金平茂紀 (TBS「報道特集」キャスター)の「ワジワジ通信」は、「沖縄差別県民は直視を 慰霊の日 首相の論理破綻」というものでした。
そこに次のように書いてあります。
野田佳彦首相のあいさつを聞いていて、この人はー体何を言っているのだろうか、とワジワジする気持ちがふつふつと湧いてきた。論理が破綻をきたしている。
として、何がどう論理破綻しているのか具体的に書いています。確かにそのようにきちんと説明されると、完全に論理破綻ですね。
説明されてワジワジーではいけないが、ワジワジーします。
その後の仲井真弘多県知事の平和宣言にも少し苦言を書き、
それに比べれば、高校生の詩の朗読の方がはるかに心がこもっていた。県立首里高校3年の金城美奈さんの「礎に思いを重ねて」という詩だった。
高校生はものごとを素直に考える能力がまだ損なわれていない。
として、ぼくが書きたいことが続きます。
ここはそのまま引用します。
首里高生の抗米
その首里高校と言えば、最近とても興味深いエピソードを知った。小林哲夫氏の『高校紛争1969~1970』 (中公新書)という本を読んでいたら、復帰前の1970年の12月、当時の琉球政府立首里高校で起きたある出来事が記されていた。
糸満で起きた米兵による市民の轢殺(れきさつ)事件、コげ暴動について「僕ら高校生も考えるべきではないか。首里高校でなんらかのことをやろう」と首里高生たちが自発的に動きだした。
12月22日の朝礼で、一人の高校生が生徒の前に突然進み出て「糸満の轢殺事件について話をしよう1」と呼びかけた。
すると学校側はその求めに応じて、何と1、2時間目を休講として生徒会主催による全校討論会に切り替えることを決めたという。
そういうことが実際に起きていたというのだ。
さらに12月24日には、首里高校からバス15台に分乗した首里高校の教職員と生徒およそ1200人(!)が米民政府に向かい、学校の代表が米民政府に、軍事基地の撤去と、捜査権・裁判権を琉球に移管するように求めて会見を申し入れるという行動を起こしたというのだ。
現在の首里高校の生徒たちがこのような事実を知っているのかどうかは知らない。
けれどもこれは実際にあった歴史上の事実である。
実はこのことはぼくも関わっています。ぼくも朝礼を乗っ取った人にです。
それについては、ブログに書きました。
コザ暴動その後 -首里高校1200人が米民政府に押しかけて抗議
そして、それを読んだ小林哲夫氏から取材を受けました。その本にはぼくの名前も載っています。
その後、「ワジワジ通信」は、「人類館」の話しに行きます。琉球人が、アイヌ、台湾高砂民族らと、見せ物にされた出来事です。
あのころも差別されていた。そして、その差別は今も変わりません。
野田首相の中に差別意識があるので、論理は破綻してしまうのです。