FC2ブログ
セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

ピンク色の借用証を「赤いもの」と表現する生徒
 中学3年生のKt君がやってきました。
「赤いのは?赤いのはどこ?」と言っています。

 ぼくはなんのことかわからず、机の上にあった赤い表紙の本を指さして「これのこと?」と尋ねました。

 「いや、これじゃあない。赤いもの」と言います。

 彼のズボンが赤いので。「これか?」と言いました。
「いや違う、赤いもの」と繰り返します。

 近くにいた生徒の赤いTシャツを指さし「これか?」というと、
「いや、違う。書くもの。赤い書くもの」と繰り返します。

 その頃になって僕も見当がつきました。

 彼は、借用証を貰いに来たのです。
 塾では、お金を貸し出すことがあります。といっても、電話券や消しゴムを売るときに、現金を持ってない子に借用証を書せて売るのです。

 それは、後日塾料と一緒に保護者に請求します。

 塾の借用書はピンク色をしています。その借用証を彼は「赤いもの」と言っているのです。

 「赤い書くものだったら、これ?」と言って赤いボールペンを差し出しました。
 僕は、分からないふりをしたのです。単なる意地悪ではなく、きちんとした日本語を使ってほしいのです。

 「これじゃあない。お金を書くもの」と言います。
 僕は、「これ(ボールペン)でもをお金の絵を描くことはできるよ」と言いました。

「そうじゃない。そうじゃない」と言いながら、引き返しました。
 Ktくんのために書きますが、彼は決して学習能力が劣る生徒ではありません。

 Kyokoによると、ちゃんと借用証に記入して持って来ていたとのこと。友人に教えてもらったのでしょう。

 その話しをKyokoとしていると、Kyokoは、
「消しゴムを買いに来る時も、『消しゴム』とだけ言う生徒が多いのよ」とのこと。

 彼女はその時に、「この消しゴムを使っていいよ」と自分の消しゴムを差し出すそうです。

 前に「見える学力、見えない学力」のことを書きました。

 日本語の場合に、主語、述語をきちんと入れる必要はありませんが、相手にきちんとわかる日本語を使えるように会話の中でも気をつける必要があります。

 ちょっとした意地悪で、わからないふりをすることも大切なことではないでしょうか。
スポンサーサイト



Copyright © セルフ塾のブログ. all rights reserved.