動をして体をきたえたら,筋肉がついて力が強くなるでしょう。頭もそれと同じだよ。頭は使えば使うほどよくなるんだよ。だから,せっせと勉強すること。

 そのことをT親くんは立派に証明してくれていると思います。

 T親くんと似た例として,Y里乃さん,M友里さんの顔も浮かびます。こつこつとやっているうちに,気が付くと,この子頭よくなったなあ,と思うのですね。

英語はなぜ人称,数にこだわる?
 愛知県のSさまから,メールをいただきました。Sさん,ありがとうございます。


英語の学習方法についてお答えいただきありがとうございました。
http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-860.html

プログラム学習中1英語は大人の読み物としても面白いです。1人称、2人称、3人称の概念がよく理解できます。

英文法を習う初心者にとってもこれは大事なことと思います。よく、習うより慣れろといいますが、ある程度理屈、コツをわかりやすく教えないと慣れることもままありません。

子供からなぜあんなに英語は人称や単数、複数にこだわるのか質問されました。きっとそれはブリテン島はヨーロッパ大陸の人々の交流が多く、自分たちとは生活スタイル、考え方が違う人々に遭遇する機会が日本海、東シナ海でアジア大陸で隔てられた日本より多かっただろう、その人たちと接触した際、人称、数をしっかり伝えないと後で言った言わないでトラブルが起きるからではないか、答えました。

ホントかな!?



 ぼくもSさんと同じように考えています。
 日本人は島国だということもあり,文化がよく似ています。だから,きちんと言わなくても相手に分かってもらえます。以心伝心ということがよく言われます。
 はっきり言わないほうがいいということも言われます。
 それがいいか悪いかについては別でしょうが。

 それに対してヨーロッパは多民族国家で文化が同じではないです。だから,きちんと言わないと相手には通じない。

 古文(日本語)の問題で,この述語の主語は何でしょう,というのがあります。主語を省略していることが少なくないからです。
 塾で使用している「国語だいすき小学2年生」には,つぎのようなページもあります。

 え(略)を見て,たかしくんは,さるのしていることを3つの文ではなしました。
①さるが,木にのぼっています。
②みかんをたべています。
③さかだちをしています。

☆ たかしくんのおはなしを「文ちゃん人形」に書き入れましょう。
①さるが,木にのぼっています。
②( )みかんをたべています。
③( )さかだちをしています。(以下略)

 簡単な問題ですが,主語が省略されているのを見抜くことが必要ですし,2年生にとっても楽な問題です。

 「数」に関しては,日本人が農耕民族で,ヨーロッパが狩猟民族であるから,というのもどこかで読んだように思います。

 日本人は稲(米)を作ります。それは量で量るのです。
 それに対して,狩猟民族は,1頭,2頭と数で数えます。牛が何頭いるのかははっきりさせないと大変なのですね。だから数にこだわるのでしょう。

読書を強制する
 mixiの「 子供の成績を上げたい!」のコミュに次のような質問がありました。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=40544212&comm_id=1230369

 息子(中一)の期末テストが返って来ました
ほとんど50点以下です

毎回感じていましたが、国語が出来ない故に全てのレベルが下がっていると痛感しました。
全教科通じて
①漢字で書くべき字を「ひらがな」で書いている
まくらのそうし、てんぴょう文化、あすか文化、せっかん政治 等など
②誤字脱字多々・・・・・「源氏物語」は「原子物語」と書いてありました
③文章(問題の意味)読解ができていない
つまり、勉強をするベースである国語力がないのです。
息子には、「日本語で生きているんだから、読み書きを頑張ろうね」と言いました。

どうすればいいでしょう?
これまでに家庭でやってみたことは
・公文式の漢字問題集の小4を一緒に買いに行き、「続けよう」と言っていますが、三日坊主です。
・本を読んで感動する気持ちを味わって欲しいと好きな本を買っていますが、どう見ても流し読み。じっくり文字を追うことができません。一冊も読破したことはありません。
・数学のみ公文へ行っています。これ以上、習い事はイヤだそうです。

