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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

「優性遺伝子」「劣性遺伝子」より、「顕性遺伝子」「潜性遺伝子」
 中学3年の理科では 「遺伝」について学びます。

 そこで「優性遺伝子」「優性の形質」、「劣性遺伝子」「劣性の形質」という言葉が出てきます。

 例えば、メンデルのやったことで有名なエンドウ。
 純系の丸い豆とシワの豆を掛け合わせると、子は全て丸い豆になります。

 丸い豆は しわの豆に比較して、優性だと いうことです。

 ただし、この「優性」「劣性」というのは 誤解されやすいですね。

 「優」「劣」の漢字には次の意味があります。

ゆう【優】やさしい すぐれる まさる

れつ【劣】[名・形動ナリ]劣ること。また、そのさま。



 しかし、優性遺伝子の「優」には、「すぐれている」 という意味はありません。

 「劣性」も「劣っている」ということではありません。

 それについては 日本遺伝学会でも 気にしているようで、次のような記事が ありました。 朝日新聞の記事のようですが、 今では見ることができません。
http://www.asahi.com/science/update/0418/TKY201204180359.html


遺伝の法則の「優性」「劣性」という言葉が消えるかもしれない。日本遺伝学会が語感が偏見を うむとして用語の改訂をすすめている。学会の議論では代わる言葉として「顕性」「不顕性」が 有力だが、なじみが薄い。そこで、学会はより良い案を公募している。

 人間の細胞には、父母から受け継いだ2対1組の染色体が入っており、染色体の中に人間の 設計図である遺伝子がある。父母どちらの特徴が表れるかは、どちらの遺伝子が優性か劣性かで 決まる。髪の色なら濃い色は薄い色に対して優性だ。一方が黒髪で、もう一方が金髪なら子どもは 濃い色の髪になる。

 見た目などに表れやすいかどうかなのに、劣性は語感から「その特徴が劣っている」という誤解を 与えかねない。遺伝子治療や遺伝子診断が注目されるなか、偏見を生みかねないと研究者たちが 心配していた。



 さて 僕は「顕性遺伝子」「潜性遺伝子」 という言い方が いいのではないかと思います。

 これはもうすでに使われているようです。 goo辞書を見ると次のようにありました。

【顕性】

けん‐せい【顕性】両親の形質の一方が子にあらわれること。優性。⇔潜性。



【潜性】

せん‐せい【潜性】対立形質で雑種第一代に発現しないほう。劣性。



「顕」と「潜」は次の通りです。

けん【顕〔顯〕】 [音]ケン(呉)(漢) [訓]あきらか あらわ あらわれる あらわす

せん【潜〔潛〕】 [音]セン(漢) [訓]ひそむ もぐる くぐる かずく ひそかに


 まさにぴったりの言葉です。こちらのほうに直した方が いいのではないでしょうか。

 中学生も それで学べば、 わかりやすいはずです。
 いまは、馴染みはないかもしれませんが、 意味が しっかりしているので 理解しやすいです。

 これから多くの人が使えばなじむはずです。



 セルフ塾のブログから、中学理科の生物の記事をまとめて電子出版しました。



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