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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

不登校の子どもの指導、行動療法で。

不登校について相談メールをいただきました。それで、前に書いた文があるのでこれをここに掲載致します。


1996年11月6日、家庭内暴力のひどい息子を父親が金属バットで殺害するという事件が起りました。精神科医は暴力をあえて受忍するのも解決策の一つと父親をさとし、父親も子どもの暴力に耐えることが最善の治療と信じていたとのことです。事件後、精神科医への批判が集中しました。専門家にも間違いがあることをしめした事例です。

 不登校、登校拒否が、いろいろ問題になっています。新聞などマスコミは精神科医など専門家による「登校刺激を与えないように」、つまり「学校に行きたくなければいかなくてもいい」という指導をよく取り上げています。不登校の子を持つ親は専門家の言うことだからと、我慢して「学校に行きなさい」という言葉を飲み込んでいます。

 私には、カウンセラー、親、教師の「学校に行きたくなければいかなくてもいいよ」という物分かりの良さが、不登校の子どもを作り、不登校を長期化、慢性化させているように思われてなりません。

 本当に行きたくなければいかなくてもいいのでしょうか。そのうちに自発的に行くようになるのでしょうか。親、教師が学校は行かなくてもいいと認めてくれれば、子どもは気軽に休むようになるのではないでしょうか。欠席が1日や2日なら、学友のだれも不思議がることもなく、再登校を受け入れてくれます。しかし、休みが長期化すると学友も不思議に思います。休んだ子も、学校に行くと友だちも先生も、なぜ休んだのか聞くだろうなと考え、学校に行くことがより一層おっくうになります。そして休みが習慣化します。

 学校の授業もどんどん進み、難しくなります。授業についていけるか不安が増します。席替えも行われるので教室に行っても自分の席がどこかわからないかもしれません。休んでいる間に、クラスで新しい取り決めがなされていることもあります。

 みんながそのあいだに購入した教材をまだそろえていないかもしれません。休んでいる間にいろいろな面で取り残されてしまい、不登校上の壁が高くなっていきます。このように不登校が長期化すると再登校はだんだんと難しくなっていくのです。

 マスコミでは、登校刺激を与えない方がいいと主張する専門家がよく登場しますが、すべての専門家がそうではありません。学習心理学、行動理論を応用して、人間行動のいろいろな問題を解決しようとする行動療法という方法があります。不登校、登校拒否においても、どうすれば再登校できるかという観点からアプローチし、色々と成果を上げています。

 登校刺激を与えず、ただ待つだけでなく、どのようにしたら学校に行くようになるのか工夫をすることが大切です。不登校の子に関わる人たちがもっと行動療法に理解を示し、学んでもらいたいと思います。

1998年9月11日沖縄タイムスに掲載されたぼくの文です。

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