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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

心理学の守備範囲
 心理学の中身に入る前に心理学の守備範囲をはっきりさせた方がいいと思います。

 人間の行動は,心理学の分野と生物学の範囲に分かれると言っていいでしょう。

 生物学の範囲は,ある意味では,心理学の何倍も何倍も広い。まず「人間の行動」という前に人間でなければいけません。それは生物学の範囲です。人間という高度に学習をする生物はどのようになっているのかを研究するのは生物学です。(ぼくはいま生物学というのをかなり広い意味に使っています。)

 いま人間行動に関して,生物学の範囲で大切なものは,脳科学,遺伝子科学,そして栄養学です。

 脳はどのようなもので,どのように働くのか。人間の行動は脳がつかさどっていると言われますが,それを知る必要があります。
 そして,その脳もですが,人間は遺伝子の情報によって子どもに伝えられます。例えば「頭のよさ」は遺伝子かどうか,といったことも知りたいところです。
 最近,脳と遺伝子の研究は飛躍的に進んでいて,その分野で人間の行動について学ぶことはとても大きいです。

 そして栄養学も大事です。脳が学習の中心ですが,脳はタンパク質でできています。そして糖をエネルギーとして働いています(この辺り専門ではないのでかなりおおざっぱです)。だから成績を伸ばすためには,栄養面での気配りも大切です。朝食をとるかどうかということが話題になりますが,そういう意味で大切。

 さて,なぜこのような面倒なことを書くのか。

 かなり前のことです。心理学者(行動主義者)のワトソンはこう書いています。(本は持っているのですが,記憶で書きます)

 「私に3人の赤ちゃんを与えてください。1人は医者に,1人は弁護士に,そして1人は泥棒に育ててみせましょう」

 つまり,彼は学習だけによって何でもできると思ったのです。
 昔,経験主義の哲学者ジョン・ロックは,「人間は白紙の状態で生まれる」と説きました。生まれたときは白紙で,その後の学習によっていろいろ書き込まれて,いろいろな人間になると考えたのです。

 しかし,ぼくはロックもワトソンも間違えていると考えています。

 人間は学習だけはない,生物学的なことがかなり大きく作用しているのです。白紙ではなく,かなり書き込みがされた状態で生まれてくるのです。もちろん余白はたくさんありますが。
 そのことを認識していなければ,自分と全能の神のように思ってしまいます。
 セルフラーニングができないのは,自分の意志が弱いからだ,この子が伸びないのは,私の指導のせいだ,子どもには無限の可能性がある,だから育て方によってこの子は医者にもなれるはずだ,などなど。

 確かに,学習の力もかなりのものです。しかし,それは生物学の範囲にかなり制限を受けているのです。自分にはできないことが山ほどあるんだ,しかたのないことだと悟らないといけないのです。

 要するに,肩の力を抜いてリラックスしてセルフラーニングを行うということが必要だということを書きたかったのです。
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