「第二次世界大戦と太平洋戦争との関係はどうなっているの。全く違うものなの」
僕はそれに説明を加えてあげました。
わかってしまえば、なんということがありませんが、考えれば全く違う戦争だと思っても仕方ないのかもしれません。
1939年第二次世界大戦がはじまる。
1941年太平洋戦争がはじまる。
そして、第二次世界大戦の説明では、ドイツやイタリアがイギリス、フランスなどと戦うこと書かれます。
それとは独立して、が、日本がアメリカと戦う太平洋戦争の説明がなされます。
全く別物ととらえてしまっても仕方がないと思われます。
第二次世界大戦は、1939年にはじまった世界的規模の戦争です。だから世界大戦ですね。それはヨーロッパを中心に始まります。
そして、太平洋戦争は第二次世界大戦の一部なのです。
第二次世界大戦という大きな枠の中に、太平洋戦争やヨーロッパの戦争が含まれるのですね。
日本にとっては、絶対的に太平洋戦争の位置が大きい。だから太平洋戦争が大きく扱われ、第二次世界大戦とは独立に詳しく説明がなされます。
それで、ヨーロッパでの戦争は第二次世界大戦で、日本は太平洋戦争に参加したような感じにとらえられてしまうのです。
生徒にはどこかできちんと、太平洋戦争は第二次世界大戦の一部だよ、ということを説明する必要があるでしょう。
次はヤフーの辞書からです。
この中にも
太平洋戦争は
第二次大戦のうち、アジア・太平洋地域で行われた、日本と米国・英国・オランダ・中国など連合国との戦争。
という説明がありますね。
だいにじ‐せかいたいせん【第二次世界大戦】
日本・ドイツ・イタリアなどの枢軸国とアメリカ・イギリス・フランス・ソ連などの連合国との間で行われた世界的規模の戦争。
1939年のドイツのポーランド侵入によって始まり、イギリス・フランスの対独戦争、独ソ戦争、太平洋戦争と拡大した。
初め、枢軸国が優勢であったが、のち、連合国が優位に立ち、1943年イタリアが降伏、1945年5月ドイツが降伏。
また、日本もソ連の対日参戦とアメリカによる広島・長崎への原子爆弾投下によって、同年8月に降伏し、大戦は終結した。第二次大戦。WW(World War )。
たいへいよう‐せんそう〔タイヘイヤウセンサウ〕【太平洋戦争】
第二次大戦のうち、アジア・太平洋地域で行われた、日本と米国・英国・オランダ・中国など連合国との戦争。
昭和16年(1941)日本の真珠湾攻撃によって始まり、初め日本が優勢であったが、同17年半ば以降連合軍が優位に立った。
同20年、広島・長崎への原子爆弾投下とソ連の参戦によって日本がポツダム宣言を受諾、無条件降伏し、終結した。
戦争中、日本では大東亜戦争と称した。アジア太平洋戦争。
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