親が本を読めば子どもも読むと言いますが、私は読書が好きです。

日本国語力が上がるいい方法はないでしょうか?
皆さんよろしくお願いします


(それにぼくは次のように書きました)

 国語は,ダイアナの書かれているように,「勉強をするベース」となる科目です。国語ができなければ他の科目も難しいです。ある意味では一番大切な科目です。

 しかし,国語は,はっきりいって一番成績の上がりにくい科目です。

 数学などは,10の努力で10の効果があらわれることがあります。(個人差,項目にもよります)

 それに比べると,国語は10の努力で1の効果が出れば上出来といった感じがします。いま,入試にむけての学習を行っています(きょうが最終)が,この期におよんでは国語はすててもいい,とさえ言っています。

 では,何もしなくてもいいかと言えばそうもいきません。いま目の前の国語の成績を上げるのであれば,教科書準拠の問題集を買ってきて解くことでしょうね。そうすれば定期テストではある程度点数がかせげます。 
 ただ,本当の国語力には結びつきにくいです。やらないよりはずっといいのですが。

 ダイアナさんが書かれているように,やっぱり「読書」です。最終的には読書にかかっています。ただし,効果があらわれるのは,何年も先のことになると思います。

 では,どうすれば読書をする子になるかです。読み聞かせもいいです。親が読書する姿をみせるのもいいです。ただ,そうすれば読書をする子になるかといえばそうではないです。

 ぼくは,強制的にでも読書をさせたほうがいいと思っています。
 強制はかえって悪いという意見が多いですね。

 しかし,ぼくは読書に関して大きく次のグループに分かれると思っています。

 もともと読書が好き,強制されても読書を楽しむ
 読書は好きではない,強制されることによって読書のおもしろさを知る。
 読書は好きではない,強制されても好きにはならない。

 強制のしかたにもよるでしょうが,強制されたからということで,好きだった読書をきらいになってケースをぼくは知りません。

 それよりも,読書を強制することによって,読書のおもしろさを知った子をぼくはたくさん知っています。
 なぜなら,ぼくの塾では,読書を時間割に入れて読書を強制しているからです。ぼくはいま大成功だと思っています。もちろん,上のグループにもあるように,全員が読書好きになったわけではないのですが。

 簡単にぼくの塾の読書を紹介します。
 齋藤孝氏の「3色ボールペン式読書」をさせるのです。おもしろいところは緑,大切なところは青,とても大切なところは赤で傍線を引きます。そして,ちゃんと引いているのかぼくがチェックを入れるのです。

 齋藤孝氏は,家族での読書をすすめています。
 家族で同じ本を読む。
 それぞれが3色ボールペン式読書をする。
 読み終わったら,どこに緑色を引いたのか話し合う。緑色は「おもしろいところ」だから,どこでもいいのです。
 そして,どうおもしろかったのか話す。

 これが家族でできれば読書もすすむのではないかと思います。
 
 ぼくの塾の読書について,詳しくは次のブログのページにあります。

http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-158.html
http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-677.html


共産主義と社会主義との違いは
 mixiの「授業の工夫」で次のような質問がありました。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=5399675&comment_count=41&comm_id=380962


 中学2年生の歴史で中国共産党などがでてきますが、

共産主義と社会主義との違いは、中学生にどう説明しますか?

