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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

光速度不変の原理
 光くんは、陸上競技100m走の選手です。オリンピックをめざしてがんばっています。現在の記録は10.0秒。かなりいい記録ではありますが、世界のレベルにはまだ達していません。
 それを出してからもうだいぶ経つのですが、10秒を切ることができません。走っても走っても記録は10.0秒。

 きょうも新記録をねらって走ります。しかし、あいにく台風が接近し、追い風になっています。これでは追い風参考記録にしかなりません。

 追い風参考記録というのは知っていますね。風が後ろから吹いていると、走る人は後押しをされるようなものですから、速く走ることができるのです。だから、追い風2.0m/sを超えると記録は公認されず、参考記録にとどまるのです。とにかく速く走ることができます。

 記録は参考にしかなりませんが、順位は決まります。必死で走らなければいけません。

 さて、スタートにつきました。台風の強風域に入っているようで、15m/sを越える強い風が吹いています。
 スタートしました。ほとんどの選手が追い風に乗って快調に飛ばしています。しかし、どうしたことでしょうか。光選手が伸びません。どんどん離されていきます。そしてそのままゴール。
 光選手のタイムは今回も10.0秒です。追い風ですが、いつもと変わらない記録です。

 それから1ヶ月が経ちました。また、大切な大会です。今度はリベンジで光選手も張り切っています。

 ところがあいにくの向かい風です。今度は前の方から強い風が吹いてきます。今度も15m/s。ただし前と逆で向かい風ですから、記録は伸びないと思われます。風に逆らって走らないといけません。

 スタートラインについて、スタート。他の選手は強い風でとても走りにくそうです。体が前に進みません。しかし、光選手は向かい風をものともせずに走っています。他の選手を大きく離して1位でゴールです。
 さて、タイムは。なんとまたしても10.0秒。この向かい風でこの記録はすごいです。

 追い風でも向かい風でもまたまたいろんな条件下でも光選手の記録、速度はまったく変わりません。何とも不思議です。
 だれからともなく、「光速度不変の原理」と呼ばれるようになりましたとさ。



「光速度不変の原理」というのは、真空中の光速度は、互いに等速度運動するすべての観測者に対して不変である、という原理。特殊相対性理論の基本原理の一。

 です。
 上の話はぼくが作ったものです。身近のものに喩えると分かりやすいかなと思って作ってみました。

 いま「ゼロから学ぶ 相対性理論」を読んでいます。その帯に「相対論は小説よりも奇なり」とあります。上の光選手が追い風でも向かい風でも速度が変わらないというのも本当にあったら不思議ですが、光の速度が変わらないというのは、それ以上に不思議なことです。
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