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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

なぜ本初子午線はイギリスを通るのか
 緯度、経度の話をすると、きまったように

 「なぜ本初子午線がイギリスのロンドンも通るの?」

 という質問が出ます。

 本初子午線というのは経度が0度の経線です。

 緯度が0の線は赤道です。北極と南極の間の赤道が0度とするというのは何かとても自然ですぐに納得できます。地球をまっぷたつにする線は赤道ですから、そこを0としよう、ということです。

 しかし、経度0の本初子午線がなぜイギリスを通るのか、よく理解できないようです。

 僕は、
「それを決めたときにイギリスが世界の中で力が強かったからだよ」と答えます。何で学んだのか、勝手に推理していてのか忘れました。

 イギリスは強かったから自分の国を通るところを 0度としたのです。自分の国が世界の中心だということですね。今のアメリカのような感じです。

「では日本が強かったら日本を本初子午線が通るようになったの?」

 というので「たぶん、そうなっただろうね」と答えていました。

 さて毎年のようにそのように答えていたのですが、生徒の中から

「太平洋上を日付変更線が通るように決めたんじゃないの?」という声が出てきました。学校で教わったのかもしれません。

 太平洋には国がほとんどない、だからそこを日付変更線が通ると便利だ、そうなるように経緯180度の線をきめたんじゃないのか、ということです。

 そのことについては僕は知らなかったのですが、そう言われれば理屈は通ります。

 日付変更線が多くの国々を通ると面倒になります。太平洋上を日付変更線が通るというのはとても理屈にかなっています。

 それで僕はネットでいろいろ調べてみました。

 すると以下のようなページに出合いました。

276 本初子午線がパリを通過するフランスだけのローカルルール

110 世界一周で1日ずれた日付の謎

ロンドン郊外 グリニッジ 

 それをまとめて、そしてぼくの推理も加えて言うと次のようになります。

 最初、それぞれの国がそれぞれに自分の国を本初子午線が通るとしていました。
 日本も日本を中心とした本初子午線を持っていました。

 しかし世界の交流が広がるにつれてそれでは不便だということになりました。

 そして世界の統一した本初子午線を決めることになりました。
 そのための会議を開いたのです。それが万国子午線会議。

 その時に強いリーダーシップを持っていた国はイギリスでした。

 イギリスは、その国力の強さで自分のところに本初子午線を持っていこうとしたわけです。そうなれば、世界の中心はイギリスになります。

 そして調べてみると自分のところを本初子午線が通るとなると太平洋上が180度になります。

 日付変更線のこともそのころには話題になっていました。
 イギリスを本初子午線が通るとすると日付変更線は太平洋の中心を通ります。

 だからそういう点でも本初子午線はイギリスにおいたほうが便利なんだと主張したのでしょう。 

 また、「グリニッジ天文台という、世界で第一級の天文台がイギリスロンドンにあるしね」と言ったのでしょうね。

 このように、国の力が強かったイギリスが自分の国が世界の中心だとするために、いろいろ理屈をつけ、本初子午線はイギリスロンドンのグリニッジ天文台を通ることに決めたのでしょう。




2013年12月21日追記

山田武司さんから、「万国子午線会議の件」で、メールをいただきました。ここに転載いたします。山田さん、ありがとうございます。

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失礼します。上記の件につき、当時のワシントン・ポスト紙に概略が報じられていましたので、紹介しました。
kazaguruma.wook.jp で読んでいただくことができます(無料です)。よろしければご覧ください。
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万国子午線会議の話(改訂版)
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万国子午線会議の話(改訂版)
ワシントン・ポスト紙も面白い!

明治十七年十月一日、アメリカ合衆国チェスター・アーサー大統領の要請により、合衆国国務省で万国子午線会議が開催された。その概要は、明治十八年一月六日の官報に掲載されているので紹介します。
その後、当時のワシントン・ポスト紙に、この会議の模様が報じられていることが判りましたので、それを追加して改訂版を出しました。

目次
(1)万国子午線会議始末
(2)本邦委員理科大学教授菊池大麓意見書
(3)六省審査委員申報書
(4)番外=韓国の標準時設定はちょっと複雑
(5)当時のワシントン・ポスト紙の報道
(6)明治初期の地球儀発売広告
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「水の状態変化と密度」を、ポップコーンで説明
 きのうは、高校受験夏期特別学習で、理科の問題を説明しました。「状態変化と密度」の問題です。

 「水の入ったペットボトルを冷蔵庫に入れ、中の水をすべて凍らせたところ、体積が大きくなることが分かった。できた氷の質量と密度は、もとの水に比べてどうなるか」という問題です。

 答えは「質量は変化せず、密度は小さくなる」です。

 なぜ、体積が大きくなるのかの説明も簡単にしました。それについては別のページで書きました。参照ください。
固体は,原子がしっかり手をつないでいる

 さて、原子が加わったり減ったりするわけではないのだから質量は変わらないということはすぐに理解してくれました。

 しかし、密度と体積の関係が理解できないようです。

 それで、次のような説明をしました。

 トウモロコシ(コーン)をフライパンでいためるとどうなる?

(膨らんでポップコーンになるよ)

 すると体積はどうなる?

 (体積は増えるよ)

 そうだね体積はとてもとても増えるでしょう。大きくなるよね。では質量は、重さはどうなる。

(重さは変わらないでしょう。)

 そう、何か別のものを加えたわけではないのだから重さは変わらないね。

 質量(重さ)は変わらずに体積が大きくなっている。ではそれの密度はどうなっているだろうか。

 密度というのは、単位当たりの重さのことをいうんだね。

 だから、紙コップにトウモロコシを一杯入れたものと、同じ大きさの紙コップにポップコーンを入れたものを比べてみよう。どちらが重いと思う。

 (もちろん、トウモロコシを入れたものだよ。ポップコーンはふわふわしていてとても軽いよ)

 そう、だからポップコーンの密度はトウモロコシの密度よりも、とても小さいんだ。

 このように同じ重さならば体積が大きくなると密度が小さくなるということがわかるでしょう。

 だから、水が氷になって体積が増えると密度が小さくなるんだよ。わかったかな。

(わかった)


 水と氷では体積の違いは小さいので実感できないでしょうが、トウモロコシとポップコーンは体積の差がとても大きいので、密度の差も実感してもらえたようです。
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