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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

「一生懸命」「一所懸命」どちらが正しいか?
 質問メールをいただきました。ありがとうございます。

(前略)
もう一つの疑問ですが 私が小学校高学年くらいまでは一所懸命はいっしょけんめいと言っていましたが(漢字を知らないで言っていたことば)漢字を見たときにこれは一生懸命が正しいのではないかと子供心に思っていましたが、ある時やはり一所懸命が正解ではと思うようになりました。
 どちらが正しいでしょうか 教えてください 一生懸命だと疲れ果ててしまいそうで。


 お答えいたします。

 僕も長い間 「一生懸命」の方が 正しいと思っていました。

 結論を言うと、「一生懸命」も「一所懸命」も 正しいです。

 ただ 元々は「一所懸命」だったのです。

 鎌倉時代になり、封建制度が始まります。

 封建制度 というのは、 将軍から 御家人である 武士に土地(領地)が与えられ、それに対して御家人は、将軍に奉公するという、土地を媒体とした関係の制度です。

 さて 御家人、武士 は、 与えられた領地を守ります。

 「一つの所に命を懸ける」ということで「一所懸命」という言葉が生まれたのだそうです。

 それが時代を経るうちに、「いっしょ」と「いっしょう」という言葉の発音が似ているせいでしょう、「一生懸命」も使われるように なったのですね。

 そして、現在では、どちらかと言えば「一生懸命」が多くなっているのです。

 このように元々は「一所懸命」だったということです。

 それでは、「一所懸命」の方が 正しくて、「一生懸命」は間違ってる、と言えるのかというと そうも言えません。

 言葉というのは 変わるものです。

 例えば「あわれ」という言葉は、源氏物語などで使われますが、「しみじみと心を打つ風情があるさま。趣があるさま」を表す言葉です。

 現在の「あわれ」と違います。

 枕草子によく出る「おかし(をかし)」もそうです。昔と今で使われ方が異なります。

 昔の言葉が正しくて、現在は間違っているかというと、そうもいえないでしょう。そうなれば、みな昔の言葉、古典を使わなければいけなくなります。

 多くの人がが使っていれば、それが正しいのです。近々「ら抜き言葉」も正しい日本語になるでしょう。

 僕はその基準を辞書に置いています。
 辞書に取り上げられている言葉は、正しい日本語と考えてかまわないでしょう。

 「全然」は、(俗な言い方)と但し書きはついていますが、

 非常に。とても。「―愉快だ」

ということで、国語辞典に載っています。「全然愉快だ」も間違えているとはいえなくなります。

 現在 「一生懸命」も「一所懸命」も 辞書に載っています。

  だから どちらを使ってもかまわないのです。

 好きな方を使ってみてはどうでしょうか。僕は 元々の方が好きなので、「一所懸命」を意識的に使っています。

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「「一所懸命」」「「一所懸命」」どちらが正しい? | ことば(放送用語) - 放送現場 ...

Q:「ものごとを命がけでする様子」をあらわすのに、「「一所懸命」」以外に「「一所懸命」」の表記も時折見かけます。どちらが正しいでしょうか。

A:どちらも間違いではありませんが、放送では「「一所懸命」」を使っています。

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