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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

教育現場における,「便利」と「能力」
 mixi「セルフラーニング」に立ち上げたトピックです。

便利さとは、自分自身の中にある能力を失うこと


 まずは,「おはようからおやすみまでの科学」(ちくまプリマー新書)から引用します。


 物理学者でもあり、科学者の社会的責任などについて活発に発言している池内了(さとる)さんは、

「便利さとは、自分自身の中にある能力を失うこと」

と述べています。(環境goo 企業と環境亨WEB講義第1回 l)

 ナイフと電動えんぴつ削りの関係を思い出すと、池内氏の言葉の意味がわかるのではないでしょうか。鉛筆を穴に入れるだけできれいに削れる電動えんぴつ削りはたしかに早くて便利ですが、使い慣れてしまうと、ナイフを使いこなして、鉛筆の先を細く削りだしていく自分の技術を磨く必要はなくなるからです。
(中略)
 わたしたちは、「便利」や「自動」を受け入れるときには、それによって現れるかもしれない「悪い面」も予測できなければならないと思います。

 

 同感です。便利はいいことです。ぼくも便利は大好きで,もっと便利にならないかなとよく思います。

 でも,自分の能力を失うことでもあることは間違いないです。ワープロ,コンピュータを遣うようになって漢字を書く能力が落ちました。歳のせいなのか,PCのせいなのかはっきりは分けられませんが,PCの影響は大きいと思います。

 教育の場にも「便利」は入っていますね。
 いますぐ思いつくのは,電卓と電子辞書です。

 円周率が3.14から3になったとき,けたの多いのは電卓でやればいい,という考えがあったと聞いていますが,本当でしょうか。
 電卓をたたくとすぐに答えが出てきます。しかし,それは計算能力をうばうことにつながります。
 大人になったら,電卓を使います。でも,小学生のうちから電卓を使って計算能力をうばうというのはどうかな,と思うのですが,みなさんのご意見は?

 電子辞書も便利です。引くのがとても楽です。しかし,それに頼っていては,紙の辞書を引く能力がつきません。もう紙の辞書などなくてもいい,という意見もあり得ますが,どうなのでしょうか。

 インターネットで情報を得るというのは便利です。ぼくもよく利用しています。しかし,それだけに頼っていると,本を読んでじっくり考えようとする力を奪うように思うのですが,どうでしょうか。

稗田阿礼(ひえだのあれ)は,古事記をすべて覚えていたそうです。すごい記憶力です。その後,紙,文字が入ってきました。記録を止めることができるようになったのです。とても便利なものです。だから覚える必要はありません。それで人間の記憶力が減退したという説もあります。なんか納得ですね。
 受験勉強をしていると自分の記憶力のなさにうんざりしたものです。記憶力はまだまだ必要です。しかし,それを奪ったのは,文字という便利さだったのかもしれません。

 便利さはいいこと。しかし,能力をうばくことにつながる。だからといって原始時代にもどることはできません。どのあたりで線を引くかですね。
 どう思われますか。
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