お知恵をおかりしたいです。

書き込みよろしくお願いします。


 (それにぼくは次のようなことを書きました。)

 社会主義と共産主義のちがい,ぼくの理解するところを書きます。

 社会主義は,能力に応じて働き,働きに応じてもらう

 共産主義は,能力に応じて働き,必要に応じてもらう

 資本主義は,労働者からすると搾取されているのです。だから働いた分はもらっていない。それを働きに応じてもらえるようにしようというのが,「働きに応じてもらう」ということになります。

 資本主義は,労働力を売っているのであって,労働を売っているのではない,というkとになります。労働力と労働の違いは難しいのでこれ以上深追いはやめます。

 ただ,社会主義は,労働力に応じてではなく,労働に応じて受け取るということです。

 共産主義の場合は,社会主義をさらに進めます。

 家族を考えてみましょう。お父さんが働き,給料をもらってくる。そしてそれを家族みんなで使うわけです。子どもは働かないが必要な食べ物,衣類などはもらえます。

 このように,働ける人が働いて,必要とする人がそれに応じてもらうという社会が共産主義です。

 家族はある意味では共産主義です。社会が進んで,社会が家族のようにみんなで助け合っていけるいけるようにならないかということを目指しているのです。





セルフ塾の社会わかる教え方
「セルフ塾のブログ」の記事をまとめて、キンドルで出版しました。


田の字,祥子さんの工夫
 田の字表では,横の単位はそろえる,そして縦は対応する値ももってきます。

 電気のオームの法則でも田の字が使えます。
 電気抵抗というのは,電流1Aのときの電圧
です。

 だから,

抵抗(オーム)  電圧(V)
1(アンペア ) 電流(A)

 のように整理します。

 ただ,オームの法則では,抵抗の定義をきちんと覚えればいいのですが,なかなかそうもいきません。また,速度などのように横の単位が同じではないので,どこに何を入れればいいのか分かりにくいようです。

 きのう,3年生のS久本祥子さんが言いました。
「祥子は,オームの法則も田の字でやるよ。そして,右に×をかく。上のらんはこれだけでボルト(V)になっている。下は,横棒を入れるとアンペア(A)になる。
 左下は1というのは覚えているし,アンペアとボルトが決まれば,左の上はオーム(Ω)になる」
oomunohousoku.jpg
 なるほど。よく工夫したものです。これなら単位も大丈夫です。

「いい考えだ。使わせてもらおう」

化学反応の質量は,曲の字で
 きょうも,曲の字の宣伝として,昨日の授業を紹介します。

 入試予想問題から。理科です。

問題,銅粉をステンレス皿にそれぞれ,0.4g,1.2g,1.6g,2.0gはかり取り,よくかき混ぜながら加熱したところ,銅はすべて酸化銅に変化した。表は,銅の質量と加熱後に生じた酸化銅の質量の関係を表したものである。

( ここでは,銅0.4gから酸化銅が0.5gになることだけ示しておきます。)

問4,銅粉12.0gをステンレス皿に取って加熱したところ,一部が反応せず,加熱後の質量をはかったところ14.5gであった。ステンレス皿の中には,反応していない銅は何g残っていたか。答えなさい。



 化学反応で,質量を問う問題では,曲の字表を利用する。
(空欄の曲の字を黒板に描く)
┌──┬──┬──┐
│*  │ * │ * │
├──┼──┼──┤
│*  │ * │ * │
└──┴──┴──┘
( * は空欄です)

Cu+O2→2CuO だから,銅を左,酸素を真ん中,酸化銅を右に書くよ。

 銅の反応は何対何になるか?

「4対1」
(入試直前で覚えている子も少なくない)

 そう,銅と酸素は4:1になる。これは覚えていた方がいいけど,覚えなくてもいい。こういうのは,問題で示されている。

 表から,銅0.4gから酸化銅が0.5gになっていることが分かるね。これを使えばいい。
 簡単にしよう。どうなる?

「 4:5」

 そうだ。この4は下の欄の左に書く。5はどこに書く?

「下の右」

 そう。

┌──┬──┬──┐
│*  │ * │ * │
├──┼──┼──┤
│ 4  │ * │ 5 │
└──┴──┴──┘

 すると,下の真ん中はどうなる?

