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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

能動的学習と受動的学習
中学生、高校生のころの私は、ふだんの授業はまじめではなかったのですが、テストを受けている時にはとても集中して問題に取り組みました。それで、テストの時のように授業にも集中していれば成績は上がるはすだとよく思ったものです。しかし、授業に戻るといつものようにぼんやりしていました。なぜ授業では集中できないのかよく分からず、怠け心のせいだろうくらいに思っていました。

 その後、いろいろ学んだところ、学習をする態度には、二つのタイプ、能動的学習と受動的学習があることが分かりました。能動的というのは、自分から進んで働きかけることで、受動的とは、外から働きかけを受ける受け身の態度のことです。学校での学習はふつう受動的です。教師が説明し、教えることを生徒は聴き、教えられるのです。それに対して、自分で問題を解いて学んでいくのは能動的学習です。「学ぶ」ということと「教えられる」ということの違いとも言えます。

  二つの学習では、能動的学習の方が集中して学習し、習得率も高くなります。初めての道を車を運転しながら行った人と、いっしょに助手席に座っていた人では、どちらの方が道を覚えるかは明らかです。運転していた人は次の機会にはスムーズに目的地まで着くでしょうが、助手席の人はー人では行けないでしょう。どちらも同じ道を見ていたはずですが、態度が異なるのです。いや、助手席の人は居眠りをしていてでも目的地に着けますが、運転手はそうはいきません。

 「好さしそ物の上手なれ」と、ことわざも。好きになると物事に能動的に取り組むようになるから上手になる、ということを表し、能動的学習の優位を示しています。学校の授業では、教師が問題の解き方を説明してくれます。生徒はそれを聴き、その場では分かった気になりますが,いざ自分でやろうとすると、できない、解けないということがよくあります。教師が教え、生徒は教えられるという受動的学習をしているからです。

 能動的学習を取り入れるには、生徒に自己学習をさせることです。問題を与えて、それを自分で解くようにします。解けなければ、解き方の解説を自分で読んで、学ぶようにします。それでも解けなければ教師のアドバイスを受けるようにします。自分で能動的に問題に取り組んだ後で、できなかった問題の解き方を訊くことができます。生徒に自己学習をさせるためには、教師はどのような順序で,どの問題を与えるかを工夫しなければなりません。また、解説なども十分に親切なものを準備する必要があります。一斉授業よりも手がかかります。しかし、自己学習による能動的学習の方が、一斉授業による受動的学習よりも効果は上がるのです。学校でももっと自己学習による能動的学習を取り入れてほしいと思います。

(だいぶ前に新聞に投稿した文です。)



「セルフ塾のブログ」の記事をまとめて、キンドルで出版しました。


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