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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

母と読書の思い出
 ぼくは,「読書の好きな子に育てる方法」について新聞投稿したことがあります。それをぼくの母が読んで、妻に次のように語ったそうだ。「私は共働きで、ゆっくりした時間もなく、子どもたちに本の読み聞かせをすることもできなかった」。さびしそうに語っていたそうです。保健婦をしていた母は,家事と仕事を両立させるために,いつも忙しそうにしていたのを思い出します。

 ぼくも親不孝をしたものです。その罪ほろぼしというのではありませんが、母と読書のということで思い出すことがあるので、書いてみます。

 ぼくが小学校六年のときです。担任が授業の中でビクトル・ユーゴーの「ああ無情」を読むことをすすめました。それに興味を持ったぼくは母にその本をねだりました。そのころぼくは首里に住んでいました。母はそのぼくを那覇まで連れて行ってくれました。そして、書店に入って「ああ無情」を探してくれたのです。すぐには見つかりませんでした。4~5軒の書店をまわってやっと見つかりました。もちろん、ぼくはその本を夢中で読みました。

 もう一つの思い出は、日本文学全集をそろえてくれたことです。ぼくが中学生のころでしょうか。あのころはぼくの家族は大家族で経済的にはそんなにゆっくりしていなかったのではないでしょうか。一月に一冊配本されていたと思います。与謝野晶子訳の「源氏物語」から始まって昭和の著名な作家の作品が並んでいました。

 ぼくは、短編集で読みやすかった芥川龍之介から読み始め、夏目漱石、森鴎外、武者小路実篤、太宰治・・・、と読み進みました。学校の図書館に行けば読むことはできたでしょうが、やはり目の前にあると気軽に読むことができます。今でも実家の書棚にはその全集が並んでいます。あれがなければ、あんなには日本文学を読まなかったでしょう。

 今ぼくは読書が好きです。確かに、母に読み聞かせをやってもらったことはありません。しかし、母が読書の好きな子に育てたかったことは確かです。それは子どもには伝わるのもです。

 ピグマリオン効果については前に書きました。子どもに期待をかけていると、実際にその通りになるというのです。母はぼくに読書好きになってもらいたいという期待をかけていたので、私が読書を好きになった面もあると思います。

 もちろん、そんな単純ではないでしょう。読書好きになってもらいたいと思って、読み聞かせを続けてきたのに大きくなって読書をするようすもないという例を数多く知っています。読書好きな子に育てるというのはいろいろな要素が複雑にからみあっているように感じます。
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