 「1」

 そう1だ。
(「なぜ,そうなるの?」という声も。)

 銅4から酸化銅が5できる。なぜか。
「酸素がくっついたから」

 そう。いくらくっついたんだ?
「あ,1だ。」(納得の表情)

┌──┬──┬──┐
│*  │ * │ * │
├──┼──┼──┤
│ 4  │ 1 │ 5 │
└──┴──┴──┘

 さて,銅粉12.0gが14.5gになった。いくら増えた?

「2.5g」

 そうだ。これは何の重さだ?
「酸素」

 そう酸素だ。だから上の欄の真ん中に2.5gを書く。
 では,上の左を求めてみよう。分からないからxとする。

「ここは,12.0じゃないの?」の声。

 ここは12.0じゃないよ。銅がすべて酸化銅になったわけではない。すべて変わったのではないから,この12.0はここでは使えない。

┌──┬──┬──┐
│ x │ 2.5 │ * │
├──┼──┼──┤
│ 4  │ 1 │ 5  │
└──┴──┴──┘

xはいくらになった?
 「10」

 そう10だ。では,反応していない銅は何gだ。

「あっ,12から引けばいいんだ。2です」

 そう,だから答えは2.0gだ。

 反応せずに一部が残るというのは,少し理解しにくいようです。だから,その後図を描きながら少し説明を加えました。

 以上,今回も
中学数学・理科が「田の字表」なら解ける・わかる・点がとれる! (アスカビジネス)
 のコマーシャルでした)

 でも,本当に使えますよ。田の字,曲の字は。

中1に「イオン」を教える
 mixiに次のような質問がありました。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?page=2&comm_id=380962&id=40370353

既出でしたらすいません
宜しければ、教えてください

愛知県の公立中学校の理科の教科書(大日本図書)では、中1で酸・アルカリの勉強をします。今一、ピントこない点を以下にまとめます

①酸には、レモン汁、酢酸などがあり、イメージ的には「すっぱいものである」
②アルカリには、石鹸水などがイメージ的には「肌に優しい(弱アルカリ)もの」
③酸とは、BTB、リトマス紙、マグネシウムの反応が約束通りのものである
④アルカリとは、BTB、リトマス紙、フェノールフタレインの反応が約束通りのものである
⑤酸の力(性質)とアルカリの力(性質)が打ち消しあうことを中和という

というような感じになってますが、いざまとめようとすると

①そもそも、酸って何だ??????????????
②どう考えても、アルカリと酸は別物に見える(打ち消しあうようなイメージが湧かない)
③塩がなぜ出来るか全く説明がつかない
(さらに、塩酸と水酸化ナトリウムからは食塩ができますといわれても全然ピンとこない)
④中和して水が出てくるというのも謎

自分の中では、中和というのは化学反応式に触れてからでないと収拾がつかないような気がします。(水素イオン濃度に触れる・触れないには関らず)

自分が知りたいのは、ある程度適切な「酸・アルカリのイメージ」が湧くようなたとえ話なんですが、それ以外でも何か感想がありましたらよろしくお願いします
長文失礼いたしました



(それに対し,ぼくは次のように回答しました)

 ぼくは,中学1年生にも,イオンという言葉を使って酸,アルカリを教えています。

 酸,アルカリの一般的な性質を教えてあとで,簡単にですが,イオンという言葉を用います。
 性質だけでは,なぜ酸なのか,なぜアルカリなのかはっきりしないからです。

 水素イオンがあるからこそ酸,水酸化物イオンがあるからこそアルカリなのですから。
 生徒が完全に理解しているとは思いませんが,科学的に説明するためには,この程度の説明は必要だと思うからです。

 「プログラム学習理科中1」の「酸とアルカリ」のページを,PDFファイルにしました。
 ご覧になりたい方は,次の「PDFファイル」をクリックしてください。
そして,次に「酸とアルカリ」をクリックし.そして「ファイルを開く」をクリックしてください。

