ここで電流計、電圧計の目盛りの読み方を学ぶのですが、それがなかなか難しいのです。
それで、僕はそれだけのためにテキストの1ページを費やしています。一番下にそのページをコピーしました。
分かる人にとっては、とてもやさしいページだと思います。
「電流計の-端子5Aのところにつないだ場合,指針がいっぱいふれたとき,つまり一番右の値は,5Aになる」というだけです。
でも、ここがわからないといって習いに来る生徒がとても多いのです。
僕が説明してあげると、何だこんなことか、といって、戻っていきます。
ただ、先日Ayrさんは、
「ここには5Aと 50mAアとしかないのに、なぜ500mAになるの?」と言っていました。
「500mAも書くと、ごちゃごちゃして見にくくなるからだよ、そこは頭で考えれば分かるはずだよ」と説明したのですが、すっきりしない顔をしていました。
どうも 「-端子を変える」という意味がよく理解できないようです。
そのあとで考えました。
テレビのチャンネルに喩えて話したら、わかってくれるのではないでしょうか。
「テレビのリモコンで、地上デジタルのボタンを押すと、地上デジタルのページになるだろう。
そして (1)の番号を押すと NHK総合、(2)を押すとEテレになる。
(3)を押すと琉球放送を見ることができる。
このように、ボタンを押すことで、チャンネルを変えることができるね。
-端子を変えることで、その電流計が違う大きさの電流を計ってくれるんだよ。5アンペアの-端子につなぐと、右端が5アンペアになるんだよ」
と説明すれば、まだわかってくれたでしょうか。
次に習いに来た人には、それで説明してみます。
[ 電流計・電圧計のめもり ]
【問1】 ふつう,電流計にも電圧計にも,(ア )が1つ,
(イ )が3つついている。{答えは、アが+端子、イが-端子ですね。このことは前の節で学んであります}
3つの-端子は,測定範囲がちがいます。-端子のところに書いてある数字は,指針がいっぱいに(最高に)ふれたときの電流や電圧の大きさを示します。
【問2】 -端子のところに書いてある数字は,
指針が( )ときの電流や電圧の大きさを示す。
【問3】 例えば,電流計の-端子5Aのところにつないだ場合,指針がいっぱいふれたとき,つまり一番右の値(5A,50mA)は,5Aということです。
それでは,電流計の-端子を次のところにつないだときの,一番右の値(5A,50mA)は,いくらですか。単位もつけて,答えなさい。(とても単純な問題です)
(1) 50mA端子→( )
(2) 500mA端子→( )
【問4】 例えば,電圧計の-端子3Vのところにつないだ場合,指針がいっぱいにふれたとき,つまり一番右の値(15V,3V)は,3Vということです。
それでは,電流計の-端子を次のところにつないだときの,一番右の値(15V,3V)は,いくらですか。単位もつけて,答えなさい。(とても単純な問題です)
(1) 15V端子→( )
(2) 3V端子→( )
【問5】 電流計,電圧計を次の-端子につないだとき,針が指している値はそれぞ れいくらになりますか。単位もつけること。
A,電流計
(1) 5A: ( )
(2) 500mA:( )
(3) 50mA: ( )
B,電圧計
(1) 3V: ( )
(2) 15V: ( )
(3) 300V:( )