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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

文を読み取る前提の知識
 rinkaan さんのブログ
『トム・ソーヤー』のジム少年 (英語文学の読解と指導の必要性)に以下の文を書き込みました。



 「ペンキ塗り」のエピソードは、知っていましたが、ジム少年(ジムという名は忘れていました)が「黒人奴隷の子」だったのというのは知りませんでした。

 そういえば、「奴隷って何?」と質問した中学生がいました。

 「奴隷」とは何なのか、それは常識として知っているはずだ、という前提のもとに小説が書かれていることが少なくありません。

 だから、そのようなった知識がなければ本を読み解くができません。

 多少なりともアメリカ史がわからなければ、アメリカの小説は読み取れないことが多いと思います。

 信長、秀吉、家康がだれで何をしたのか分からなければ、日本の小説は読めないことがあるでしょうね。

 西洋では、聖書やシェイクスピアが当然の知識としてあるように感じます。

 それで思い出すのが星新一の「最後の地球人」という話です。中学生に読書で与えている「おーいでてこーい」の中にあります。

 これは、聖書の創世記の部分が当然のごとく理解しているという前提のもとに書かれています。

 「光あれ」から始まり、男の人が作られる。そのあばら骨から女性が作られる。2人は裸に気づき服を着る。

 この小説では、その順序をさかのぼるという描き方がされています。そこが面白いのです。

 逆に言えば、聖書の創世記がわからなければ、この話は全く面白くない話なのです。

 どこまでが前提となる教養になるのか、決まったものはないでしょう。

 英検の問題だったと思いますが、天体の話が出ていました。

 僕は本文を全く読まないで、設問だけで正解が分かりました。本文の中にある知識を、僕はすでに持っていたのです。

 極端な話をすると、「太陽はどこから上りますか」という設問があれば、本文を読まなくても「東」という正解が出ますね。そのような問題だったのです。

 国語の読み解く力というのは、いろんな知識に支えられたものでもあると感じます。

 厄介なことに、自分にそういう知識がなければ、わからないということさえわからないということです。

 そこに深い意味が隠されていても、隠されていること自体わからないのです。

 だから、若いころに読んだ小説を読み返すと、こういうことが書かれていたのか、と分かることもあるのでしょうね。

 ぼくも深い意味が分からずに多くの本を読んできたのでしょう。

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