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尊王攘夷の「攘夷」とは
 日本歴史を学ぶと、幕末で「尊王攘夷」という言葉がよく出てきます。
 この「攘夷」の意味がわからない中学生がとても多いです。

 そういう僕も、長い間は知らずに過してきました。知ったのは大学受験のころでしょうか。

 中学、高校の授業で「攘夷」の意味をきちんと説明された覚えがありません。
 ただ僕は授業をまじめに聞く生徒ではなかったので、先生は説明したのかもしれませんが。

 漢字というのは便利なものです。初めて触れる熟語でも、大体の意味はわかるものです。

 尊王攘夷の「尊王」はすぐ見当がつきます。

 王様を尊敬する、尊(たっと)ぶという意味です。
 これまで幕府中心だったのが、天皇を中心にしようという動きです。

 漢字は、初めて触れる熟語も見当がつきますが、その字が何の意味なのか分からない場合にはお手上げです。「攘」も「夷」も、その意味はよく分かりません。

 ほかにもいろいろな熟語で使われていれば推測もできますが、「攘」を使った熟語は思いつきません。

 「夷」は、歴史用語の「蝦夷(えぞ・えみし)」、「征夷大将軍」で使われていますが、「夷」一つの意味は明らかにしないまま使っていることが多いです。

 だから、中学生には丁寧にそこのところを教える必要があります。

 攘夷の「攘」は、「払いのける」という意味です。

じょう【×攘】[音]ジョウ(ジャウ)(漢) [訓]はらう
払いのける。払い除く。「攘夷(じょうい)・竜攘虎搏(りゅうじょうこはく)」



「夷」は、ここでは「異民族」という意味です。

い1 【▼夷】東方の異民族。野蛮人。えびす。



 「蝦夷(えぞ・えみし)」は、「東方の異民族」という意味です。
「征夷大将軍」は、「夷(東方の異民族)を征討する大将軍」です。


えぞ1 【〈蝦夷〉】
[1]〔補説〕 アイヌ語のエンジュ・エンチウ(人、の意)からという
古代に、北関東から東北・北海道にかけて住み、朝廷の支配に抵抗し服属しなかった人々。えみし。えびす。



せいいたいしょうぐん[―しやうぐん] 13 【征▼夷大将軍】
[1]
平安初期、蝦夷(えみし)征討のため臨時に派遣された遠征軍の指揮官。大伴弟麻呂・坂上田村麻呂・文屋綿麻呂などが任ぜられたが、以後中絶。
[2]
鎌倉時代以後、幕府政権の長たる者の称。征夷将軍。将軍。



 もともとは、中国で使われた言葉で、「攘夷」は、「東方の異民族を打ち払う」という意味でしたが、それを幕末には、「東方」は抜いて「異民族を打ち払う」という意味に使ったのです。幕末にやってきたのは、西洋人ですからね。

 歴史においては、幕末に外国船が次々にやってくる。その外国の人たちを打ち払うという意味でつかわれているということです。
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