冠詞は、日本人のいちばん苦手なものだと思います。ぼくもまだ十分に使いこなすことはできません。
文英堂「理解しやすい英文法」には、
とあります。分かる人は、そうだなと思うでしょうが、分からない人はこれでは分からないでしょうね。
また、定冠詞the は「その」、不定冠詞a(an)は「一つの」と訳しますが、それだけでは、絶対に対応することはできません。特に a は「一つ」というよりも、「どれでもいいから1つの」と不特定物を指す意味が強いのです。
日本語では、「その」「1つの」を省略した方が自然な表現になることが少なくないのです。
また、この定冠詞、不定冠詞はとても重要だそうです。
野口悠紀雄の著書の一つだったと思いますが、
ネイティブの人が「前置詞などは少々間違えても大丈夫ですよ」と言うので、「冠詞もそうですか?」と尋ねると、「いや、冠詞はきちんと使い分けなければいけない」と答えたそうです。
野口悠紀雄のどの本にあったか忘れてしまいました、少々あいまいですが、
さて、では、日本語には、冠詞(the, a )にあたるのがないのかといえばそうではありません。
講談社の英和辞書におもしろいのがありました。整理が悪いものですからその辞書を探し出すことができません。そのままここにコピーしたいのですができません。残念ですが、ぼくの記憶に残っている分にぼくの考えも加えて書きます。
theの項のコラムにあったものです。
日本語の助詞「が」「は」が定冠詞「a, the」に相当するというのです。もちろん、ぴったりというわけではないのですが。
「小鳥が飛んできました。小鳥は枝にとまり鳴き始めました」
自然な日本語ですね。
最初の文の主語「小鳥が」は、不特定の小鳥です。はじめて話題にのぼりました。どの小鳥かははっきりしません。どれでもいいから小鳥が飛んできたのです。a bird になりますね。日本語の表現では単数、複数は分からないのでbirdsかもしれません。
2番目の主語「小鳥は」では、1番目の「小鳥」のことです。つまり、飛んできた小鳥のことですよ、ということです。既出ということです。その場合には助詞の「は」を使います。the bird です。
文英堂の「くわしい国文法」に
とあります。まさに定冠詞のtheだと思います。
もう一つ、桃太郎から
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山にしばかりに、おばあさんは川に・・・・
どうですか、ぼくらはまったく無意識に使っているのですが、助詞の「が」「は」をきれいに使い分けているのです。英語のネイティブの人もこのように無意識にa, the を使い分けているのでしょうね。
文英堂「理解しやすい英文法」には、
不定冠詞と定冠詞を比べると、次のようなちがいがある。
不定冠詞・・・はじめて話題となるもの、不特定のものに用いる。 数えられる名詞の単数形にのみつける。
定冠詞・・・既出のものや状況からそれとわかるもの、特定のものに用いる。
名手の種類や数に関係なく、どの名詞にもつけられる。
He has a son. The son is a doctor.
Please open the window.
とあります。分かる人は、そうだなと思うでしょうが、分からない人はこれでは分からないでしょうね。
また、定冠詞the は「その」、不定冠詞a(an)は「一つの」と訳しますが、それだけでは、絶対に対応することはできません。特に a は「一つ」というよりも、「どれでもいいから1つの」と不特定物を指す意味が強いのです。
日本語では、「その」「1つの」を省略した方が自然な表現になることが少なくないのです。
また、この定冠詞、不定冠詞はとても重要だそうです。
野口悠紀雄の著書の一つだったと思いますが、
ネイティブの人が「前置詞などは少々間違えても大丈夫ですよ」と言うので、「冠詞もそうですか?」と尋ねると、「いや、冠詞はきちんと使い分けなければいけない」と答えたそうです。
野口悠紀雄のどの本にあったか忘れてしまいました、少々あいまいですが、
さて、では、日本語には、冠詞(the, a )にあたるのがないのかといえばそうではありません。
講談社の英和辞書におもしろいのがありました。整理が悪いものですからその辞書を探し出すことができません。そのままここにコピーしたいのですができません。残念ですが、ぼくの記憶に残っている分にぼくの考えも加えて書きます。
theの項のコラムにあったものです。
日本語の助詞「が」「は」が定冠詞「a, the」に相当するというのです。もちろん、ぴったりというわけではないのですが。
「小鳥が飛んできました。小鳥は枝にとまり鳴き始めました」
自然な日本語ですね。
最初の文の主語「小鳥が」は、不特定の小鳥です。はじめて話題にのぼりました。どの小鳥かははっきりしません。どれでもいいから小鳥が飛んできたのです。a bird になりますね。日本語の表現では単数、複数は分からないのでbirdsかもしれません。
2番目の主語「小鳥は」では、1番目の「小鳥」のことです。つまり、飛んできた小鳥のことですよ、ということです。既出ということです。その場合には助詞の「は」を使います。the bird です。
文英堂の「くわしい国文法」に
副助詞「は」
意味(1)他と区別して、とくに取り出していう意味を示す。
(例) 私は行きません。
とあります。まさに定冠詞のtheだと思います。
もう一つ、桃太郎から
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山にしばかりに、おばあさんは川に・・・・
どうですか、ぼくらはまったく無意識に使っているのですが、助詞の「が」「は」をきれいに使い分けているのです。英語のネイティブの人もこのように無意識にa, the を使い分けているのでしょうね。
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