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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

現在完了の用法
(mixi「授業の工夫」のコミュで,現在完了の4つの用法について意見交換があったので,ぼくは次のようなコメントをしました)


若林俊輔著「英語の素朴な疑問に答える36章」のp191~192 から引用します。なお,ここにある「完全現在」「既然現在」は,現在完了のことです。若林さんは「現在完了」は「体を表さない名」というこ否定的にみています。

 私は,「完全現在」形の完了・経験・継続の3用法の区別を認めない.これに「結果」などというわけのわからないものが加わって4用法とすることがあるが,これはますます認めない.

 上に引用したLongmanの説明で明らかなように,は,過去とのかかわりを示しながら現在のことについて述べるのである.ただそれだけであって,これが完了を表すか,経験を表すか,継続を表すか,結果なのかは,そこで用いられる動詞(プリンクリは「働詞Jと書いているのである.何とすばらしい!と私は感動する)が表す意味内容,同時に用いられる副詞,さらにその文の前後関係によって決定されるのである.

 さきほど例として示したI have lived here more than seven years. にしたところで,何も初めから「継続」と決まっているわけではない「もう7年以上も住んだが,いよいよここともお別れだなア.」という文脈であれば「完了」であるとも言える.「ああ,さっぱりした!」であれば「結果」かもしれない.「いろいろなことがあったなア.」であれば「経験」を語っているのであろう.

「完全現在」(「既然現在」)は,感情表現のーつである.完全に現在の立場に立って過去を振り返る.その振り返る過去は「過去分詞」によって表現されている.



 引用は以上。
 ぼくは若林さんの意見に同感です。しかし,実際に教える場合は,4つの用法を教えています。ただ,それ以上に,「現在の立場に立って過去を振り返る」という意味なんだよ,ということを強調はしています。それで,あおこ♪さんが書かれているように「現在中心」というのがいいと思って,それも使っています。

 「現在中心」という用語はだいぶ前にこのコミュで意見交換をするときに知り,感心したものです。あおこ♪さんのコメントだったかもしれません。
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ピグマリオン効果
 前の記事では,,ギリシア神話の「ピュグマリオーン」を紹介しました
 その神話にちなんで名付けられた心理学の用語に「ピグマリオン効果」があります。それを紹介します。

 アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが次のような実験をしました。

 小学生に普通の知能テストをさせます。そして、その結果を担任の教師に「このテストはどの子どもの学力が伸びるかどうか,予測できるものです。先生にだけ、将来伸びる子の名前を教えましょう。」と言って,名前を教えました。しかし、その生徒は知能テストの成績に関係なく、無作為に選ばれた子でした。つまり,先生をだましたのですね。

 それから1年後、再び知能テストをしました。すると、名前をあげられた子は、そうでない子に比べて明らかに成績が上がっていたのです。

 なぜ,子どもたちの成績があがったのでしょうか。

 次のように考えられます。先生はその子ども達が伸びると期待しました。そして,あなたならできるだろう,という期待をこめた態度で接したのです。授業中,積極的に質問をして答えさせます。答えにつまった様子を示したとき,「あなたならできると思うよ」と励ましたことでしょう。先生の手伝いもさせます。そして肯定的にみたのです。子どもたちは先生がそのように接するものですから,それに応えようとしたのです。だから成績が伸びたのです。

 このように、「他者に対する意識的・無意識的な期待が相手に伝わり、期待通りになること」を「ピグマリオン効果」とよんでいます。先に紹介したギリシア神話にある面でよく似ています。

 なお,このピグマリオン効果は,心理学的にまだ認められていないようです。きちんとした実験で同じような結果がまだ得られていないとのことです。

 でも,ぼくは効果はあると思っています。
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