「ニュースを報じる」は読めますね。「報じる」 は「ほうじる」と読みます。
ただ僕は元々日本語には「ほうじる」という言葉はなかったのではないかと思います。
報の「ホウ」は音読みで、 中国から伝わった読み方。日本語には無かった読み方です。
「報」には「むく(いる)」という訓読みの他に、「しら(せる)」という訓読みがあったのです。
ただ常用漢字表を定めるときに「むく(いる)」は入ったのですが、「しら(せる)」は入らなかったのです。
学校教育では「しらせる」と読まないことになったので、音読みの「ホウ」をそのまま使い、そして「ホウじる」と読むようになったのだ、と僕は思っています。
このように常用漢字表から訓読みが除かれたことによって、音読みの訓読み化された漢字は、他にもあるのでいくつか例をあげます。
禁じる、禁(とど)める
課する、課(わりあて)る
略する、略(はぶ)く
適する、適(かな)う
判ずる、判(わか)る
評する、評(あげつら)う
論ずる、論(あげつら)う
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