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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

擬態語を解せぬ欧米人
 まずは,塾で使っている教材「国語だいすき小学4年」から引用します。ブログの形式にあわせて少々手を加えてあります。
基礎学力アップ 国語だいすき 小学4年生

 「音まね語」(擬態語)について学んだあとのページです。

  つぎの文中の[ ]のことばは、ものの動きやようすをあらわしていることがわかります。「音まね語」とくらべて、どこがちがっているか考えましょう。
 風船が [ふわふわ] 飛んでいく。

問題1 ( )にあうことばを[ ]からえらびなさい。
① チョウが( )とまうように飛んでいった。
② へびが( )とはっていく。
[ひらひら にょろにょろ]

 上のように、ものの動きやようすをまねてあらわすことばを「ようすまね語」とよびます。

問題2 つぎの文の( )にあう「ようすまね語」をえらんで書き入れましょう。
① 父は( )おこって帰ってきた。
② おじさんは( )とつかれきった様子だ。
③ 地しんのため家が( )とゆれている。
④ ふくろうは目を( )させながら止まり木にとまっている。
⑤ 両力士( )と四つに組んで動きません。

[ がっぷり ぐらぐら ぐったり ぷんぷん ぱちくり ]


「ようすまね語」というのは,擬態語(ぎたいご)を子どもむけに表した言葉です。このページ,小学4年の子どもたちはほとんど迷うことなく正解に達します。やさしいページのひとつです。みなさんも間違えることなくできましたね。

 でも,それはみなさんが日本人だからだそうです。
 欧米には,擬態語がないようで,苦手だとのこと。「日本語は悪魔の言語か」には,それが描かれています。
日本語は悪魔の言語か?―ことばに関する十の話 (角川oneテーマ21 (B-44))

 フランスの留学生,もう日本語はとても上手になりました。机を軽くたたいて,どのように聞こえるか,とたずねたそうです。とても困惑していました。日本の子どもたちなら,コツコツとか,コンコンとか答えるそうですね。

 次に机を強くたたいた。そしてどう聞こえたかと尋ねる。困った顔をしながら,さきほどより,大きい音がしました,と答えました。
 日本人なら,ドンなどと答えるでしょうね。

 擬態語がなければ,小さい音,大きい音などと説明して答えることになります。とにかく,日本人なら子どもでも簡単に分かる擬態語を欧米人が理解するのはとても苦労するとのこと。

 さあ,次の引用文を読んでみてください。

 ブルガリアの首都ソフィアから来た女子留学生の場合はもっと深刻でした。

 来日して間もなく、彼女は猛烈な腹痛を覚え、病院に駆け込みました。医者が尋ねます。

「きりきり痛みますか? それとも、しくしく痛みますか?あるいは、ずうんと痛みますか?」

 このように尋ねられて、難しいクイズを出されたような気分になったといいます。彼女にとって「きりきり」「しくしく」「ずうんと」の差は濃霧の中で、これらの区別が全くつかなかったのです。医者は子供でもわかる平易な日本語で金髪の留学生に尋ねました。親切のつもりであったに違いありません。しかし、この日本語はいかにも日本語らしい日本語であって、欧米系の外国人留学生にとっては決して平易な日本語ではないのです。

 どう答えてよいかわからぬまま、彼女はこう答えたそうです。
「ナイフを右腹にさしこまれたように痛みます。」
 医者は「ああ、きりきりですね。」と応じて、処置にはいりました。

 彼女の表現力が命を助けたわけですが、この経験には副産物がありました。「日本語の擬態語研究」が彼女の修士論文のタイトルになったのです。こういうわけで、彼女の修士論文のテーマは命懸けで見つけ出されたということになります。


 この部分を読んで,ぼくは声をあげて笑ってしまいました。まわりにだれもいなかったのでよかったです。
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