今ポルトガル人の女性が泊まっています。 京都に住んでいて、京都の大学と沖縄科学技術大学院大学(OIST)で人類学を教えている人類学者だそうです。
日本語の勉強もしたいということもあり、僕らと2度おしゃべりの時間を持ちました。
沖縄の宗教や言語、そしてノロやユタ、神や魂など、かなり難しい話題になりました。
面白い話題です。ただこんな話をするには僕の英語力は貧弱だと痛感しました。
僕のすぐ裏の家は、琉球王朝時代にノロをしていた人の家だそうです。もうノロはいないのですが、その拝所(ウガンジュ)は今でも生きていて、しばしば拝みに来る人がいます。
その話をすると、是非見たいとのこと。
それで3人で訪ねました。 隣なので親しくしています。前もって訪問することを知らせておきました。
自由に見ていいとのこと。 ノロの家の拝所を見るのは僕も初めてです。
妻がその裏には根神殿内(ニガンドゥンチ)があるとのこと。 そこも訪ねました。
そこでは家主のKさんががきて、いろいろ説明もしてくれました。
玉城から夫婦の神が座喜味にやってきた。しかしその夫婦の神には子どもが出来なかったので、今帰仁から夫婦が呼ばれた。 その子どもたちの子孫が座喜味の人だというようなことでした。
色々話してくれましたが、僕の通訳では、彼女にどれだけ理解できたかな。
その隣は根神殿内の分家マチグヤ(松呉屋)で、そこも拝所になっています。そこも見せていただきました。
それから少し離れたところに神アサギがあります。そこは玉城の神様が降り立って爪痕が残っている所だとのこと。
神アサギは僕の家の屋敷のすぐ隣です。
彼女はぼくに向かって
「あなたは神様を信じないけど、神様が隣であなたを見守っているんだね」と言って笑っていました。
座喜味に住んでもうすぐ40年になります。 しかし座喜味の拝所を見るのは初めて。 宿泊客のおかげで良い経験をしました。