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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

「抽象的」と「具体的」のちがい

 今回は「抽象的」と「具体的」のちがいを書きます。

まずはネットの辞書「デジタル大辞泉」で調べた 「抽象的」と「具体的」です。

 これはながめるだけでいいです。これだけで分かるはずがありません。分かるならこの記事を読む必要はありません。

ぐたい‐てき【具体的】
[形動]はっきりとした実体を備えているさま。個々の事物に即しているさま。「―な方法」「―に指示する」⇔抽象的。

ちゅうしょうてき【抽象的】[形動]
1 いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。「本質を―にとらえる」
2 頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま。「―で、わかりにくい文章」⇔具象的/具体的。


「具体的」という言葉はよく使われますね。

 「昨日は何をした」と、尋ねられたとき、
 「昨日は勉強しました」と答えたとします。

 もっと「具体的に言ってごらん」と言われると
「昨日は英語を勉強しました」

  「もっと具体的に」
 「昨日は英語の教科書 の10ページから12ページを勉強しました 」

 「もっと具体的に」
 英語の教科書に出る単語 わからない単語を辞書で調べて、教科書に書き込みました

 「もっと具体的に」
 そこのページでは「現在完了」についてだったので、参考書で現在完了について調べました

 もっと「具体的」に
 現在完了とは have+過去分詞 だということが わかりました.


などなど という感じで、「もっと具体的に」 「もっともっと具体的に」という説明ができますね。

 このように こまかく 詳しく述べるのが「具体的」ということになります。

 次は別の例で考えてみます。

 セルフ塾には 犬がいます。名前は 「梅子」です。雑種のメスの犬です。

 さて、「梅子」ということで、ほかの犬と区別することができますね。

 その梅子 という条件を取り除いてみます。
 すると 「雑種のメスの犬」というのが残ります。「雑種のメスの犬」というのは とてもたくさんいます。

 次に その中から 「メス」という条件を取り除いてみます。無視するのです。

 「雑種の犬」 ということになりますね。数が約2倍にふえました。

 次に「雑種」という条件を取り除いてみます。「犬」ということになります。

 それには、シェパードも ブルドッグ もコリー犬もふくまれます。

 「犬 というのは、利口だよね」 という時の「犬」は シェパード、ブルドック、コリー、そしてセルフ 塾の梅子もふくまれます。

 さて、これまで、「梅子」「メス」「雑種」という条件を取り除いてきました。

 このように、ほかと区別する性質 、おか特別するものを取り除く事を 「捨象」といいます。

しゃ‐しょう〔‐シヤウ〕【捨象】
[名](スル)事物または表象からある要素・側面・性質を抽象するとき、他の要素・側面・性質を度外視すること。→抽象


 そして捨象して共通なものをとりだす事を「抽象」と言います。
抽象する事によって 「抽象的」 なものになるのです。

 「梅子」というのは、目に見える、ほかの犬とは区別できる犬です。

 しかし、単に「犬」ということになると、色んな条件を捨象して、犬に共通なことだけをふくんだものになります。

 数は多くなり、多くのものに当てはまりますが、少し ぼやけてきますね

 さて、「犬」という条件を捨象してみます。「哺乳類」になります。

 それには 私たち人間もふくまれます。人間も大も猫も含んだ 哺乳類という仲間になります。抽象化されたのです。

 さらに 哺乳類の性質、乳を飲んで育てるという他と異なる性質を捨象すると「恒温動物」ということになり、それには 「鳥類」もふくまれます。
 そして 背骨のある「脊椎動物」、さらに抽象化すると 「動物」、 さらに抽象化して 「生物」 さらに抽象化して「物体」という感じで抽象化されていきます。

 抽象化というのが、共通の性質だけを残して、他と異なる点を捨象することだということが分かってきたでしょうか。

 もう1つ例をあげてみます。

 ここに「直径を挟む2辺の長さが5cmの青い直角2等辺三角形」があります。

 いろいろな点で他と区別できますね。かなり具体的です。

 さて、「青い」という条件を 捨象してみます。

 すると「直角を挟む2辺の長さが5cmの直角2等辺三角形」ではありますが、黄色でも赤でも黒でも、無色でもかまわなくなります。色々な色の三角形がその中に含まれます。

 次に 辺の長さが5cmという条件を 捨象します。
 すると 「直角2等辺三角形」というものになります。これにはいろんな大きさの2等辺三角形が含まれます。抽象化されていくのがわかりますね。

 「直角」という条件を捨象すると 「二等辺三角形」というものになります。

 かなり大きなグループになりました。

 「 二等辺」という条件を捨象すると「三角形」というグループになります。

 それには正三角形も、鋭角三角形も鈍角三角形もふくまれます。

 次に「三角形」の「三」と言う条件を捨象すると、四角形、五角形を含む 「多角形」というグループになります。

 捨象されて抽象化されていくのが分かると思います。

 そして、円、楕円なども含まれる「閉じられた 幾何学図形」になりますね。

 かなり抽象化されたのが分かると思います。

 このように 他と区別する事のできる条件を 捨象する、取り除いていく、無視する ということで 「具体的」な ものから「抽象的」 なものに変わっていくのです。

 さて もう一度ネットの辞書で調べた 「具体的」と「抽象的」 なものをみてください。今度は 理解することができるはずです。

ぐたい‐てき【具体的】
[形動]はっきりとした実体を備えているさま。個々の事物に即しているさま。「―な方法」「―に指示する」⇔抽象的。

ちゅうしょうてき【抽象的】[形動]
1 いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。「本質を―にとらえる」
2 頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま。「―で、わかりにくい文章」⇔具象的/具体的。



「具体的」はズーム、「抽象的」は 広角
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