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映画はすべてを語ってしまうので、おもしろくない
 昨日、
「謂ひおほせて何かある」の記事にブログ拍手がつきました。それで、自分で書いた記事なのですが、読み直してみました。

 芭蕉が言うには、「謂ひおほせて何かある(言い切ってしまって、何があるというのだ)」と。


 というのを引用しました。

 文学作品では 100パーセント言い切ってしまっては何も面白くない、読者が参加して、読者が作り上げる部分を残していた方が面白いんだ、という内容でした。

 この記事を読みながら考えました。

 小説を映画化したり、テレビドラマ化することが、よくあります。

 しかし、たいていの場合は、小説より面白くないものです。小説ではこんなに面白かったのに、映画はつまらないということが多いように感じます。

 これはなぜでしょうか。

 僕は、映画では映像が伴うので、どうしても100パーセントを言い切ってしまうということになってしまうからではないかと思うのです。

 映画やドラマは見ている側は受け身です。自分で作り上げる、想像して考えるということがほとんどありません。

 小説の場合には、文字を読んで、その情景を自分の頭で想像力するという過程が必要になります。

 その時の想像力が小説を面白いものにするのです。

 テレビのドラマや映画ではこの想像力を使うということがほとんどありません。すべて提供してくれます。

 私ども見る方は、それをただただ受け止めるということになります。楽ではあります。わかりやすいです。しかし面白さがどうしても小説に比べて半減してしまうのです。

 浦島太郎の歌に次のような1節があります。

 絵にも描けない美しさ。

 この1節を読んで、その美しさを想像してみるのです。絵にも描けないのだから、とてもとても美しいだろうということを頭で思い浮かべています。

 それを映像化すると、絵に描いてしまわなければいけません。だから美しさが限定されます。想像力が働かせる余地が全くないのです。

 芭蕉の「謂ひおほせて何かある」という言葉の深さを感じます。

 なお、映画は小説とはまったく別の表現手段です。そういう意味で成功している映画もあると思います。
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