中学3年生のK子さんが
「エネルギーの増大、減少の意味がわからないよ」と言って、やってきました。
次のことです。
物体が外から仕事をされると、その物体がもつエネルギーは増大する。
物体が他の物体に仕事をすると、その物体がもつエネルギーは減少する。
僕はとっさに、「弓」が頭に浮かびました。それで「弓」を例に説明しました。
弓は、そのままの状態だと何もできないね。
僕が弓を引くよ。弓に仕事をするんだ。
すると、弓はたわむね。曲がるんだよ。
たわむと、弓は元に戻ろうとする力が働く。その元に戻ろうとする力を弾性の力というね。
つまり、僕が弓に仕事をすると、弓は弾性の力、エネルギーが増大するんだ。
そして矢を飛ばす力ができるんだね。
弓は矢に仕事をする。たわんでいた弓は、元に戻るね。
弓はまた何もする力がなくなる。つまり、弓はエネルギーを減少するということ。
矢は、弓からエネルギーをもらって飛んでいくね。矢は弓からエネルギーをもらったんだ。それで、飛ぶことができる。
そして何かにぶつかるね。そこでそのものをこわしたりといった仕事を矢はする。
このようにエネルギーは 次々に移っていく。
仕事をするとエネルギーは減少し、仕事をされるとエネルギーは増大するんだよ。
ここで「エネルギーって何?」とK子さんが質問。
「ほかのものに仕事をすることができる能力だよ。
弓はたわむ、曲がることで、矢に仕事をする能力ができた、ということだよ。その能力がエネルギーだ」と説明しました。
納得したようでした。

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