アンモニア【ammonia】
刺激臭のある無色の気体。水によく溶け、アルカリ性を示す。圧縮により容易に液化する。肥料や硝酸の製造原料、冷却剤などにする。化学式NH3
Ayrさんが習いに来ました。アンモニアのことについて学習しながら、「昔の化石のことじゃないの?」と言いました。
少し混乱しているようです。
僕は、「それはアンモナイトだよ、まったく違うものだよ」と答えました。
アンモナイト【ammonite】
アンモナイト目の軟体動物の総称。殻は直径数センチから約2メートル。内部は多くの隔壁で仕切られ、オウムガイに似る。古生代デボン紀に出現、中生代の海中で大繁栄し、中生代末に絶滅。中世代の示準化石とされる。きくいし。アンモン貝。
それからしばらくして、改めて考えると、アンモニアとアンモナイトってよく似た言葉だなあと思いました。
それでインターネットで調べてみました。
すると、面白いことに、この2つの言葉には関連があったのです。次のページを参照してください。
【18】アンモニアとアンモナイトって、何か関係があるのでしょうか?
それで、ここで別からの切り口で書いてみます。
アンモニアの語源は次の通りです。
アンモニア【ammonia】の語源
名称の由来は、エジプトのアモン神殿の近くからアンモニウム塩が産出した事による。ラテン語の sol ammoniacum(アモンの塩)を語源とする。
アンモニア - Wikipedia
そしてアンモナイトの語源は次の通りです。
アンモナイト - Wikipedia
古代地中海世界においてアンモナイトの化石は、ギリシアの羊角神アンモーン(古典ギリシア語: Ἄμμων ; Ammōn)[3]にちなみ、「アンモーンの角」(ラテン語: cornu Ammonis)として知られていた。
アンモニアもアンモナイトもアモン神から来ているのです。
単純にまとめて書くと、
アモン神の神殿近くで産出したのでアンモニア、
アモン神の角に似ているのでアンモナイトというのです。
アモン神の角はアンモナイトによく似ています。
全く異なるものですが、語源が同じアモン神だというのが面白いですね。
アモン【Amon】
古代エジプトで最も広く崇拝された神。テーベの守護神でもあり、しばしば太陽神ラーと結合してアモンラーとよばれる。アメン。[ 大辞泉 提供: JapanKnowledge ]
「セルフ塾のブログ」の記事の中から、中学理科(地学)に関するものを集め
『セルフ塾の中学理科(地学編)わかる教え方』として、 Kindle ストアから出版いたしました。
- 関連記事
-
- 金星、木星、火星が見えます。 (2012/01/19)
- DNAのらせん形の折り紙 (2012/01/19)
- アンモニアとアンモナイトの関連性は? 語源がどちらもアモン神 (2012/01/14)
- 自転と日周運動、公転と年周運動の違い、 (2012/01/01)
- 覚えるのは、「天体が、東から昇って、西に沈む」ということだけ (2011/12/17)
TB*URL |