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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

絶対的な権威者はいらない!
  「進学塾不要論」を読みました。恐ろしい本です。



p112~113を引用します。誤解を与えないように少し長めに。

こういう、父の権威のない、父に代わる権威者のいない、それらを保証する神仏もいない現在の日本に「自由」「平等」などという言葉を輸入したとき、「自由」は「わがまま、甘やかし」へ、「平等」は「みんな、なんでもすべて同じ」へと変質してしまったのです。こうして、子どもたちから道徳という意識はなくなってしまいました。

  道徳を作るのは権威者です。

 「なぜ人を殺してはいけないのですか」 
 → 「神が『人を殺してはいけない』とおっしゃったからだ」、

 「どうしてぼくはテレビゲームをしてはいけないの、〇〇くんも△△くんもしているのに」
 → 「お父さんがだめとおっしゃったからだめなのです」

これでいいのです。数学のように誰もが完全に納得のできる合理的理由など、本来道徳にはないのです。だから権威者が道徳を作り、人々がそれに従うことで、うまく社会は機能するのです。

現在の日本には、権威者がいなくなってしまいました。そんな社会には、当然道徳などあるはずがありません。無道徳・無規範社会になっています。だから、「なぜ人を殺してはいけないのか」という子どもの問いに対して、大人が明快な回答を示せず愚かな議論を続けているのです。「だめなものはだめだ」と理屈抜きに言い切れる権威者がいないのです。

 このアノミー社会、無権威・無道徳・無規範社会が、今のいじめや拝金主義を生んでいるのだと私は思います。



 父親の権威は必要です。また,数学のように完全な合理的理由は難しいです。ぼくもそう思います。
 でも,権威者が言ったことは絶対だというのは,とても危険なことです。

 「イラン大統領選挙で,アハマディネジャド大統領が圧倒的大差で勝利したのはおかしいと思います。私は,みんなといっしょに抗議のデモに参加したいと思っています,なぜそれがいけないのですか?」
 → 「最高指導者のハメネイ師がダメだとおっしゃるからです。」

 「私はお腹がすきました。この子を見てください。こんなにやせてしまって。国民の多くが飢餓状態です。核実験にお金をかけるより,食べ物をください。なぜ,核実験をするのですか」
 → 「金正日将軍様がそうおっしゃるからです」

 「なぜ,こんなにユダヤ人を殺さなければいけないのですか」
 → 「ヒトラー総統が『殺しなさい』とおっしゃるからです。」

 「私は,父に毎晩のように性的暴力を受けています。いやでいやでたまりません。なぜ,私はこのような辱めを受けなければいけないのですか」
 → 「お父様の意思だからです。理屈などありません。」

 これでいいのでしょうか。
 確かに「数学のように誰もが完全に納得のできる合理的理由」は難しいでしょう。しかし,上の例で分かるように,権威者によって間違えたことが行われることはあります。

 ぼくが出した例を読めば,権威者が行っていることはおかしい,間違えているということが分かってもらえると思います。ぼくの出した例は極端なものかもしれません。こんなに極端なことでなくても道徳的に正しいこと,間違えていることはあるのです。
 人間の道に反するようなことはやってはいけないのです。「人間の道」というのはあります。どんな人間でも人間として生きる権利があります。日本国憲法はそれを基本的人権として高々と唱えています。

 『人間の道』というのは何か? とても難しいです。人間とは何か? 人間の幸せとはなにか? それらをすべて考えなければいけません。しかし,それが難しいということでそれを考えるのを放棄し,絶対的な権威者を求めるのはとても危険なことなのです。

 ぼくは,父親の権威は必要だと思います。ぼくも「だめなものはだめだ」,と言うことがあります。しかし,それは絶対ではありません。父親は自分の権威を絶対視してはいけません。いつでも人間の道に反しないかどうか自分を省みることが必要です。権威のある人には特にそれば求められます。
 親による子どもの虐待が後をたちません。親の権威というのは絶対ではないのです。

 また,子どもには,権威に従うことも教えたいです。しかし,また何が正しいことなのかを見抜く力も育ててあげたいです。父親の権威を絶対視してはいけません。子どもにも人権があります。
 中学生になると反抗期が始まります。それは当然通るべき道です。それを押しつぶすような権威をぼくは認めません。子どもなりに何が正しいか,それを考える姿勢も育てていくことが必要です。
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