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セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

全国学力テスト・・・見える学力、見えない学力
 8月9日付本紙(琉球新報)によると、全国学力テストにおいて、沖縄の児童生徒の平均正答率の順位は、小中の10科目全てで全国最下位となったそうです。 さて、どうするかです。

 岸本裕史著「見える学力、見えない学力」は多くの人に読まれてきた名著です。「見える学力」というのは、この全国学力テストや、学校でおこなわれるテストの点数のことです。それに対して、「見えない学力」というのは、その土台となる基礎的な力です。

 さて、ロンドンオリンピックも終わりました。素晴らしい勝負に興奮したものです。彼らのプレーは本当に感動的でした。そこに見られた、勝負の勝ち負け、順位、記録は「見える力」です。しかし、その力を発揮するために、彼らは僕らには見えない努力をものすごく積み重ねてきたはずです。走り込んで足腰を鍛える、ウエートトレーニングで筋力を鍛える、そして単純な繰り返しのトレーニングで一つ一 つの技を磨き上げてきたのです。その「見えない力」があって初めて、「見える力」が伸びてくるのです。

 氷の大きなかたまりが海に浮かんだのが氷山です。海の上に突き出て見えるのは、そのほんのわずかでしかありません。見えない海の下にその何十倍の氷のかたまりがかくれているのです。

 学力も同じです。「見える学力」は、学力のほんの一部でしかありません。学力の多くが「見えない学力」です。それがしっかりしてこそ、「見える学力」はついてくるのです。

 毎日の一つ一つの退屈とも思われる学習がそれを作り上げていきます。学校の授業だけではありません。日常生活における親子の会話も大切です。主語、述語の入ったきちんとした文で会話することにより、日本 語の力がつきます。新聞もいいですね。親子でニュースについて話し合ってみましょう。読書の習慣も大きいです。読書によって幅広い知識が身に付きます。漢字の練習も、計算練習もやらなければいけません。いろいろな知識を暗記することも必要です。そして、なぜそうなのかを考える学習も大切です。

 「見える学力」を軽視するつもりはありません。全国学力テストにおいて、全国最下位だったのはなぜか、それはきちんと反省すべきです。しかし、目の前の「見える学力」をつけることだけ、学力テストの点数をあげることだけを考えるのではなく、「見えない学力」をしっかりと築き上げるにはどうすればいいのかという、遠くを見つめた指導が求められているのではないでしょうか。

 9月1日付け琉球新報論壇に掲載されました。

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