原稿用紙、行末の起こしの括弧(「)について、沖縄県教育委員会に 2度質問メールをしました。
しかし、なしのつぶてです。どこかで僕が送ったメールが滞っているのかもしれません。
それで、昨夜(7月31日)、国立国語研究所に問い合わせのメールをしました。
以下の文です。
すると、今朝(8月1日)、早速御返事のお電話をいただきました。
こういうのは、誤解を招く恐れもあるので、メールではなく、電話にしているとのことです。恐れ多いことです。
国立国語研究所は、こういうこと(原稿用紙の指導法)を扱うところではないのだが、と断りながらも、親切に対応していただきました。
以下に、その時の内容を記します。ただし、録音していたわけでも、メモを取りながら聴いたわけでもありません。また、記憶力の悪い僕ですし、間違えて理解していたところもあるかもしれません。
それで間違いがあれば、僕の責任ですので、そのつもりで読んで下さい。
僕が理解した結論を先に書きます。
原稿用紙の使い方に唯一の基準や規範はないので、書き起こしのカッコも、どのようにしなければいけないというものはない、ということです。
書き起こしのかっこを行末においてはいけないという説明もあるが、極端に言えばそれも認めていいのをではないだろうか。
という結論です。
そもそも、原稿用紙というのは何のためにあったのか、そこからお話しして下さいました。
原稿用紙に書くことによって、字数や 改行をなどが分かり、植字工さんの仕事のやりやすいようにするということ。
また、自分でも原稿用紙に書くことによって、文の量などがわかるということ。
だから、最終的なものとして原稿用紙があるのではないのです。
そうであるなら、原稿用紙の使い方に絶対的なものはない、ということになります。
それで、極端に言えば、カッコが行の一番下に来ても構わない、ということになります。
さて、お話しを伺っての僕の結論です。研究所の方は、次のことはおっしゃっていません。
僕らは、とにかく生徒に原稿用紙の使い方を指導しなければいけません。
原稿用紙の使い方に唯一の基準や規範はない、ということをまず説明します。
ただ、そう言われても生徒は困るでしょう。
そもそも原稿用紙は最終的なものではない、と言っても、入試においては、やはり最終的なものです。
それで、僕は、最後のマスにかっこを書き、次の一字を欄外に書くように、指導しようと思っています。
読点(、)を調整して、最後のマスにかっこというのを避ける手もある、ということも話します。
最後の一ますをあけて 改行してしまう、ということも別に不正解になることもない、と思います。
最後のマスに(「)を書き、改行してしまう、ということも「あり」かもしれませんが、それはいけない、と説明している参考書もあるので、避けたほうがやはり無難だと思います。
ただ、高校入試問題を採点する先生が、どのように考えているかどうか、一抹の不安はあります。
だから、やはりそれなりに権威のあるところが、入試においては、このようにしましょう、という指針を示してくれれば、僕らは楽なのですが。
Yoji著「セルフ塾の国語 わかる教え方」をAmazon Kindle で電子出版
しかし、なしのつぶてです。どこかで僕が送ったメールが滞っているのかもしれません。
それで、昨夜(7月31日)、国立国語研究所に問い合わせのメールをしました。
以下の文です。
沖縄で小さな学習塾をやっています。
高校入試沖縄県の高校入試国語では作文が必ず出題されます。
だから、原稿用紙の使い方を指導しなければいけません。
ぼくが一番困るのが、起こしのかぎかっこ(「)が行末に来た時にどうするかです。
例えば、
きょう、全国高校野球をテレビで見ました。
沖縄県代表の糸満高校に向かって、ぼくは「
がんばれ!」と叫びました。・・・・
の2行目行末のような場合です。
起こしのかぎかっこが行末にくるのは禁則だというのは、あちこちに見られます。
貴研究所のサイトには、
原稿用紙の使い方には,教育上の唯一の基準や規範はありません。
とあります。
でも、何らかの指針があればと思います。
ご指導、よろしくお願いします。
ぼくのブログに詳しく書いています。関心が高いようで、このページへのアクセスが多いです。
http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-2480.html
すると、今朝(8月1日)、早速御返事のお電話をいただきました。
こういうのは、誤解を招く恐れもあるので、メールではなく、電話にしているとのことです。恐れ多いことです。
国立国語研究所は、こういうこと(原稿用紙の指導法)を扱うところではないのだが、と断りながらも、親切に対応していただきました。
以下に、その時の内容を記します。ただし、録音していたわけでも、メモを取りながら聴いたわけでもありません。また、記憶力の悪い僕ですし、間違えて理解していたところもあるかもしれません。
それで間違いがあれば、僕の責任ですので、そのつもりで読んで下さい。
僕が理解した結論を先に書きます。
原稿用紙の使い方に唯一の基準や規範はないので、書き起こしのカッコも、どのようにしなければいけないというものはない、ということです。
書き起こしのかっこを行末においてはいけないという説明もあるが、極端に言えばそれも認めていいのをではないだろうか。
という結論です。
そもそも、原稿用紙というのは何のためにあったのか、そこからお話しして下さいました。
原稿用紙に書くことによって、字数や 改行をなどが分かり、植字工さんの仕事のやりやすいようにするということ。
また、自分でも原稿用紙に書くことによって、文の量などがわかるということ。
だから、最終的なものとして原稿用紙があるのではないのです。
そうであるなら、原稿用紙の使い方に絶対的なものはない、ということになります。
それで、極端に言えば、カッコが行の一番下に来ても構わない、ということになります。
さて、お話しを伺っての僕の結論です。研究所の方は、次のことはおっしゃっていません。
僕らは、とにかく生徒に原稿用紙の使い方を指導しなければいけません。
原稿用紙の使い方に唯一の基準や規範はない、ということをまず説明します。
ただ、そう言われても生徒は困るでしょう。
そもそも原稿用紙は最終的なものではない、と言っても、入試においては、やはり最終的なものです。
それで、僕は、最後のマスにかっこを書き、次の一字を欄外に書くように、指導しようと思っています。
読点(、)を調整して、最後のマスにかっこというのを避ける手もある、ということも話します。
最後の一ますをあけて 改行してしまう、ということも別に不正解になることもない、と思います。
最後のマスに(「)を書き、改行してしまう、ということも「あり」かもしれませんが、それはいけない、と説明している参考書もあるので、避けたほうがやはり無難だと思います。
ただ、高校入試問題を採点する先生が、どのように考えているかどうか、一抹の不安はあります。
だから、やはりそれなりに権威のあるところが、入試においては、このようにしましょう、という指針を示してくれれば、僕らは楽なのですが。
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Comment

