糸川氏,駅でバレエのレッスン,第3回プレ入試1日目
いま話題の探査機「はやぶさ」が行った小惑星イトカワは、この糸川英夫(いとかわ ひでお)氏にちなんで名付けられたのです。
その記事でも書きましたが、テストの本番にできるだけ似た状況で勉強をした方がいいというものでした。時間や場所はできるだけそれに合わせるというもの。
そのことの書いてある本が見つかったので、引用します。
糸川氏はかなり変わった人だったようです。考え方は理解できますが、ぼくにはそこまでできませんね。
十年ほど前、わたしがバレエをしていたころも、よくこの方法を応用した。
帝劇で公演することになり、さかんに練習を繰り返していたときのことだ。もちろん、例によって '切れはしの時間' の総動員である。
いうまでもないことだが、バレエは音楽と共に舞台で演ずる。したがって、自分の出番は、音楽の何小節目で、何時何分に始まるということが、ストップウォッチではかったように正確に決まってくる。 開演が午後一時からであれば、自分の出番は午後○時△分と、はっきりわかるわけで、練習する場合にも、それを組み込んだのである。
ちょうどその時間に、わたしは街を歩いていることもあれば、たまたま駅のプラットホームで電車を待っていることもある。
しかし、他人が見ていようと何であろうと、時間が来たとた ん、わたしは踊り出した。あたかもそこが帝劇の舞台であるかのように・・・・。
大勢人がいる前で、突然、両手を前へ突き出したり、トコトコ横に走ったり、つま先で立ったりするのであるから、その様子を目撃した人は、ハテ何ごとならんとジロジロ眺める。わたしだって、そりゃ恥ずかしいが、そんなこといってられないのである。
それに、むかしとちがって今は、そういう挙動不審の人物にはあまりかかわりにならないほうがいいというので、たいてい目をそらして通りすぎてくれる。
このように、場所との条件反射を十分考慮に入れ、さらに時間との条件づけも行なったおかげで、わたしはもっとも効果的な勉強や練習ができ、結果として多くの時間を節約することができたのだと思っている。
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