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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

計算が速くてはいけないか?
mixiセルフラーニングのコミュに立ち上げたトピックです。

計算が速くてはいけないか?


「絶対学力」に次のような節があります。

 (速くてはいけない理由)

 先に速くていいのは「10の補数」と「九九」の計算だけだと書きました。この二つはある程度速くなくてはいけません。しかし、他の計算まで速くしてはいけないのです。速くて悪いことはないと思っている方が大勢いらっしゃいますが、速くてはいけないこともあるのです。特に幼児期の学習でスピードを付けることほど危険なことはありません。なぜなら、考える力を養成すべき時期には、速さかー番の大敵となるからです。

 「作業と思考は反比例する」ということをご存知でしょうか。例えば、単純作業を速くしようとする場合を考えてみてください。単純作業を速く行うには何も考えないで、作業に没頭する必要かあります。また、速い作業をしている時に何かを考えようとしても考えられません。つまり、速い作業には考えることを妨害する作用があるということです。大人でもそうですが、計算を速くしている時には、頭の中では思考が止まっています。速い作業(高速計算)をしている時には頭の中では「考えるな」という指令が出ているのです。ですから、幼児期にー番注意しなければいけないのはこの高速学習なのです。そこには「考える力」を生み出す要素は何もありません。「あいうえお」を速く言うことと、本を理解することとは全く違うことなのです。全文がひらがなで書いてあれば小学1年生でも六法全書を簡単に読めますが、内容までは分からないでしょう。それと同じことなのです。

また、小学校高学年になると複雑な計算手順を踏まなければいけない式かたくきん出てきますが、ここにも高速反復のワナがあります。子供たちが懸命に解く姿を見て集中していると言う人かいます。ところが、「考えない集中力」をどんなに付けても思考力は育たないのです。

 集中力には「考える集中力」と「考えない集中力」があります。そして「考えない集中力」は頭を活性化させるのではなく、頭を疲労させるだけなのです。

 ここに笑えない笑い話があります。
 「赤ちゃんが話し始めたとたんに、速いことがいいことだとばかりに、母親がその子を早口言葉教室に毎日連れて行って高速会話ができるようにしました。周りからはスゴイスゴイ、速い速いと言われ、親子揃って有頂天。そのうちに、その子はゆっくり話すことができなくなり、言いたいことも聞きたいことも分からなくなってー言も話さなくなりました。その時、もうお母さんはいませんでした。その子はー人で頭の中だけで高速会話をして、独りぼっちでー生を終えました」

反射とは自動化する(考える余地を与えない)ということです。自動化は放置すると固定化します。固定化すると新しい状況には対応できなくなります。これを反射式プリントで考えると「単純計算の高速化 → 考えるなという指令の繰り返し → 頭の硬直化 → 硬直化した頭の固定化 → 考えることを受け付けない拒絶化 」となります。私自身はこれらー連の症状のことを、現場を無視した教育政策と教育業界大手の営利主義が生み出した人為的学習障害と呼んでいます。


 
 みなさんは,上のことをどう思われますか。

 ぼくは,まず速ければいいというものではない,という糸山氏の考えには賛成です。百ます計算などでは,タイマーで時間を計るようですね。あれは好きではありません。正確な計算というのが第一だと思います。速さは競う必要ありません。
 それについても異論はあるでしょうね。どうぞ,ご自由に書き込みください。

 毎回のことですが,一つの結論を出すことを目的としていません。みなさんが勝手なことを書いて,そして,最終的に自分なりの結論を出す,それでいいですね。

 前のトピでも取り上げましたが,糸山氏は「できる」より「分かる」を重視しています。それはぼくも賛成です。
 それで,たぶん計算もできればいいんじゃない,考えながら分かりながらやるべきだ,ということを言いたいのでしょうね。

 そのことに関しては,ぼくは異論があります。
 なぜ,このようにすればこの計算は正しい答えを導くことができるかを理解することはとても大切です。それはぼくも重視しています。
 しかし,一度理解できた計算方法は,「できる」ようになるまで繰り返し練習することが大切です。そして,そのうちに考えなくてもできるようになるまでやります。そうすれば速くなります。ぼくは,正解を出すことができれば,速ければそれにこしたことはないと思います。
 正解を出すことが第一条件,その上であれば,速ければ速いほうがいい,という考えです。

 速くやれば考えなくなる,という糸山氏の指摘は正しいです。機械的にやっているのですから。ぼくは,一度理解したのは,そのうちに考えなくてもできるようになれば,それでよしとしています。

 いちいち考えながら計算をする必要はありません。

 ただ,立ち止まって,なぜこんな風に計算するのだったけな,と考えることができればいいですね。

 ぼくら大人は計算機を使います。小学校で計算機を使うことについての議論はまたの機会に。
 その計算機を使うのは,答えを出すためです。途中経過はまったくないので,考えながらやっているのではありません。肝心なのは,式をきちんと作ることができるかどうかですね。

 アインシュタインは,相対性原理のアイデアを思いついて,そのための計算は数学者にまかせたそうです。肝心なのは,そのアイデアです。それにいたる計算は自分でできる必要はないのですね。
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Comment

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Re: はじめまして。
 kitaさん,はじめまして。コメントありがとうございます。

 本当にそうですね。いまの日本では時間内に解答をださなければいけないので,速さは必要ですね。同感です。

 これからもよろしくお願いします。
selfyojji | URL | 2009/06/03/Wed 16:09[EDIT]
はじめまして。
 私も地方で小さな塾をしています。たくさんの示唆に富んだ内容で参考にさせて頂いています。今回の内容、私も思うところがあります。私の教室のある生徒は小さな頃から数学的センスが優れていましたが、なぜか、計算がゆっくり過ぎました。学校でやる百ます計算は散散たる結果だったようです。今、中学生、数学の理解は良く、優秀な生徒もお手上げなような問題も解けたりします。しかし残念かな、テストではいつも時間切れで問題の半分ほどしかやれません。他の科目も似たような状況です。現在の日本の学校生活において、「考える力」と「速さ」は両立しなければならないと実感しています。同じ「考える」にしてもゆっくり過ぎては意味がないので社内でしょうか。そのこの実力をどうやったら結果として出せるか、まだまだ試行錯誤ですが、やはり、タイムリミットを設けての練習が有効と感じています。
 長々と失礼しました。今後もいろいろと勉強させてください・・・。
kita | URL | 2009/06/03/Wed 08:59[EDIT]
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