PDFファイル

 (少し付け加えます)
 科学というのは,なぜそうなのか,その原因をつきとめる学問です。
 リトマス紙の色が変わる。青リトマス紙から赤リトマス紙になるのがあるし,赤が青になるのがある。
 青→赤:それを「酸」とよぼう
 赤→青:それを「アルカリとよぼう

 間違いではないです。ただ,それは現象を述べたもの。この段階では,小学の「理科」でしょうね。
 なぜそうなるの? というのにまったく答えていません。

 その「なぜ?」に答えるには,イオンの概念が必要となります。中学生にはそこまで考えさせたい。ゆとり教育が導入される前には「イオン」を学んでいたし,学ぶことができました。

 時間的な制約もあるのであまり詳しく教えることはできませんが,それなりに「なぜ?」を教えておきたいということで,ぼくはそうしています。指導要領にはないですし,試験にも出ません。でも,教えた方が理解が深まるということでやっています。

沖縄の告別式新聞広告
 沖縄では,ふつうのことなのですが。

 次の写真は,きょうの琉球新報の告別式の面です。いっぱいに並んでいるのは,告別式の案内。2番目のものは,知人の父親のものです。
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 ぼくは,本土のことはよく知らないのですが,沖縄では特に有名な人でなくてもこのように新聞に告別式の案内を載せるのです。ぼくの感じでは載せない人の方が圧倒的に少ないです。

 沖縄には,沖縄タイムスと琉球新報がありますが,両方ともに載せることが多いです。

 だから,参列者はとても多いです。

 妻の友人のR子さんは,ナイチャー(本土出身の人,内地人)です。R子さんが言っていたそうです。

「私,沖縄の告別式大好きよ。1000円でいいんだもの」

 沖縄の香典は1000円でいいのです。ちょっと親しくなると2000円。身内になると・・・・。それはそれぞれです。

 本土では,1万円以上になるのが多いとか。地域差もあるでしょうが。

 だから,ちょっとした知り合いの告別式には参列します。読谷は地域の結びつきが強いのでまた特別です。ぼくの住んでいる座喜味の一班の人の告別式には妻は参列します。

 舅が生前,言いました。
「ぼくが死んでも,新聞に載せるな」

 ぼくは説得しました。
「お願いですから,載せてください。そうしないと,ぼくらが大変です。」

 沖縄では,告別式に参列するのを気軽に行います。だから,大勢の人がやってきます。しかし,それに気づかなかった人,または都合が悪く参列しなかった人は,その後自宅を訪れるのです。

 舅は,学校の教師をしていたり,郷土歴史の研究をしたりで,ちょっとは知られた人です。現役を引退しているとはいえ,それなりの参列者が予想されます。告別式の広告を載せなかったら,その人たちが後々ずっと家に来ることが予想されるのです。毎日のように客の接待に追われてしまいます。

「君らが困るのだろう。それくらいはがまんしてくれ。」

 控えめだった舅の気持ちもよく分かります。

 ぼくはそれで次のように説得しました。

 ぼくらだけではなく,ほかの人も困るのです。
 告別式に参列するのは,とても気が楽です。だまって列に並び,祭壇の前で焼香をして,そこに座っている遺族に黙礼をし,帰るだけです。それだけですむのです。

 しかし,告別式に参加できなければ家に行くしかありません。とても気が重いのです。家族の人ともあいさつをして,仏壇に手を合わせ,それですぐに帰ることができるわけではありません。出されたお茶を飲み,食べ物も出されます。家族の人と少しはおしゃべりもしなければならないのです。

 お父さんの知り合いだから来るので,ぼくを知っているわけではありません。知らない人と話をしないといけないというのはぼくらだけではなく,その人もかわいそうです。

 沖縄では,新聞に告別式の広告を出さないというのは,不親切な行為なのです。

 何度かそのような話をしました。しぶしぶだったかもしれませんが,後では納得してくれました。
 舅の告別式には大勢の方が参列してくださいました。新聞に載せて本当によかったと思いました。 

