最近次のような広告が新聞に何度か出されました。
子の「なんで?」新聞に答え
「子どもの疑問に答えられている」購読者が11ポイント高く
子どもに「なんで?」と聞かれるたび対応に困る親も多いだろう。そんな時、新聞が役立つかもしれない。「子どもの疑問に答えられているか」という設問で、購読家庭と非購読家庭の間に11ポイントもの差のあることが明らかになったのだ。新聞を通して多様な情報にふれることで、疑問に答える力が磨かれるのだろうか。日々新聞に目を通すことで、子どもとの関係を深めることができるとすれば、思いがけない収穫である。
この広告を出しているのは「新聞科学研究所」です。
この広告を見てどう思いましたか。
新聞を読んでいると、子どもの疑問に答えられるようになる、ということでしょうね。
そして新聞を購読しようと思う様になる。
このデータは本物だと思います。
ただデータを読むときにはいくつも読み方が可能です。
僕はもう一つ別の読み方が思いつきました。
それは、もともと子どもの疑問に答えることのできる親は、新聞を読む傾向が高いということです。
そうすると新聞を購読しても、子どもの疑問に答えきれるようにはならないかもしれません。
また疑問に答えられる人が新聞を読むようになり、そして更に答える力が身につくということもありえます。
とにかくデータから単純に一つの結論が導き出されるわけではないということ。
この広告主も科学研究所というくらいですから、そのことは知っているのでしょう。
断定はしていません。
しかし別の見方もあることは示さず、新聞を購読する方向に導いているのですね。