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「指名」と「任命」の違い。天皇による「任命」は形式的、儀礼的なもの。
 中学3年の公民には、「指名」と「任命」という語句が出てきます。

第六条  天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。


 のようなものです。

 この場合の「指名」と「任命」は、どう違うのでしょうか。

 次に、Yahoo国語辞典から「指名」と「任命」の意味をあげます。

し‐めい【指名】
[名](スル)名をあげて、その人を指定すること。なざし。「―を受ける」「総理大臣を―する」


にん‐めい【任命】
[名](スル)ある官職や役目に就くよう命じること。「適任者を所長に―する」


 国語辞典の意味からは、その違いはよく理解できませんね。

 ここでは、日本国憲法における「象徴天皇」というのを理解しなければいけません。

 日本国憲法においては、天皇は象徴的存在です。

 天皇は国事行為を行うことになっていますが、それは実質的には何ら権限はなく、形式的なものです。

 内閣総理大臣は、国会によって指名されますが、それで決定なのです。そのあとにおこなう天皇による任命は単なる形式的、儀礼的なものでしかありません。

 形式的には、最終の任命を天皇が行い、指名よりも上という感じになっていますが、内容において、何の意味もないということです。

 このように、この場合は「指名」が決定的で、「任命」は単なる形式的なものだということで理解しましょう。

 最高裁判所の長官もそのようなものです。

 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。



 内閣が最高裁判所の長官を指名します。これで決定なのです。そのあとで、形式的、儀礼的に天皇が任命するということです。

 国務大臣は内閣総理大臣が指名し任命します。

第六十八条  内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。



 これで決定です。天皇はそれを「認証」するという形をとっています。

 これは国務大臣が内閣総理大臣より低い地位にあるということで、天皇のかかわりを小さくしているのかもしれません。

 さて下級裁判所の裁判官についてです。これは最高裁判所が指名し、内閣が任命するとなっています。

第八十条  下級裁判所の裁判官は、最高裁判所の指名した者の名簿によつて、内閣でこれを任命する。


 この場合の内閣による任命は、どういう位置付けなのでしょうか。僕はよく知りません。これも単なる形式的なものなのかもしれません。



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