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教材づくりにおける弁証法
 高校2年の時に、倫理社会の授業でヘーゲルの弁証法について教わりました。
 めったに質問をしない僕が質問したのですが、適当にはぐらかされた記憶があります。
 多分、先生も弁証法についてよく知らなかったのだでしょう。

 次にNET辞書から調べた「弁証法」「正反合」を転載します。
 弁証法について知らない人は、この記述を読んでも意味がわからないと思います。適当に流してください。


【弁証法】
[3]
矛盾を含む否定性に積極的意味を見いだすヘーゲルでは、有限なものが自己自身のうちに自己との対立・矛盾を生み出し、それを止揚することで高次なものへ発展する思考および存在を貫く運動の論理をさす。それは思考と存在との根源的な同一性であるイデーの自己展開ととらえられる。ヘーゲル弁証法。[ 大辞林 提供: 三省堂 ]


【正反合】
〔専門〕 哲 ヘーゲルによって定式化された弁証法論理の三段階。ある判断(定立)と、それと矛盾する判断(反定立)と、正反二つの判断を統合したより高い判断(総合)のこと。[ 大辞林 提供: 三省堂 ]


 すべての事象が弁証法で説明できますが、ここで、教材づくりにおける弁証法を述べようと思います。

 最近書いたブログ記事を例にします。
 3平方の定理(ピタゴラスの定理)です。
三平方の定理、どの辺とどの辺がプラスか
 直角三角形をえがき、それぞれの辺を一辺とした正方形を描きます。
 そして、直角を挟む2辺でできた正方形の面積の和と 他の辺を一辺とする正方形の面積は等しい、と生徒に説明します。

sanheiho2.jpg


 これが弁証法における「正」です。
 なかなかうまい説明だと思い、これですべての生徒がわかってくれるだろうと期待するわけです。

 ところが、それでわからない生徒がいるのです。どの辺の平方とどの辺の平方の和にするのかを間違えてしまうのです。

 これが弁証法における「反」です。矛盾です。「正」に対して、それでは駄目だよ、というものが出てくるわけです。

 そこでぼくは考えます。生徒を理解させるためにはどうすればいいか。

 それで、直角の反対側の辺が一番長くて、それを斜辺という、その斜辺が3つの辺の中で一番長い、だからその斜辺1つの平方と、ほかの2辺のの平方の和が等しくなるんだよと。

 これが弁証法における「合」です。

 「正」に対して「反」が現れ、それを統一しさらに良いもの、上のものにする、というので「合」が出てくるのです。

 その「合」が、「正」として、また新しい弁証法が始まります。

 斜辺の説明をして、それでみんなわかってくれるだろうという僕の期待が裏切られます。

 それでわかってくれる生徒もいますが、それでも間違える生徒がかなりいるのです。

 それが、弁証法の新たな「反」です。

 それで僕はまたまた考えます。
 そして図の中に 「+」があるのを見つけたのです。
sanheiho3.jpg


この「+」を強調して。その両側にある正方形の面積の和が別の一つの正方形の面積に等しいと説明する、それを考え出したのです。

 これが弁証法における、新たな「合」です。さらに上の教え方を考え出したわけです。

 なお、このように「正」と「反」を統一し、さらに上の段階にあがることを「止揚(しよう)・アウフヘーベン」と言います。

 このように「正→反→合」また「正→反→合」と続きながら、ものごとは発展していくというのが弁証法なのです。

 この教え方でいったん落ち着くのか、さらにまた上を目指さなければいけなくなるのか、まだこの教え方を十分試してありません。どうなっていくのか。

 さて、この弁証法で大切なのが、「反」です。「正」に対して、矛盾が生じたときに、その矛盾に着目しそれを重視し、さらに上を目指そうという姿勢、それが「合」を生む(止揚する)ことになるということです。
「反」を無視していれば現状維持です。」

「反」を重視する姿勢こそが私たちの教え方を高めていくのです。
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