トランプ大統領支持者によるアメリカ議事堂乱入事件が起こりましたね。 大変なことです。
沖縄の戦後史を知れば、アメリカが本当の民主主義国家ではない、ということは分かります。
でも一応アメリカは世界の民主主義のリーダーと目されています。そういうアメリカでこんなことが起こったのです。
まあ、トランプ大統領に振り回されるアメリカを見たら、それほどびっくりではないのですが。
この事件のニュースを見ながら学生の頃に読んだ本「火星からの侵入」を思い出しました。
「火星からの侵入」というのは、1938年に放送されたオーソン・ウェルズによるラジオドラマです。
火星からの侵入軍が地球にやってきたという臨時ニュースを伴うものです。
それはラジオドラマだと最初に言われてはいるのですが、それをそのまま本当のことだと信じて多くの人がパニックに陥ります。
火星から侵入軍がやってきたということで車で逃走する家族が多かったとのこと。
それがなぜどのように起こったのかを社会心理学的に研究した本です。
火星からの侵入
今度のトランプ大統領に先導された議事堂乱入もそういった調査・研究の対象になるでしょうね。
一種のマインドコントロールです。議事堂に乱入した多くの人々は大統領のフェイクニュースをそのまま信じているのでしょう。
テレビニュースによると乱入した人達はまだ自分達は正しいことを行ったのだと信じているようです。
ラジオドラマ「火星からの侵入」が流された時と今では社会状況は全く異なっています。
あの頃は他に情報源はなかったのでしょう。
今は情報源は多すぎるくらいです。その中からフェイクニュースを選んでいるのですね。
人間というのは自分の好みの情報を選んでいるというのがよくわかります。
このことは社会心理学者にとっては興味深いテーマではないかな。是非研究してもらいたい。