蛇足
 きのうKくんがやってきました。数学は苦手です。

「Yojiさん,これ教えて。これが苦手なんだよなあ」

 と言って示したのが次の問題。

 等式 x-3y+12=0 をyについて解くと, y=(  )である。

 「じゃあ,まず自分でやってごらん」

 やるのをぼくは見ていました。

 x-3y+12=0
 移項して -3y=-x-12
両辺を(-3)でわって, -3y/-3=-(x-12)/(-3)

マイナスでわることで迷っているようだったので,ぼくは次のように指導しました。

 「yがマイナスになったらやりにくいので,そういうときは左右の式をそのまま逆にするんだ。」

 0=x-3y+12
「そう,それで続けてごらん」

 0=x-3y+12
 3y=x+12
両辺を3でわって 3y/3 = (x+12)/3

 y = (x+12)/3
「そうそう,これでいいんだ」

 とぼくが言った直後に,Kくんは次のように右辺の3と12を約して

 y=x+4 としたのです。

(せっかく正解が出たと思ったら,よけいなことをして。それこそ蛇足です)

「だめ,だめ。こんな約分をしてはいけない。2つともわれるときに,2かしょ同時に約分することはできるが,片方だけの約分はだめ。

 もし,約分がしたいなら

 y = (x/3)+(12/3) として

 y = (x/3)+4 とする。これならいい。」

 これは多くの生徒が間違えます。よくよく注意してあげなければいけません。これまでも何度も注意してきたのですが,入試直前になってもまだこのような間違いをするのですね。

 なお,これを注意していると,

(3x×12)/3 を,3xと12を約して,x×4 としてしまう場合もあります。

 この場合は,(3x×12)/3=36x/3=12x とするれば間違いは比較的少ないです。

 ただ,ぼくは,「かけ算は後,約分から先にした方が計算が楽だよ」とよく言うので,約分を先にして間違える子もいるのです。

数学・・・遺伝と環境
 2月11日に,NHKで「双子の不思議に学べ」をやっていました。

 科目の中では,数学がいちばん相関が低いということでした。つまり,他の科目に比べて双子でも一致度が低いということです。数学の能力に関して遺伝子の影響が比較的少ないといえるのでしょう。

 最初は意外に感じました。生徒に教えていて数学のセンスに個人差が大きいことを感じていたからです。すぐに理解してくれる子がいる一方で,なかなか分かってくれない子がいます。図形では,男子の方が女子よりもすぐれています。
 番組の中でも言っていましたが,空間図形の認識において,男女差がはっきり出ているとのこと。

 それで,数学に関しては,遺伝子の影響は大きいだろうというのがぼくの考えでした。

 その後ゆっくり考えてみると,数学で相関が低いというのも納得です。

 なぜなら,数学ほど教えやすい科目はないからです。

 学習に自信をなくしている子に1科目だけ徹底して教え,できるという自信をもたせ,他の科目にもやる気を出させるという方法があります。
 そのときに,ぼくは「算数,数学」をさせた方がいい,と以前から主張していました。

 数学,算数の場合は,何をやればいいのかはっきりしています。できた,できないもはっきりしています。だから,とても教えやすいのです。できるようになったという実感がわくのも数学が最適です。

 また,できない子には,計算だけはできるようにしようという指導もできます。

 そういう意味で,数学,算数は環境の影響をとても受けやすいのです。

 一番教えにくいのは国語です。そして成績が上がりにくい。何を覚えたから国語ができるようになったというのはほとんどありません。ある意味で総合的な力がためされます。だから,環境の影響を受けにくいともいえます。

 ただ,日本人に育てられたら日本語を話すようになります。胎児のときから国語教育が始まっています。その後の親や兄弟といった言語環境の中で育ちます。環境の影響を大いに受けているのが国語とも言えます。

