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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

物語文は,なぜ説明文よりむずかしいか
 高校受験夏期学習,国語の時間,ぼくは次のように話しました。 

 「ある意味では,物語文のほうが,説明文より難しいんだよ。」

 生徒は,そんなことないだろう,という反応。

 確かに,説明文の方が難しい内容であることが多い。難しい内容を説明しているのだから,説明文は難しい。

 でもね,説明文を書く人は,とにかく分かってもらいたいという気持ちが第一なんだ。作者の頭の中にあることを読者の頭の中にコピーしたいと思っている。そのために何度もいいたいことを繰り返す。「自然が大切だ」ということを言いたいなら,その文に「自然が大切だ」ということが何度も繰り返し出てくるはずだ。
 書かれていることを素直に読めば理解できるように工夫しているんだよ,作者は。

 しかし,物語文はちがう。物語はおもしろくなければいけない。おもしろくするために,作者はいろいろな手を使う。意図的にと書かないこともあるんだ。

 あなたたちは星新一の「ぼっこちゃん」を読んだね。
 次のページ参照
 http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-506.html
 (みんなボッコちゃんは大好きです。)

 あの小説では,お客やマスターが死んだことは書いてないだろ。それを書いたら,おもしろくないからだよ。

 ボッコちゃんはロボット,青年が毒いり酒をボッコちゃんに飲ませる,もちろんボッコちゃんは死なない,管を通って落ちてきた毒入り酒をマスターがお客に差し出し,自分も飲む

 それを読んで,お客は死んだということを読みとらなければいけない。読みとることができれば,おもしろい。
 そこで,「お客もマスターも死にました」なんて書いたら,もうこの小説は台無しなんだよ。

 このように,物語文の作者は,意図的に書かないことがあるんだ。おもしろく読んでもらうことが目的だからだ。
 その書かれていないことをぼくらは読みとらなければいけないんだ。
 だから,入試問題では物語文が難しいことがある,それを理解するように。

 この説明にみんな納得した表情でした。
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