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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

教育における強制
 だいぶ前になりますが,新聞に載っていた記事をかいつまんで紹介します。
「ある中学校で、指導に従わなかったとして、教諭が女子生徒に対し頭を両手でつかみ、左右に揺さぶり、保護者がそのことを訴え、学校長は体罰と認め、謝罪した」

 簡単な記事で、詳しい事情は知らないのですが、この記事を読んで感じ、思ったことを述べます。

 「声に出して読みたい日本語」で知られる斎藤孝氏は、「子どもに伝えたい<三つの力>」の中で「学校教育の最大の長所は、強制力があるということである」と述べています。私もまったく同感です。

 戦後日本は民主主義の国になり、教育も民主的になりました。しかし、その民主主義をはき違えている人も多いのです。強制することが民主的ではないと思い、教育においても強制することに腰が引けている場合があるのです。確かに、子どもの人格、自主性は重んずるべきです。しかし、教育においては、必要なことは強制してでもさせるべきです。

 教師も生徒も人間としては平等です。しかし、教室の場では、教える、教えられる関係にあり、同じ立場ではありません。生徒は教師の指示には従わなければなりません。そのことを教師がしっかりつかんでいないと教育はうまくいきません。学級崩壊というのが多くなってきているそうですが、この強制力がうまく働いていないからではないでしょうか。

 ぼくは夜、学習塾で生徒の指導をしていますが、生徒と根比べをすることがあります。私の指示に従わない場合は、従うまで引かないのです。そう多くはないのですが夜中の12時をまわることもあります。私の指示には絶対に従わなければいけないということを教え込むのです。そういう指導を続けていくと生徒のほうから「(ぼくが)ダメといったら、ダメだ」と思うようになり、生徒同士で「どうせダメだから言うとおりにしたほうがいいよ」とアドバイスするようになります。

 教師は、それくらいの強制力はあるのです。そのことに自信を持ってもらいたい。

 親に対しては、まずは、親の指示には従う子に育てて欲しいです。そして教師の指導には従うような子に育ててもらいたい。ある本で次のような話を読んだことがあります。ある大学教授が自分の子どものテスト問題を見ると、間違えた出題がされているのに気づきました。しかしその教授は子どもにはそのことを言わず、教師に手紙を書き、その間違いを指摘したそうです。子どもに知らせると「あの先生は何も知らない」と先生をバカにして、その後の授業をまじめに受けないことを懸念したからです。

 子どもが教師をバカにしては子どもにとっても不幸です。少なくとも子どもの前で教師をさげすむようなことは控えるべきです。

 もちろん、学校が強制力を持っているといっても、それを笠に着て、どのような横暴なことも許されると教師が思ってはいけません。教師自らが子どもたちや親に尊敬される存在になるように心がけなければなりません。それはぼく自身への戒めでもあるのですが。

 このことは,親が家庭で子どもを指導するときも同じです。勉強を教えるときに限りませんが,親は子どもに強制的に何かをさせる力はあります。

 子どもと友達のような関係でいたい、という親も多くなっているようです。「地震・雷・火事・親父」のようないつも怖い親父である必要はありませんが、いざというときは強制してでも親のいうことに従うことは大切です。親の権威は子どものしつけに必要です。そういうしつけが自制心のある子に育ててくれます。子どものいうことを聞いているだけではわがままなに子にしていしまうのです。
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