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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

「ひざまずき」考(「ひさまんち」と「跪く」連用形の名詞化)
 前に「ウチナーヤマトゥグチ」について書きました。
和製英語とウチナーヤマトゥグチ
 mixiの日記にも転載したら,コメントがありました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1207843573&owner_id=2592095

 教え子の一人,一くんから

有名所でいうと「ひざまづき」。「ピンクい」が通じないらしい、と聞いたときは衝撃でした!


 ぼくも長い間「ひざまず(づ)き」は標準語だと思っていました。
 「正座」のことを沖縄では「ひざまずき」と言います。

 標準語かどうかを区別する基準に,学校の先生が使うかどうかがあります。先生が使う言葉は標準語だとぼくらは思っていました。
 
 「ひざまずき」は,学校でよく使われました。だから,当然標準語だろうと思っていました。先生もそう思っていたのでしょう。

 それで,ぼくはこの「ひざまずき」の起源はなんだろう,と書いたら

 よしひろくんから

「ひさまんちゅうー」から来てますよたぶん


 というコメントをいただきました。
 
 実は,ぼくは「ひさまんちゅうー」という言葉を知りませんでした。
 ネットで検索してもヒットしません。

 ところが,しばらく考えてから,「ひさまんち」という言葉を思い出しました。ぼくらは,正座のことを「ひさまんち」と言います。「ひさまんちゅう」は別の地域の言葉でしょう。たぶん。

 そして,またまた考えていたら,「跪く(ひざまずく)」という言葉が頭に浮かびました。それから来ているのかもしれないな,と思いました。

 これらを検索すると,次のページに出合いました。
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/kotoba20010829.html

【「ひざまずき」して反省しなさい】
 こう言われて怒られた経験はありませんか? 大和口には「ひざまずく」はありますが「ひざまずき」は見当たらないそうで、たぶん「正座」を表す「ひさまんち」からきたのではないでしょうか。


 というページが見つかりました。

 なるほど。やはり,そうです。

 よしひろくんの推理も正しいようです。

 さて,少し,国文法の話をします。

 動詞の活用がありますね。未然形,連用形など。
 動詞の連用形が名詞化することがよくあります。
 連用形というのは,「ます」に続くような形のことです。
 「読みます」の「読み」は連用形です。

 さて,「光る」の連用形は「光り」です。これは名詞にもなり,そのうち送りがなもなくなって「光」になったのです。

 たくさんあります。
 思いつくままに
「行きはよいよい,帰りは怖い」の「行き」「帰り」は,連用形の名詞化したものでしょう。
「上りは・・・,下りは・・・」
「読み」「書き」「泳ぎ」「包(み)」

動詞の連用形はそのままで名詞にもなる(「つなぎ」「賭け」「救い」など)。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 「跪く」の連用形は「跪き」です。

 ここからは,ぼくの仮説です。

 沖縄には,もともと「ひさまんち」または「ひさまんちゅうと言う言葉があった。「ひさ」は「足」を表します。「まんち」は何か考えなければいけないです。

 さて,昔の沖縄人は,この「ひさまんち」を大和口で何というか分からなかった。それに似た言葉として「跪(ひざまず)く」とあるのを知った。大和口では連用形が名詞として使われることも何となく分かっていた。連用形という文法用語は知らなかったでしょうが。
 「跪(ひざまず)き」,「ひさまんち」・・・なかなか似ているではないか。そう考えました。

 それで,「跪く」の連用形「跪(ひざまず)き」を「ひさまんち」の大和口として使い始めた。

 どうでしょうか。

 さて,ここまで考えて,ぼくは「正座」の和語は何だろうかと考えました。「ひさまんち」に相当する大和言葉(古語)があるのではないか。「正座(せいざ)」は音読みするので,漢語だろう。

 そして,「正座」を検索すると,

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の「正座」の項に

 江戸時代以前には「正座」という言葉はなく、「かしこまる」や「つくばう」などと呼ばれていた。明治22年(1889年)に出版された辞書「言海」にも「正座」という言葉が出ていないことから、「正座」という観念は明治以降に生まれたと考えられている。

また,少し飛んで

沖縄方言では、この座り方を「ひざまんちゅー」と呼び、これをウチナーヤマトグチ化して「ひざまづき」と言う。


 ともありました。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 大和言葉には,「ひさまんち」に相当するのはないようですね。

 また,よしひろくんの 書いた「ひさまんちゅうー」も出てきました。「ひざまんちゅー」ですが。「う」が入っているので,ヒットしなかったのです。正しい表記法はないので,どちらが正しいかはありません。
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