 英語はその次に教えにくい科目です。教えることはできるのですが,ある程度の力がつかない限り点数に結びつきません。

 理科,社会は,数学と,国語,理科の中間の感じです。何をやったらいいのかははっきりしています。勉強もしやすいです。

 ただ,理科,社会は何が出題されるのかはっきりしないことがあります。
 数学では,二次方程式の勉強をしているときは,定期テストでは二次方程式が必ず出題されます。高校入試でもかなりの程度傾向を見抜くことができます。数字が変わるだけということもよくあります。

 しかし,理科,社会はそのまま出るということはありません。ある意味では内容を読みとる力がないと解けません。

 思いつくままに書いてきましたが,遺伝と環境というのは,簡単に分けるわけにはいかないなあという感想です。

翔也くん,漢検3級に合格
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 A垣翔也くん(読谷中2年)が漢字検定3級に合格しました。検定は学校で行われました。
 漢検3級は,中学卒業程度の漢字力がためされる級です。中学2年生で合格できたのは立派です。
 翔也くんは,検定直前にインフルエンザにかかってしまいました。塾でやる予定だった問題を家に届けました。それを全部やったそうです。検定後も手応えはあったと話していました。

廿,丗の筆順
 筆順の話はきりがないのですが,今回まで書いてみます。

 廿,丗 です。廿は,革,度,席にあります。丗は,帯の上にありますね。
 この書き順を間違える生徒がかなりいます。

廿の正しい書き順は,
①上の横棒(一),②左の縦棒(1),③右の縦棒,④下の横棒 です。

 間違えるのは,2画目の左の縦棒を書きながら,下の横棒まで書くのです。つまり2画目をLにするのです。だから全体として3画になります。

 間違えた字は,2画目の角が丸くなっています。続けて書いたのがすぐ分かります。角ばって書く人もいますが,つづけて書いているのできちんと合わさっています。

 正しく書くと,2画目の縦棒と,4画目の横棒にずれが出ます。横棒が少し飛び出す感じです。

「癶(はつがしら)」の筆順
 前回は,「方」の筆順について書きました。

 このような知識は妻のKyokoに教えてもらったものです。彼女は漢字が強いです。ぼくは弱い。子どもたちは,ぼくにテストされるのは平気だが,彼女の前ではびくびくしています。ちょっとしたことにも気付くからです。

 今度は,「発」や「登」の「癶(はつがしら)」の部分です。

 この正しい筆順は,1画目が左側の払い(フ),そして2画目が点。その後,右上の小さなノ(3画目)です。ここまではいいです。次が問題。正しくは右側の払いです。その後で右上の小さなノを先のノの下に並べるのです。

 文字で説明すると分かりにくいのですが,右上に並んだ小さなノ2つ。それが3画目と5画目なのです。連続しないということ。

 それを間違えて連続して書くと,その2つの「ノ」がきれいに平行に並ぶのです。だから,間違いだと分かるのです。正しい書き方で書くと,この2つの「ノ」が平行にならず,微妙に角度が異なります。
 いまぼくは自分で書いてみたのですが,最初の「ノ」は次の右払いに移るために少々上の方に向きます。そして2つもの「ノ」はまっすぐに伸びます。

 きれいに並んでいると,「はい,この『発』の字を書いてごらん」と言って,書き順をチェックするのです。すると,連続で「ノ」を書きます。ほとんどが。間違えてというよりも,そのように覚えているのです。
 「はい,間違い。書き順を調べておいで」と言って調べさせます。すると,「変な書き方」と言いながら戻ってきます。確かに変ですよね。なぜこのような筆順になったのでしょうか。

 このような筆順がきちんと説明されているのが,
 旺文社の「小学漢字1006字の正しい書き方」です。
 ていねいに説明されているので,小学生にはいいですよ。
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