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なぜ漢字の訓読みはいくつもあるのか
 漢字の音読みが数種類あることについて書いてきました。

 漢字の訓読みもいくつもある場合がありますね。

 訓読みというのは、もともと日本にあった話し言葉を漢字に当てはめたものです。

 中国から「山」という文字が入ってきます。中国人はそれを「サン」と読みます。これが音読み。

 でもその昔から日本人は山のことを「やま」と呼んでいました。「やま」という話し言葉があったのです。
 山という漢字が入ってきたとき、これは「やま」のことだから「やま」と読もうとしたのです。これが訓読みです。

 「生」という字の訓読みは実に多い。

 「生(い)きる」「生(う)まれる」「生(は)える」「生(なま)卵」「生(き)地」

 なぜこの様にいくつも訓読みがあるのでしょう。それは国の文化の違いによるものだと僕は思っています。

 漢字より英語のほうがまだよく知っているので、英語の例で。

 僕らは、稲、米、飯 を違う言葉で表しますね。
 脱穀する前の植物としてのものを稲、脱穀して後は米になり、食べられるような状態になったのがご飯です。完全に区別して話しています。

 でも英語にすると全て「ライス」です。田んぼに植えられているのも「ライス」、米屋で売られているのも「ライス」、食卓に並んだのも「ライス」です。

 それは、僕らが米をとても身近に感じているからですね。

 トマトの場合には、畑でもトマト、八百屋にあるのもトマト、料理をして後もトマトです。トマトは状態によって分ける必要はない。

 逆の場合。ぼくら日本人にとって、牛は「牛」です。

 それを英語では、cow、bull、ox など。
 日本語には、雄牛、雌牛という言葉もありますが、それは説明用語であって、一つの言葉としてではないです。

 さて「生」。これは「命がある」ということでしょうね。

 地面にある種の状態から芽を出すと「生える」と言います。生命が出てきたのです。「生(う)まれる」もそうですね。

 それから「生(い)きる」も、生命があること。

 「生(なま)卵」は生きている卵だということです。

 これを僕らはひとつひとつ区別して表します。でも中国ではそれを「生」という字で全て表しているのでしょう。

 ということで訓読みがいくつもできるのだとぼくは思っています。

 逆の場合もあります。
 見る、観る、視る、診るを日本語では全て「みる」という言葉になります。

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