中学1年生は方程式を学んでいます。一元一次方程式です。
さて、次のような方程式が出たらとても戸惑う人が多いです。
5x=2X
Xの項は、左辺に移項します。移項もだいぶ上手になりました。
それで、
5x=2x の2xを左辺に移項するのですが、そうすると、
5x-2x=
で、右辺がなくなってしまいます。
ここで大慌てです。右辺がなくなった、どうすればいいのだ、という感じです。
ここで、移項とはどういうことだったのか、に戻って考えさせます。
5x=2x という場合、右辺に2xがある。両辺から2xを引くというのが移項の意味だよ。つりあっている天秤、両方から同じだけとればつりあうでしょう。
だから、
5x=2x は、
5x-2x=2x-2x になる。
2x-2x はいくらになる?
0 と答えてくれたら、先の左辺に移項したら右辺は0になる、ということをすぐに理解してくれます。
でもそうスムーズにいかないこともあります。「0」「なくなる」の概念がまだしっかりしていないのです。先ほどの以降でなくなったのにまだしばられています。
「2x-2x は何?」
「なくなる」というだけで「0」が出てきません。文字式の計算もまだ慣れていないのです。
「では、2-2= ?」
これはさすがにどの中学2年生でも「0」と答えてくれます。数字の計算は得意です。
「2-2=0、 では2x-2x=?」 ここまでくるとたいていは「0」と答えてくれます。
「0」って難しいのです。インドで0が発見されたそうですが、とてもすごいことだったのだろうと思います。
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