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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

害せじとおもうとも、百人千人をころすこともあるべし
 「ヨウジさん、新聞読んだ?」中学生の1人が尋ねました。聞いてみると、彼らの学校の教師が飲酒運転で捕まったとのことです。そして、数名が集まり、「考えられない」「バカじゃないか」などと、とても批判的です。

 僕は言いました。「あなたたちはそんなふうに言うけど、酔っぱらったら人格が変わってしまうんだよ。酔わない時には酔っ払い運転なんてしないつもりだが、酔うと人が変わるからやってしまうんだよ」

「それならヨウジさんも酔っぱらい運転するの?」

「今はやらないよ」

「じゃ、昔はやったの ?」

「やったことがあるよ。若いころ、職場で酒を飲んでとても酔っ払ったんだ。そして、そのままバイクに乗って2キロほど離れたアパートに帰ったことがあるんだよ。どのようにして帰ったのか全く覚えていないんだ。

そのとき警察につかまっていたら、あなたたちの先生のようになっただろうね。

その時に、僕も、酔っ払い運転をしてしまうことがあるんだということを知ったんだ。そのあとは、酒を飲む場所には車で行かないようにするなど、酔っぱらわない時に気をつけるようにしている。酔っぱらってしまったら、気をつけきれないからね。あなたたちの先生のことは、他人ごとだと思えないんだよ」

「ジキルとハイドのようなものだね」

「そうだね。紳士的なジキルも、薬を飲むと悪人ハイドになり、ひどく悪いことを平気でしてしまう。酒は、ジキルをハイドに変えるくらいの力があるんだよ」

 中学生は、そんなものかなあという顔で聞いていました。

 「歎異抄」の中に「害せじとおもうとも、百人千人をころすこともあるべし(殺さないでいたいと思っていても、百人も千人も殺すこともある)」という浄土真宗親鸞の言葉があります。

私たちは人殺しなんでするはずがないと思っています。ニュースを見ると、なんてひどいことを、と全く他人事です。

しかし、ある条件がそろえば、だれでもが人殺しもやりかねないのです。人殺しをした人と私たちの間には大きな違いはありません。

 私たちは、何をしでかすかわからない存在なのです。

酔っ払い運転もまったくの他人事のように考えず、それぞれが自分は何をしでかすか分からない存在で、酔っぱらい運転もしかねない存在だと自覚しなければいけません。その上で、それを避けるためにどうすればいいのか考え、酔わないときに注意することが大切なのです。昨日

きのう1月8日の琉球新報論壇に掲載されました

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