FC2ブログ
セルフ塾は閉めましたが、そのままの名前でブログを続けます。独学,独習。教わるより,学ぶを重視。 セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。

あさのあつこさんに脱帽
 「バッテリーⅡ」を読んで感じたことをもうひとつ書き残しておきたいです。

 それは,主人公巧の行動のすごさです。いや,巧の行動は著者が作り出すものですから,著者あさのあつこさんのすごさですね。
 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 最後の部分。野球部で不祥事が起こる。校長は,巧たちを校長室に呼び,話し合いをする。静かに語りかけます。決して威圧的ではない。民主的な感じです。
 その中で,知らないふりもできないので,野球部の活動をしばらく休み,次の大会には出場辞退とすることを告げます。

 校長は巧たちの気持ちも理解しながらも協力を求めます。

 しかし,巧は納得しない。

 (ここまではぼくも分かります。しかし,しかしです。)

 巧は校長室を出ると,3年生のキャプテンに言います。
 「やりましょうよ。部活」

 (これには,びっくりです。ええ,そこまでさせるのかよ? といった感じ)

 キャプテンは断ります。下手をすると野球部が廃部になる。そして,学校に逆らうと受験にも影響する。

 (当然ですね。これが普通の考えでしょう)

 しかし,キャプテンは鍵を巧に渡す。
 そして,巧たちは練習を始める。それにキャプテンも加わる。


 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 いやー,びっくりです。ぼくは自分でかなり反体制だと思っています。しかし,ここまで逆らって自分を押し通せるか。それを主人公にさせるあさのあつこさんに脱帽です。

 ぼくも感じていることですが,国語学者の石原千秋さんが「国語の入試問題に出てくる主人公はみなおりこうさんです」のようなことを書いています。

 ほんとうにそうです。頭がよくて勉強大好き,部活も懸命に取り組む。お年寄りにはやさしくて,ボランティア精神旺盛。親のいうこと,教師のいうことに素直,ときどき反抗的な子がでてきますが,ある経験をして心を入れ替え親と仲直り。
 みんないい子,いい子です。

 バッテリーは,一応,児童文学書でしょう。それをいい子でない子を主人公にする。そこまで自信を持って自分を生きる子を描こうとする。負けたなあ,という感じです。



関連記事
スポンサーサイト




Comment

 秘密にする

Track Back
TB*URL

Copyright © セルフ塾のブログ. all rights reserved.