前の記事では Shunya君があり得ない値が出たということで戸惑っていたことをかきました。
Shunya君は掛け算の計算の時に、分子と分母をひっくり返してかけていたのです。
つまり、分数の割り算の計算方法でかけ算をやってしまっていたのです。
その直前まで、Shunya君は分数の割り算の計算を学習していました。
その前には分数の掛け算を学習しました。
分数の掛け算の時には全く迷うことなく計算することができるようになっていました。
しかし、分数の割り算を学んだために、掛け算の計算があいまいになってしまったのです。
このように、別の事柄を学ぶことによって、その前に学んだことが阻害されることがあります。
別の例をあげます。
中学1年では正の数と負の数について学びます。
足し算、引き算について学んで後で、かけ算、割り算を学びます。
足し算、引き算の時には、少々戸惑いながらも何とかできるようになったとします。
そして掛け算、割り算に移ります。そして掛け算、割り算のやり方もマスターします。
掛け算では プラス×マイナス=マイナス です。それが頭に刻み込まれます。
すると、前に習った足し算でもそのようなことをしてしまうのです。
(+5)+(-3) =-2 などとやってしまうのです。「プラスとマイナスならマイナス」という掛け算でのやり方が足し算のやり方を阻害してしまっているのです。
前はちゃんとをできていたのになぜできなくなっているのか、と思ってしまうのですが、それが普通なのです。
心理学ではそれを「抑制」と云います。そういうことはとてもよく起ることなのです。だから指導するときには、そういうことが起こるから、そのつもりで抑制されたことをさらに、深く学んで、どちらもできるようにする必要があります
順向抑制と逆向抑制
Shunya君は掛け算の計算の時に、分子と分母をひっくり返してかけていたのです。
つまり、分数の割り算の計算方法でかけ算をやってしまっていたのです。
その直前まで、Shunya君は分数の割り算の計算を学習していました。
その前には分数の掛け算を学習しました。
分数の掛け算の時には全く迷うことなく計算することができるようになっていました。
しかし、分数の割り算を学んだために、掛け算の計算があいまいになってしまったのです。
このように、別の事柄を学ぶことによって、その前に学んだことが阻害されることがあります。
別の例をあげます。
中学1年では正の数と負の数について学びます。
足し算、引き算について学んで後で、かけ算、割り算を学びます。
足し算、引き算の時には、少々戸惑いながらも何とかできるようになったとします。
そして掛け算、割り算に移ります。そして掛け算、割り算のやり方もマスターします。
掛け算では プラス×マイナス=マイナス です。それが頭に刻み込まれます。
すると、前に習った足し算でもそのようなことをしてしまうのです。
(+5)+(-3) =-2 などとやってしまうのです。「プラスとマイナスならマイナス」という掛け算でのやり方が足し算のやり方を阻害してしまっているのです。
前はちゃんとをできていたのになぜできなくなっているのか、と思ってしまうのですが、それが普通なのです。
心理学ではそれを「抑制」と云います。そういうことはとてもよく起ることなのです。だから指導するときには、そういうことが起こるから、そのつもりで抑制されたことをさらに、深く学んで、どちらもできるようにする必要があります
順向抑制と逆向抑制
順向抑制とは、あることを学習(記憶)することにより後続の学習(記憶)が阻害され、後続の学習内容が忘却されること。順向干渉ともよばれる。
一方、逆向抑制とは、2つの事柄を学習(記憶)するとき、後続の学習(記憶)により先行の学習(記憶)が阻害され、学習内容が忘却されること。逆向干渉ともよばれる。抑制の要因としては、先行・後続の学習材料の類似度、学習量など。
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