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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

専門家の頑迷さが科学の信頼を保つ
 専門家の書いた本は一般におもしろくないです。素人の書いたものの方がおもしろい。

 最近読んだ本では,

 糸山泰造(著)「絶対学力」
 認知工学, 水島 醉(著)「進学塾不要論-中学受験は自宅でできる」

 などはある意味でおもしろいです。

 専門家が書いた本でも

 新谷 弘実(著)病気にならない生き方
 春山 茂雄(著)脳内革命

 などは,その素人の書いたものに近い感じがします。

 なぜでしょうか。

 専門家が書くと,はっきりものを言わない傾向が強いからです。奥歯に物が・・・というような感じ。

 一方,素人は断定的な言い方をします。だからすっきりします。分かりやすいです。

 また,単純だからです。そしていろいろな面にすぐに一般化します。
 一つがこうなら,別のものもこうだ,というのが一般化です。拡大解釈がかなりあるのです。
 自分が経験したことはすべての人に当てはまるとういように考えて,論を押し進めます。

 専門家は,確実なことしか書きません。拡大解釈どころか,ちょっとしたことも事実からはみでないように注意しています。

 ぼくは,素人です。
 ここで素人と専門家は,学会などで論文を出す人,出さない人ということで分けています。専門家は,学会に自分の論文を出して,それが認められることを目指します。つまり,専門家の目に触れさせるようにします。
 
 一方,素人は,勝手にしゃべっています。

 「病気にならない生き方」の新谷 弘実氏,「脳内革命」の春山 茂雄氏は,たぶんある学会に属していて,論文も出しているのでしょう。しかし,これらの本の内容に関しては学会に出せるようなものではないでしょう。

 学会に出すと,まわりはみな敵です。間違いを見つけようと目を凝らします。だから,間違えないようにということに気が行くのですね。
 だから専門家の本はおもしろくないのです。

 きょうも「心と遺伝子」から引用します。



 最近まで、「脳は再生しない」「出生後には、ニューロン(神経細胞)はもはや作られない」、それが脳と他の臓器との大きな違いであると強調されていた。実は二〇年以上前から、この主張が正しくないことはわかっていたにもかかわらずである。それというのも、カナリアの成鳥の雄は毎シーズン新しい歌のレパートリーを習得するのだが、その際に新しいニューロンが作られるということがよく知られていたからである。このことは、近年に至るまで「それは例外」と片づけられていた。

 ところが、最近になって、ラットやマウスの成体の脳でニューロンが新しく作られていることが明らかになった。このニューロンの新生をはっきりと見ることができるのは、海馬という場所である。海馬とはタツノオトシゴのことで、その外見からつけられた名だ。海馬は脳の側面内側に位置し、記憶の座として有名である。

 この発見がなされた時、多くの神経科学者たちは、「齧歯類だけで起こる例外」としてこれを受け入れた。さらに、「海馬は例外的な場所」という条件もつけた。しかし、その後、脳の他の部位でもニューロンの新生が起こるとする報告が出始め、さらに霊長類、ヒトにも当てはまるという共通認識へと、コペルニクス的転回が起こっていった。

 このエピソードは、科学者たちの頑迷さをうかがい知るためのよい例である。それと同時に、新発見が受け入れられるにはそれ相応の大きな障壁を越えなければならないこと、またその障壁のおかげで科学の信頼性が保証されるのだ、ということも端的に表れている。



 「科学者たちの頑迷さ」がうかがわれます。専門家は簡単に新しいことを受け入れないのです。保守的です。

 ヴェーゲナーが,大陸移動説を唱えました。だれもまわりはだれも受け入れません。当然ですね。専門家は保守的ですから。大陸移動説は,素人でも,おかしいよ,と思うでしょう。でも,いまでは真実とされています。

 専門家の頑迷さ,保守的なところが悪いように作用した例です。

 しかし,専門家の頑迷さ,保守的なところがなくなるとどうなるでしょう。新しいことが起こるとすべて受け入れていたらどうなるでしょう。

 新しいことには,間違えていることの方が多いのです。それをすべて受け入れていたら,間違いだらけになります。

 専門家の頑迷さ,保守的なところが,科学の信頼性を保っているのです。

 ぼくは,本を読むときに,疑い深く読む傾向があります。頑迷で保守的なのです。拡大解釈をしていないか,それは事実として認められているのかどうか,など。

 だれでもが本を出版するようになりました。それは専門家の頑迷で保守的な壁を超えていません。だから,ますます疑い深くなっています。

保育園児は,ストレスに強いと昨日書きました。あれは,ラットの実験から人間に拡大解釈した素人的発想です。
 まだまだ確認はできませんが,真実かもしれません。
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