息子がお世話になってます。中学生から庸次さんの数学と英語を自学自習でがんばっています。1年の終わりの業者のテストでは偏差値72学年トップになりました。この間の期末でも2位でした。庸次さんのおかげです!!今、英語の助動詞をまとめています。英語は私がフォローするのですが、気になるところがあったので、質問させてください。
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p100 willは「自分の意思」「単純な未来」を表し、mustは「反対しがたい、他からの強制力が働く」ことを表します。
p176 mustは強い気持ちで「とにかくしなければならない」ことを表し、
have toは「何らかの周囲の事情でしないわけにはいかない」ことを表します。
とあります。
「反対しがたい、他からの強制力が働く」ということは「何らかの周囲の事情でしないわけにはいかない」ということですよね。
must は自分の意思でしなければならないのか、
反対しがたい、他からの強制力が働き、何らかの周囲の事情でしないわけにはいかないのか、矛盾している気がしてわかりません。
2
p108 明日、雨が降るに違いない It must rain tomorrow.
must 既に知りえている事実から、話し手が100%に近く確信をしている場合に使います。
willとwouldは、現在と未来の推測を表しますが、mustは現在の推測を表す場合にしか使えません。must(きっと~に違いない)の意味を未来のことについて予測をしたい場合には、be bound toを使います。例 We are bound to be late.
と「とことんわかりやすく解説した中学3年分の英語」長沢寿夫 に書かれているのを見つけてしまいました。辞書も引きましたが、未来の推測をしている例文は見つかりませんでした。
どうしていいのかわかりません。 Please help me.
(以下は、Yojiの返信です)
メール、ありがとうございます。このような質問があるとぼくも勉強になります。
さて、1番目の質問に対して、ぼくが参考にした文献(辞書)を引用いたします。
ぼくの本では、分かりやすくということで、単純にしたのが、かえって分かりにくくなったのかもしれません。
ヴィスタ英和辞典
【Q】
ア、 I must study English.
イ、 I have to study English.
ウ、 I had to studs English.
アとイはどちらも同じ意味で「英語を勉強しなければはならない」ということだと習いました。
(中略)
【A】 まず,アとイは同じ意味ではありません。
must は,話し手または書き手がいま感じている「ぜひやってやろう」とか「ぜひやらせたい」という強い気持ちを表します。 mustの役割は、この強い気持ちを表すことで,なぜそうなのかという理由の説明をつけ足す必要はありません。だから,たとえば I must go.と言えば、相手はWhy ? とは聞き返せないし,たずねられても理由を説明する必要はないのです。
それに対して,たとえは I have to go. と言えば、相手はWhy ?と聞き返せますし,こちらも理由が説明できます。
上で述べたことにもとづけば、アは「理由はさておき,とにかく私は勉強しなくっちゃ」という意味です。
一方,イは「私はいま,自分の身近に課題をかかえている,そしてこれから英語を勉強することに向かう」ということです。つまり「何らかの周囲の事情で英語を勉強せざるをえない状況に追いこまれていて.その理由も説明できる」という意味になります。
つまり、mustは「理由は分からないけど、しなくっちゃ」といういまの気持ちを,have to, has toは「これこれの理由で,しなくっちゃ」といういまの状況を表しています。
つまり、現在の義務感を表現するには2通りあるが,それらは理由を説明できるかどうかで使い分ける、ということです。
2番目の質問についてです。
ぼくも辞書をいくつか調べてみましたが、ありませんね。そして、ぼくが参考にした文献が見つかりません。田中茂範先生の本だったと思っています。
それに近いのが見つかったので、とりあえずそれを掲載いたします。
なお、長沢寿夫さんの説明と似たものをぼくも見つけました。少し勉強する必要があると思っています。
基本英単語の意味とイメージ―コミュニケーションの核となる
7.will, must, may で,可能性がー番高いのはどれか
Q: ワーキング.ホリデーでオーストラリアにいるときの話ですが,私がこの空模様だと間違いなく明日雨が降るなと思って It must rain tomorrow. と言ったら,周りの人たちが It will rain tomorrow.と言っていたようです。「絶対降るぞ」と強調して must を使ったのですが,あとで聞いたらwill の方が意味が強くて可能性が高いと言います。私にはwillですと「~でしょう」と単に未来のことを漠然と言っているような感じがするのですが...
A. 確かに助動詞を可能性の観点からみますと,日本語でー般にmustは「~に違いない」といる確信,willは「~だろう」という未来の予測といった感じで対応させていますので,前者の方が何かしら事柄に対する確信の度合いは高いような感じがします。しかし,実際には逆で後者が「~だろう」というのは含みとして「予言してもいい」という気持ちか入っていることになります。つまり,willの名詞的な使い方が「遺言状」を表わすことからも分かります通り,基本的にはかなり強い意志であり何があっても変わらないといった感じが読み取れます。
一方,mustと言いますと社会的な人間関係では「~しなければならない」という義務を表わし,そこから当然「~するに違いない」という必然的な確信が出てくることになります。確信度はかなり強いものの用法上 will には及ばないようで,will のほぼ100%に対して must は80~90%程度でしょう。(以下略)
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