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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

詭弁論理学




 前に紹介した「数と計算の意味がわかる―数学の風景が見える (数学の風景が見える)」がおもしろかったので,同じ野崎昭弘氏が書いたものだからおもしろいだろうと思い,読みました。

 とてもおもしろかったです。「詭弁論理学」というから「詭弁」の使い方とあるので,悪賢くなる方法かななどと思いますよね。でも著者自身がそんなに悪くなれれない「善人」という感じ。こんな詭弁,強弁があるよ,おもしろいね,みたいな本です。
 また論理学だからとてつもなくむずかしい,という感じを持ちますが,基本的にはとても気軽に読めます。ただ,難しいところもあるので,適当にスルーしましょう。

 さて,その中から

どこがまちがっているか?
【中級問題】買物上手のA君に、B、C、Dの三人が千円ずつ出して、三千円のレコードを買うのを依頼した。A君は五百円だけ値切って買い、二百円を着服して、残り三百円としコードを三人に渡した。三人は喜んで、おつりを百円ずつわけた。
さて・B・C・Dはー人九百円ずつ出したことになるので,三人の出費はあわせてニチ七百円である。これにA君が着服したニ百円を加えるとニ千九百円になり、最初の三千円より百円少ない。



 初級問題もありますが,それは簡単に分かりました。この中級問題は考え込んでしまいました。どこがおかしいんだ。図に書いたり,はさみで100円を作ったり。どれくらいたったかな。20分くらいかな。やっと分かりました。分からない人は,読んでください。

「上級問題」は,まったく解けなかった。解説を読んでやっと理解。だから,ここに引用しません。

 さて,おもしろいもの

女房よりいいものはない。
「ない」よりは十円玉のほうがいい。
ゆえに、女房よりは十円玉のほうがいい。
これはかなり苦しい訳文であるが、もとの英文はさらりとしている。
Nothing is better than my wife.
A penny is better than nothing.
Hence a penny is better than my wife,


 また,次もおもしろかった。

「動詞」は名詞である。
「歩く」は動詞である。
ゆえに、「歩く」は名詞である。


一人でやる仕事を六十人でやれば、六十倍の早さでできる。
柱を立てる穴を掘るのは、一人でやればー分でできる。
ゆえに、柱を立てる穴を掘るのは、六十人でやればー秒でできる



 次は,大傑作。大笑いしてしまいました。この娘さんは,詭弁を使ったわけではないでしょうね。たぶん本当に知らなかった。でも,それまでかなりこれでもうけたのでしょう。ニューヨークには算数ができないのが多そうだから。

 雑誌『数学セミナー』に、慶応大学の斎藤利弥先生のおもしろい記事がのっていたので、次に引用してみよう(一九七四年十月号、巻頭言)。
「ニューヨークでのこと。ホテルの中のタバコ屋でタバコを買って10ドル札を出した。代金はたしか70セントたったと思う。
日本でなら、店番の娘さんはひき算でおつりの額(9ドル30セント)を出す。それから1ドル札を9枚、10セント貨を3枚の順で、お客に渡すにちがいない。しかし外国ではふつう、ひき算はせずに、「10ドル札に対しては10ドルのものを渡す」というふぅに考える。まず70セントのタバ コを渡し、次に10セント貨を1枚ずつ出しながら、「80セント、90セント、1ドル」とかそえる。
 それから1ドル札を「2ドル、3ドル、4ドル、……」とかぞえながら、10ドルになるまで渡す。
  つまり30セントがさきで、9ドルがあとから返されることになる。ところが・・・・
「店番の娘さんは手順通り10セント貨・・例のダイムという奴を次々に3枚私に手渡して『これで1ドル。OK?』と念を押した。それから1ドル札を次々に出して2、3、4と数を読んでいったが、どういうわけか9でストップしてしまった。1ドル足りないと注意すると、さっきこれで1ドルと念を押したじゃないか。9と1とで10になるから、おつりはこれだけだという。・・・・・押問答をしているうちに弥次馬が集まりてきて、どちらが正しいかについての議論がはじまった」



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