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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

特殊相対性の世界との100m走
 「鏡の国の創泰くん」のつづきです。

 自分の家に戻ってきた創泰くん,近くに住む一麦酒杯(ひとむぎしゅはい)博士に鏡の国のことを話しました。

 一麦博士は,興味深く聞いていました。創泰くんの話が終わると,言いました。「その鏡をわしに見せてくれませんか?」
「もちろん,いいですよ」と答えた創泰くん,その足で博士を家に連れてきて鏡を見せました。

 創泰くんの言ったように,スローモーションの鏡の国が見えます。
「これはおもしろい。これを使っていろいろ実験ができるぞ。この鏡を取り外してもいいかな?」
「お母さんにきいてみるよ」

 しばらくして戻ってきた創泰くんが言いました。
「替わりの鏡をつけてくれるならいいそうです」

 「もちろんだとも」
 それから,博士はすぐにいろいろ手配して鏡を取り外し,替わりをつけました。

 そして,創泰くんといっしょに学校のグランドに行きました。そこでは陸上部の人たちが練習に励んでいます。
「創泰くん,こちらの世界と鏡の世界で,100m競争をしてもらおう。どうなるだろうか,興味津々だ」

 博士の指示されたように創泰くんは動きました。まず,こちらの世界の陸上部と相談し,100m走をすることをお願いしました。快く受け入れてくれました。陸上部数人の100mのタイムを聞き,メモしました。

 次に,鏡の国に入っていって,鏡の国の陸上部に頼みました。
 100m走をすること。
 旗を振り下ろしてスタート。
 タイムを計る人(タイマー)は大きな声で秒をカウントしてもらうこと。
 100mを12秒0で走る人がふたつの世界にいたので,その人たちに走ってもらいます。

 さて,始まりました。
 旗を振り下ろして同時にスタート。
100m1.jpeg


 鏡の国のタイマーの大きな声が聞こえます。「いちびょう,にびょう,さんびょう・・・」

 でもこちらのストップウォッチよりずっとゆっくりです。こちらの時計が5秒を指しているのに,鏡の中からは「4秒」と聞こえます。
100m2.jpeg
 
 こちらの世界のランナーがゴールしました。タイムは12秒0。しかし,あちらの世界のランナーはまだ走っています。そして,タイマーは「10秒」と言っています。
100m3.jpeg

 向こうのランナーもゴール。「12秒0」という声が聞こえました。
100m4.jpeg

 博士はとても興奮しています。大きな声で笑いながら言いました。
「これは特殊相対性の世界だ。鏡の向こうの世界が光速に近い速さで進んでいるんだよ,きっと。その世界の中では時計が遅くなるんじゃよ。それがなぜこの鏡からのぞくことができるかは,不思議だが」
  
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