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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

どんな子でも普通以上の学力をつけさせるほどの力は、僕らにはない
 A子さんからコメントをいただきました。A子さん、ありがとうございます。

 以下にA子さんのコメントを紹介いたします。


先生、私も連載を一年間全部スクラップにしてきました。ネットでの音声も聞いて勉強しました。先生のプログラム学習に大変興味を持ちました。仲松ファンの一人です。
先生、私は幼児や小学生に、自学自習スタイルでプリント学習をさせている「学習援助者」です。一斉指導はせず、その子にあったプリント(算数と国語)をさせています。フランチャイズの塾ですが、公文式のように計算に特化はせず、学校で習う範囲を全て、「プログラム学習スタイル」でさせています。(といっても、仲松先生のと比較すれば、スモールステップではない、反復や復習が足りない、という物足りなさを私は感じていますが。)

小五で、「わからない」生徒さんがおられます。私の指導の未熟さで、なかなか彼に、わかった、という手ごたえを感じさせることができません。

塾のスタイル上、一対一で丁寧に指導することは物理的にできません。全体に眼を行き届かせないといけないし、採点もしますから。

プリントは、自力でなかなか解けません。小五でも、小二の漢字は怪しいですし、算数も然りです。でも、本人や親御さんは学年相当をやりたがります。

このようなお子さんには、家庭教師か個人指導の塾がふさわしいのではないか、と思っていますが。こちらの口からそのようなことを言うのは、プロ意識の欠如でもありますし、せっかくきていただいていて期待に応えられないのも申し訳ないのです。

もうすぐ小六。挽回は可能でしょうか。
四則計算と分数など、大事なところに絞って、着実にできるようにしたほうがいいのでしょうか。

うまく「学習支援」が出来ない未熟な自分を恥じている新米です。

先生も、かなり出来なかったお子様を引き上げてこられた経験もおありでしょうから、そのあたりの話をまた日記にしていただけたらありがたいです。

時節柄、体調には気をつけて、今後ともお元気でいてください。また、朝小で、6年生もプログラム学習を連載していただけたらありがたいです。



 さて、ご質問ですので、それにお答えしたいと思います。でも、僕も基本的にはA子さんと、五十歩百歩といったところだと考えています。

 僕も同じような悩みをまだまだ抱えているからです。それでも、25年間この仕事をしてきたので、それなりに考えもありますので、それを書いてみます。

 さて、僕ら塾の学習援助者も、力には限界があるということを認識すべきだと思います。

 私たちは、どのような子でも素晴らしい成績を上げるほど引き上げる力を持っていません。

 子どもたちの学習能力の個人差は、とても大きいです。それぞれが持っている力の範囲でしか、私どもは引き上げることができません。

 もちろん、学習というのは大きなものです。だから学習させることによって力は伸びてきます。でもそれは限度があるということです。

 これまで何人も学習能力が劣る生徒を指導してきました。その子たちも、それなりに学力をつけてきました。でも、やはり「それなりに」です。

 平均点を取れるほどには、なかなかできないのです。

 僕は、それぞれの子どもを見つめ、その子に何が必要なのかを考えるように努めています。

 基礎的な学力が劣っている場合には、それを身につけることを中心に置いています。

 ただ、A子さんのケースと同じように、親や本人はその学年のものをやりたがります。

 僕は、それで構わないと思っています。学習においては何よりもやる気が大切です。

 だから、その学年のものをできるだけさせるようにしています。

 例えば、小数のわり算をやろうとするが、整数のわり算もできないときは、「小数のわり算ができるためには、整数のわり算ができないといけないから、それを復習しよう」と言って、復習させるのです。

 学習能力の劣る子はゆっくりゆっくりしか学習を進めることはできません。

 だから応用問題(文章問題)は省いたりして、できることをさせるようにしているのです。

 それで、このページは飛ばして、次に進もうなどということがよくあります。

 さて、このようにその子にあった学習を進めていても、親はなかなか自分の子どもの力がわかりません。

 成績が上がらないのが、自分の子どもの能力のせいだとは思わず、塾をやめるということもしばしばあります。そういうときはぼくも残念に思います。

 自分の子どもの力を理解するというのは、とても難しいことだとつくづく感じています。


僕は「学びては常に正しい」ということを言っています。
学び手は常に正しい


 これは、生徒が理解できないのを、生徒のせいにしてはいけないということです。

 私ども学習援助者が、どのように理解させるかということをいろいろ工夫することが大切だということです。

 ただ、それは学び手の能力の範囲内においてです。

 その子の能力も考えながら、何をどのように教えていくのかという工夫が必要だと思うのです。
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