かわさきさま
コメント、ありがとうございます。
ぼくも、国立国語研究所の方からお電話いただくまで、知りませんでした。おどろきですね。
コメント、ありがとうございます。
ぼくも、国立国語研究所の方からお電話いただくまで、知りませんでした。おどろきですね。
selfyojji | URL | 2017/02/26/Sun 18:51[EDIT]

高校で教員をしております。行末の「はそのまま書かせています。生徒の原稿用紙の使い方をみると、時折、「どうしてこんな原稿用紙の使い方をするのか」ということに遭います。原稿用紙の使い方の件で調べていたのですが、厳密なルールはないというこちらの記事を知り、驚きました。
かわさき | URL | 2017/02/26/Sun 17:21[EDIT]

コメント、ありがとうございます。
お書きになった通りです。
ぼくのブログが少しでもお役に立てばうれしいです。
お書きになった通りです。
ぼくのブログが少しでもお役に立てばうれしいです。
selfyojji | URL | 2012/08/09/Thu 01:16[EDIT]

ちょうどこれを調べていましたので、助かりました。小論文を書いているので、適当な根拠では困る状況です。
そこまでなさるガッツを尊敬します。素晴らしい先生ですね。
教育委員会から公式にその答えを得た以上、行末起こしの( 「 )について採点で減点対象とすることは誤りであるように思います。しかし結局採点官は自分の直感で点数をつけるのみですので、「ハズレ」の採点官に当たった場合には平気で減点される可能性があることとなります。
おっしゃる通り、どこかの権威が正式に「減点とするのは誤りである」と発表してくれなければ、状況は変わらないでしょうね。「~するべき」だけでなく、「~してもしなくても良い」ということも明確に指し示してもらいたいものです。
そこまでなさるガッツを尊敬します。素晴らしい先生ですね。
教育委員会から公式にその答えを得た以上、行末起こしの( 「 )について採点で減点対象とすることは誤りであるように思います。しかし結局採点官は自分の直感で点数をつけるのみですので、「ハズレ」の採点官に当たった場合には平気で減点される可能性があることとなります。
おっしゃる通り、どこかの権威が正式に「減点とするのは誤りである」と発表してくれなければ、状況は変わらないでしょうね。「~するべき」だけでなく、「~してもしなくても良い」ということも明確に指し示してもらいたいものです。
| URL | 2012/08/08/Wed 02:04[EDIT]
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